![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=903x10000:format=jpg/path/s0b36d9a57dc41126/image/ie56adf0dd7c98f48/version/1601742585/image.jpg)
今日、Webニュースで、
“自分は空気が読めると思う人”を
テーマにして、1,653名を
対象にした調査結果が
掲載されていました。
(添付資料を参照してください)
2006年頃から女子高生の間で
流行した言葉;KY(ケーワイ)、
空気読めない奴、自分の周囲の
人達には、一切、気を使わず、
自分のやりたいこと、言いたいことを
行使するような意味で、
当時ほどではないが、いまだに
使用されている言葉。
集団同調圧力が強い日本だからこそ、
流行語になった言葉であると思います。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=470x1024:format=jpg/path/s0b36d9a57dc41126/image/idc590f0a6aa2ab48/version/1601742592/image.jpg)
人間は、ある人間が生まれてから
死ぬまでの間に様々な
グループに属します。
最初は、家族、次に学校、
会社、都道府県、日本などのように、
それぞれのグループに属します。
人間ひとりぼっちで生きていくことは、
とても危険で、困難であるために、
グループに属して、集団生活することは
外敵から身を守って、
安心安全でいるためには
とても有益な生存戦略です。
しかし、このグループの
グループメンバーで安心安全で
居るためには、グループ内が
秩序良く保たれていないと、
危険を避けるためにグループに
属した利点が
損なわれてしまいます。
ですから、グループに秩序を
もたらす手段として、ルールがあり、
明文化されたルールと
暗黙のルールがあります。
明文化されたものは、ご存知の通り、
“校則”や“社則”などに
代表されるようなものです。
そして、暗黙のルールというのが、
個々人の間で学んだ
ルールが違ったり、全く逆の意味で
学んでしまったりしていることがあります。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=470x1024:format=jpg/path/s0b36d9a57dc41126/image/i123f3298b251a8f3/version/1601742592/image.jpg)
例えば、
“周囲、大勢の意見には必ず
賛成をしないといけない”
“周囲、大勢の人達の感情を
逆なでしてはいけない”
“自分自身から意見・
主張をしてはいけない”
“長いものには巻かれろ、
強いものに従え!”のような
暗黙のルールが実際に
存在します。
これは、グループ構成員同士の
いさかいに巻き込まれないために、
そして、グループ運営に関わっている、
いわば幹部グループ員(〇×長など)に
盾突かないために、
もしグループ内で問題行動を
起こしてしまうと、グループ員不適合者
ということで、強制的にグループを
脱退させられてしまう
可能性があり、安心安全が
保てなくなってしまいます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=470x1024:format=jpg/path/s0b36d9a57dc41126/image/i5959092db89209cc/version/1601742593/image.jpg)
ですから、グループ構成員は、
グループを強制的に
脱退させられないように、
安心安全が剥奪されないように、
恐怖心・不安から
暗黙のルールを
死守しようとします。
ですから、
“空気を読む必要”
があり、
周囲の人達と穏便に
暮らすために、上長の機嫌を
損なわないようにするため、
自分自身の気持ち・感情は、
全て犠牲にして、ひたすら外部環境に
意識を向け続けないといけない
状況下に置かれ続ける訳です。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s0b36d9a57dc41126/image/i373b8c97a61d779a/version/1601742593/image.jpg)
人には黒く見えるカラスを
“私には、このカラスは白に見える”って
空気を読むと言えない、
空気を読んで黒く見ようと
努力してみて、出来ないと
グループ不適合者として、
脱退させられてしまう。
もしくは、異端児扱いされてしまう。
仮に、空気を読んで、
黒く見えたとしても、
自分自身の感情・思考を
全て犠牲にして、
周囲に迎合しているので、
そのような過程が何度も何度も
続くと、終いには、全く無意識的
出来るようになってしまいます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=470x1024:format=jpg/path/s0b36d9a57dc41126/image/i3d77d7542050e724/version/1601742593/image.jpg)
一見、良さそうに見えるのですが、
感情機能を犠牲にしたことで、
感情が感じられなくなり、
失感情症;アレキシサイミアという
状態になってしまって、
ご自身の気持ちが
怒っているのか、
悲しいのか、
怖いのかなど
がわからなくなったり、
ある特定の感情表現
(喜び、悲しみ、怒り、怖いなど)が
出来なくなったりします。
もっとひどい状態になると、
体感温度も感じることが
鈍くなって、暑いのか、寒いのか、
を感じることさえも
出来なくなってしまいます。
思考機能も犠牲にして、
自らの頭;地頭で
考えることをしてこなかったので、
過去に発表された実績(凡例)があるか
調べ、その凡例に沿った
趣旨の意見をいかにも自分自身で
考えたように、発表するしかない、
もしくは他人の意向/意見に
ついつい合わせてしまって、
異議を唱えることが出来ず、
自らの意思で決断することが
著しく難しくなってしまいます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=940x10000:format=jpg/path/s0b36d9a57dc41126/image/ide0b06b03c363c59/version/1601742505/image.jpg)
再度、添付資料をご覧ください。
どの世代を見ても、
“空気を読んでいる人”の男女比は、
女性の方が有意に
多いことが示されています。
女性の場合、
嬢から娘、娘から嫁、嫁から妻、
妻から母、母から婆と立場が
変化していく訳で、その都度、
とあるグループに所属した機会毎に、
空気を読むことを
無意識的に
習慣化されていると思います。
ですから、私が心理的な悩みごとの
相談を受けるのは、断然、
女性が多いのも納得できます。
辛かったり、苦しかったり、したら、
一人で悩まずに、是非、ご相談ください。
あなたの勇気をお待ちしています。