~「いい人」でいようとして、
疲れていませんか?~
「なんで私ばっかり
気を使ってしまうんだろう…」
「断れなくて、
またムリをしてしまった」
そんなふうに感じたこと、
ありませんか?
実はそれ、
“境界線”が
あいまいになっている
サインかもしれません。
■「心理的な境界線」とは?
人との関係をスムーズに
保つためには、
見えない線
“心理的な境界線”が
必要です。
この線は
「ここから先は私の領域」
「ここから先は相手の領域」
と区別するためのもの。
しかし、
この線がぼやけると、
他人の気持ちや問題に
巻き込まれて苦しくなったり、
逆に無意識に
相手の領域へ
踏み込んでしまったりします。
■「良かれと思って」の
お節介が疲れを招く
例えば、
誰かが
落ち込んでいるのを見て、
「助けてあげなきゃ!」と
一生懸命になること。
一見、優しさのようですが、
相手の“成長の機会”を
奪ってしまうことがあります。
お節介を焼く人の多くは、
「良い人でいたい」
「感謝されたい」
という気持ちが
根底にあるもの。
でも、
相手を“弱い存在”と
見なしてしまうことで、
結果的に
依存関係を
つくってしまうのです。
助けることと、
相手の人生に
踏み込むことは、
まったく別。
境界線が
あいまいなままだと、
どちらも疲弊してしまいます。
■境界線が
あいまいな人の特徴
こんな傾向が
思い当たる方は要注意です。
・欲しいものを
素直にお願いできない
・相手がつまらなそうだと
自分のせいに感じる
・他人を優先しすぎて
自分を後回しにする
・「嫌われたかも」と
常に不安になる
・「私がなんとかしなきゃ」と
背負い込みやすい
・不健康な関係を
我慢してしまう
いくつか当てはまった
あなたは、
他人との境界線が
少しぼやけている
かもしれません。
でも大丈夫。
今からでも、
線を描き直すことはできます。
■境界線を整える
3つのステップ
①「誰の課題なのか」を
意識する
一番大切なのは、
自分と相手の課題を分けること。
他人の問題を
背負い込むと、
あなたのエネルギーは
どんどん消耗していきます。
「それは私の課題?
相手の課題?」と
考えるクセを
つけてみてください。
②自分を満たす習慣を持つ
境界線が
ゆるくなる背景には、
“自己否定感”や
“欠乏感”があります。
「私なんて…」という
思いをやめて、
「今日もよく頑張ったね」
「これでいい」
と、自分に優しい言葉を
かけてください。
自分を
大切にできる人ほど、
他人にも健全な優しさを
向けられるようになります。
③「行動=存在価値」
ではないと知る
他人にどう見られるか、
どう評価されるかで
自分の価値を
測っていませんか?
でも本当は、
あなたが何をするかではなく、
“あなたがそこにいる”だけで
価値があるんです。
評価や反応は、
あなたの存在価値とは
無関係です。
■最後に
日本社会は、
昔から
「和を乱さない」
「みんなで頑張る」
が美徳とされてきました。
そのため、
どうしても他人との
境界線があいまいに
なりやすい文化でもあります。
けれど、
境界線を引くことは
冷たくなること
ではありません。
むしろ、
相手を尊重し、
自分を大切にすること
につながるのです。
あなたには、
あなたの人生と
幸せがあり、
相手には、
相手の人生と
幸せがあります。
自分の領域を
守ることは、
相手の人生を
尊重すること。
今日から少しずつ、
「ココロの線」を
描き直してみませんか?
その線の内側には、
あなたらしい穏やかな
日々がきっと待っています。
