心 works learning;福井 久が大切にしていること;シンボルマークに込めた思い
私は心理セラピー/カウンセリングをやらせて頂く際に、2つ大切にしていることがあります。
① 人間のココロの理解に“絶対完璧な状態”はなく、心理セラピスト/カウンセラーは常に不断の努力が必要である
② 課題・問題の陰陽;光と影を理解できれば、根本的理解に至り、安全に、“より戻し”がなく、結果を導く
プロフィール欄でもご紹介していますように、私は30歳代後半から原因不明の体調不良に悩まされていました。
その当時は、体調面でも、仕事面でも、何をやってもうまくいかず精神的に追い込まれていたと思います。
その当時、常時感じていた、“不安感”“劣等感”“恐怖感”などを一刻も早く解決したいと思って、
様々なセミナー;ビジネス系も含めて、心理学系も実践的なものから精神世界的なものまで
多くの講座に通っていました。
その時、感じていたのは、
・“講座に通っている間は何となく“不安感”“劣等感”“恐怖感”などの感覚が鈍るが、終わるとまた元に戻ってしまうなぁ。“
・“究極の方法がきっとあるはず、もっといろんな講座に参加しないと・・・・。”
・“きっと、心理療法の大御所的存在のセミナーに参加すれば、私の“不安感”“劣等感”“恐怖感”は解決される。”
・“究極の高揚感・達成感を感じるためには、どうしらいいのだろうか!?”
って、ずっと思っていました。
しかし、各講座参加する度に、“なんか違う!?”“印象は悪くないけど⋯⋯ 求めていたものとは違う”と
ずっと強い空虚感(上記の“不安感”“劣等感”“恐怖感”などに通じる)を感じていました。
そしてまたこの強い空虚感を解決したいから次なるセミナーを探す、
いわゆる“セミナージプシー”をずっと続けていました。
そして約4年間“セミナージプシー状態”が続いた時に、様々な心理療法を学んできて、
振り返ってみて、自分自身に起きている効果を精査分析して、ある気付きに至りました。
これらの気付きを踏まえて、心 works learning;福井 久は、このホームページに掲載するシンボルマークを作成して、
大切にしています。
このシンボルマークはウロボロスと陰陽を表現したものです。
ウロボロスは、自らの尾を噛(か)んで飲み込み、円を形づくる蛇または竜のこと。円形は、始めと終わりが一致すること、
いいかえれば始めもなく終わりもないことから、完全、永遠、不滅の象徴とみなされています。
しかし、私共もシンボルマークをよくご覧頂くと、自らの尾を噛んでいません。
これによって、不完全、不連続、未完了を表しています。
心理セラピスト/カウンセラーは、人間のココロに触れるので、その在り方に
完成/完了形などないと考えています。
“これで完璧”と思った瞬間、それは心理セラピスト/カウンセラーの堕落を意味していると考えています。
この考え方は、例えば栃木県にあります日光東照宮の陽明門は、12本の柱で支えられていますが、
1本だけ他の柱の模様とは逆さまに彫られています。
これらも“完璧なものは、その瞬間から崩壊が始まる”とされ、この1本は“魔除けの逆柱(さかさばしら)”があり、
陽明門は逆柱があることによって、いつまでも満ちることはなく、ずっと不完全なままでいることができたので、
陽明門は崩壊をまぬがれ、現代にこうして受け継がれていると考えられています。
この例示と人間のココロの探求は全く同じであると私は感じています。
クライアント様のココロに触れる機会があるものとして、
“人間のココロの理解に絶対完璧な状態はなく、心理セラピスト/カウンセラーは常に不断の努力が必要である”と自戒しています。
また、陰陽;光と影についても、この現代社会の日本は、物質主義社会や資本主義社会と形容することが出来ると思います。
ココロの世界の言葉で関連付けると、“快・痛みの法則;価値判断過剰の時代”であると私は考えています。
この社会に生きる人間は、社会性をあまりにも重んじて、
陰陽の陽側(光)の側面(信頼される自分、活躍する自分、能力が高い自分、承認される自分など)のみを
自分自身であると同一化してしまい、
陰陽の陰側(影)の側面(自信がない、無能である、認められない自分、不安な自分、弱い自分など)を
無意識の奥底に葬り去って、見ないようにしていても、やがて自分の周りの他人に
陰側(影)の側面(自信がない、無能である、認められない自分、不安な自分、弱い自分など)が
映し出される機会を持つことになり、感情が激しく揺らされてしまいます。
(なぜ私の周りには無能な人間ばかりが存在するのか、なぜ、私の周りの人達は私を怒らせることばかりするのか、
なんで他人は私に優しくしてくれないの、なぜ私の周りは“敵”ばっかりなの、なんで私の周りには自分勝手な他人達ばっかりなの!?など感情を揺り動かされる。)
自分自身に対して、
陰側(影)の側面(自信がない、無能である、認められない自分、不安な自分、弱い自分など)を持つことを
強く禁止している自分自身がいて、この価値判断;
陰側(影)の側面(自信がない、無能である、認められない自分、不安な自分、弱い自分など)を持っていること
駄目だ、と思っている限り、いつまでも人を変え、場所を変え、タイミングを変え、課題・問題は現れ続けることと推測します。
この陰側(影)の側面を創り出している
陽側(光)の側面(信頼される自分、活躍する自分、能力が高い自分、承認される自分など)を諦めて手放さない限り・・・。
いくら陰側(影)の側面(自信がない、無能である、認められない自分、不安な自分、弱い自分など)を克服するために、
膨大な知識・情報・スキルを習得しても、高邁な理想;陽側(光)の側面が強すぎると、陰側(影)の側面を克服過程に
終わりはなく、やがて自分自身が疲弊して、燃え尽きてしまいます。これでは幸せな人生とはいえません。
心 works learning;福井 久はこれを踏まえて、
ご自身の身に起きている課題・問題の陰陽;光と影を理解することで、根本的理解に至り、
安全に、“より戻し”がなく、結果を導くことを大切にしています。
一時的にだけ“楽になる”“気持ちよくなる”“高揚感・解放感を感じる”(快・痛みの法則)ことを
目的にセラピーを提供することはありません。
課題・問題の陰陽;光と影を根本的に理解することがセラピーを進めていく方向性になります。
ホームページに見られる
“禍福一如:かふくいちじょ(にょ):物事は心の持ち方ひとつで幸せにも不幸にもなる”は、
陰陽;光と影に関連しており、“ご自身の身に起きている課題・問題は本当に陰側(影)の側面なのか!?”、
そこに向き合うという意思を持ち、課題・問題の本質(光と影)理解が進むと最初に貼り付けた
価値判断は必ず変化すると考えています。
これら上記の考えをどの瞬間も自戒するために、
このシンボルマークを作成して、心 works learning;福井 久は意識的に大切にしています。