どうも、みなさん、こんにちは。Kokoro-works-learning 福井 久です。
5月も既に中旬をむかえて、日中の気温もうなぎ登りに・・・・長袖シャツだと汗がにじんできます。
だんだんと日中暑くなってくると、目につき始めるのが、ビールのテレビCM。
(ちなみに私は一切アルコールを飲めません。過去に痛い体験をしたとかはなく、
只々、純粋にアルコールを美味しいと感じたことがないだけです。)

ビール大手5社は、2017年のビール類(ビール、発泡酒、第三のビール)の
出荷量は、前年比2.6%減の4億407万ケース
(1ケース=大瓶20本換算)となり、
13年連続で過去最低を更新した、と発表しました。
報道やビジネス番組で取り上げられるビール業界、
年々消費量を減少する中、課税が低い第三のビールを
開発して、価格を抑えたとしてビール類販売推移は、
右肩下がりで歯止めが効かない状態になっているようです。
そんな状況下で、一昨年のビールTVCMと今年のビールTVCM、決定的に変わったところがあるんですよ。皆さん、気が付かれましたか?・・・・

そうです!出演俳優さんはビールを飲んでる時に出る
①“ゴクゴク・・・ゴクゴク”音が無くなっているんですよ。
それに飲んでいる最中の喉のアップ画像もなくなっているんです。
これ以外にも、
②出演エキストラも含めて、すべて出演者は25歳以上で、
③アニメキャラクターの使用禁止
が日本酒造組合中央会、ビール酒造組合など
業界9団体でつくる
「飲酒に関する連絡協議会」が昨年7月、
広告の自主基準を強化し、規制を設けたそうです。
全てはアルコール依存症の回復過程にある方のトリガーを引かないように、
または新たなアルコール依存症予備軍を作らないようにという
配慮だそうですが、ビール大手5社のマーケティング・広告・宣伝を
考えている方々にとっては、ビールの購買意欲を煽る効果音であったにも関わらず、
結果、裏目に出てしまった感じですね。
でも、日本は諸外国と比較して、アルコール販売はまだまだ寛容だと思います。コンビニ、24時間スーパーに行けば、購入できますからね。
しかし、これら一連のテレビという媒体を通じて行われる“印象操作”が如何に人間に影響を及ぼすか、
ということがご理解頂けたと思います。
そして、今現在も人間は外部から入ってくる刺激に、無意識的、全自動で反応させれていて、
意識的でである時間が少ないので、ココロの問題・課題を抱えてします傾向にあると思います。
ビールや缶チューハイのCMがテレビから消える日がくるかもしれません。ちなみに、
タバコは2004年の財務省の指針改定でテレビ・ラジオでの銘柄CMが
全面禁止されたそうです。
参考)
欧米
・公共の場の飲酒禁止
・自動販売機での販売禁止
アメリカ
・小中学校から半径150m以内での販売自粛(自主規制)
・飲酒シーンのテレビCM自粛(自主規制)
英国
・視聴者の25%以上が18歳未満のメディアでの広告自粛(自主規制)
フランス
・テレビ・映画館などでのCM禁止
スウェーデン
・蒸留酒・ワイン・度数が高いビールのテレビCM禁止