“社二病”から炙り出される多様性

先日、

ネットニュースを見ていると、

 

“社二病”なる言葉が

注目されていました。

 

 

“社二病”とは、

 

仕事や社会に

慣れを覚え、

さまざまなことが

わかってきたと勘違いし、

自己主張を

しはじめる若手社員の

状態

 

を指すそうです。

 

今回はネットを用いて、

アンケートを行い、

 

その結果ワースト10位で

公表されていた

 

内容が

私の会社員時代とリンクして、

 

あるある感を

共有出来たので

 

ご紹介いたします。

 

調査概要

 

「あなたの会社にいる

社二病社員の特徴」

 

 

ンケート形式で

20代男子100名に調査。

 

15項目から複数回答可

 

調査内容:

イタすぎる「社二病」

ビジネスマンの特徴は?


調査期間:

20181026


調査人数:

全国の2029歳の

有職者男性100

(インターネット調査)

 

1位:聞いてもいないのに

「昨日、徹夜でさ」など

寝ていないアピール(33人)

 

2位:業務でうまく手を

抜いたり、こっそり人に

押し付けようとする(22人)

 

3位:23歳しか

離れていない後輩に

「若いな~」(18人)

 

3位:「社会ってそういう

もんだよ」と酸いも甘いも

知っている感を出す(18人)

 

5位:ビジネス書の

受け売りを頻繁に

口にする(15人)

 

6位:仕事中に

エナジードリンクを

頻繁に飲んでいる(14人)

 

6位:飲み会で後輩に

偉そうに説教を

しはじめる(14人)

 

6位:上司に対して

何かと反論・論破

しようとする(14人)

 

9位:仕事の武勇伝を

後輩に

数倍盛って話す(12人)

 

10位:会社や上司の

批判ばかり

口にする(11人)

いかがでしょうか?

 

私は1位、5位、9位は、

サラリーマン時代

 

にやっていました。

心当たりがあります。

 

これらの行動を

なぜ入社2(~5)年目の

 

若手社員が起こすのか、

過去の私の心情と

照らし合わせながら、

これらの行動の

 

原理を考えてみました。

 

やはり根底には、

 

“安心・安全欲求”

“承認欲求”

 

が色濃くあると

思います。

 

大学を卒業して、

新入社員として

 

入社した時、

わからない事しかなかったし、

 

先輩・上司からの

期待・叱咤激励しかなかったので、

 

1年目は特に

 

 

“早く、一人前だと言われたい、

認められたい”

 

“即戦力、出来る奴、

将来の幹部候補だ

として認められたい”

 

などの

 

強い安心・安全、承認欲求

あったのだと思います。

 

不安・恐怖が強いための

裏返しの回避するための

 

発想だと思います。

 

の不安・恐怖を

紛らわせるためにがむしゃらに、

 

猪突猛進に、

司・先輩の忠告を

 

鵜呑みにして、

苦しい・しんどい・ストレスフルな

 

自分自身を誤魔化して、

私は仕事をしていました。

 

そして、上司・先輩方が

上記ランキングに

 

記載されている行為を

神妙な面持ちで

 

聞いていましたし、

見ていました。

 

上司・先輩方にとっては、

 

 

そのまた先輩の先人達から

伝え聞き、上司・先輩方

 

 

実践して結果が出たこと、

上司・先輩方が

 

一番大切にしてきたこと、

上司・先輩方が

 

成功したことを

アドバイスとして

 

シェアされるのですから、

 

“必ず成功できる

正しい像”

 

ということになる訳です。

 

そして、この上司・先輩方の

 

“必ず成功できる

正しい像”

 

を遵守して、

結果・実績を

 

出し続けた人達は、

た次世代の新入社員に

 

対して全く同じことを

やっていると思われます。

 

まさに企業・会社においての

世代間連鎖です。

 

今回、

 

“イタすぎる「社二病」

ビジネスマンの特徴”

 

として、

 

アンケートに回答された方々

が他人事のように

 

思われているようですが、

私はこれらの回答された

行為全て、

 

“社二病”を患った

入社2(~5)年目の

 

若手社員を批判している、

今回のアンケートの

 

回答者側だった方々の

日々の行動の

 

コピーであると感じました。

新入社員は

 

鏡だったと思います。

 

このようにして、

いい意味でも、

 

悪い意味でも、

企業文化が

 

育まれていくのだと思います。

 

昨今、

日本のビジネスシーンでは、

 

“イノベーションが

必要だ”

 

だの

“創造的破壊者のみ

が時代を創る”

 

だの

 

“出る杭になれ”

 

だの

言われてきました。

 

 

確かに、

それらの格言を

象徴するIT巨大企業

 

GAFAGoogleApple

FacebookAmazon)の

 

CEOやプレジデントは、

いわゆる一般常識と

 

いわれる範疇から

外れた人達でしたし、

 

これら企業に

息づく文化は

 

創設者が

もっていたものを

 

受け継いでおり、

 

“その文化が

この時代を生き抜くには

必要だ”

 

と、ビジネス雑誌に

特集されたり、

 

ビジネス書として

上梓されたり、

 

ビジネススクールで

研究対象になったり、

 

もてはやされたことも事実です。

 

これらの状況を鑑みると、

新入社員は“会社色”に

 

染まっていない人達です。

 

その人達が大別すると

会社に居残れた人達

 

(その“会社色”の文化に

染まり切った人達)

 

 

会社に居残れなかった人達

 

(“会社色”文化に染まらず、

飛び出した人達)

 

にわかれ、

 

今、現在のビジネスシーンを

発想して、動かしているのは、

 

皮肉なことに

“会社色”に染まらなかった人達

 

であるという事実です。

 

 

今まで、

 

企業・会社で

最も疎んじられてきた

 

発想、イライラさせられて

行為にもしかしたら

 

革新のヒント

 

があるのかもしれません。

 

多様性を

尊重できることが大切

 

なのかもしれませんね。