私はサラリーマン時代に、
持ち物にこだわりがありました。
ビジネスバックはTUMIか
モンブランで、ホイール付き、
スーツ/Yシャツは、
有名ブランドでは
ありませんでしたが、
仕立てのいいオーダーメイドで、
モンブランのカフスボタンも
使っていました。
冬になれば、マフラーと手袋は、
ルイ・ビトン、コートも
仕立てのいいロングコートや
高価なダウンジャケットを
使っていました。
私のクライアント様で
(この内容をシェアすることに
関しては、許可を頂いています。)、
スーツ、バック、ヒール、
化粧ポーチ、手帳まで全て、
高級ブランド品で
まとめられていて、
季節やシーズンが変わると、
また新たな新作が
発表された時に、
さらに買いそろえ、それを
お気に入りブランド毎に
やっていたので、
かなりの費用が
掛かっていました。
しかし、ある朝、
彼女は
“今日、着ていく服がない!”と
叫んでしまったそうなんです。
クローゼットには、
溢れんばかりの
高級ブランド品の
数々があるにも関わらず・・・。
人間が持っているエゴ/欲は、
際限がなく、
満たされることはありません。
100万円を儲けた人は、
次に200万円、1,000万円と
次なる刺激を求めて、
突き動かされます。
ただ、エゴ/欲があったことで、
文明が進化したことも
事実ですよね、冷蔵庫、
電子レンジ、洗濯機、
掃除機など、エゴ/欲がなければ
開発されなかったと
思われます。
ですから、適切にエゴ/欲を
持つことは、決して
悪ではないが、
極度にエゴ/欲を持ちすぎて、
害悪がもたらされることが
あるということです。
この極度にエゴ/欲を
持ち過ぎている人達を
心理的に分析してみると、
元々は空虚感、
満たされない思いを
無意識的に
持っていることがあり、
自分の内側を満たす
術でなく、自分の外側を
満たそうとやり続ける。
家柄、地位、権威、評価、
お金、持ち物など、
目に見えるものに
執拗にこだわって、
是が非でもそれらを
どんな手段を使っても、
手に入れようとします。
例えば、自己愛、自己顕示欲が
とても強いタイプの
方々がいらっしゃいます。
外見はとても魅力的で、
ハンサムで、美人で、
妖艶な魅力を振りまき、
周囲の人達を引き付ける
会話術も体得していて、
他人からは一目を
置かれる存在。
しかし、だんだん関係性が
慣れてくると、周囲の人達に
対して隷属的な支配
を行ってきて、依存的な
人達は、自らの意志で
決める事が出来ないので、
逆にその迷いを取り去ってくれる
強圧的なメッセージが
心地よかったりして、その方の
周囲に居続けようとします。
当事者にとってみれば、
自分の周りに、
自分が言うがまま
に行動し、
話すがままに信じる人達が
大勢いることが、
自分の存在価値を
図るバロメーターに
なっている訳です。
ですが、これらの人達は、
上記のように、元々、
満たされていない虚無感、
無力感、空虚感などを
強く持っていて、それを
否定するように、
外向きの行動が
動機付けされている
ように思います。
当事者は、長年、
“自分が中心でいるように、
重要人物で扱われるように、
他人から丁重に扱われるように”
ほぼ無意識的に
立ち振る舞ってきたのですが、
ご自身はその自覚がないのです。
また、当事者の張りぼての
プライドを傷つけるようなことを
すれば、恨みを買って、
悪質な嫌がらせ行為に
つながると思います。
ストーカー行為は、
この心理的なメカニズムを
含みます。
最初は、とても魅力的で、
近づいてきて、
お付き合いが始まると、
恋愛関係ではなく、
主従関係、隷属的関係に
するために、
時には
“優しく”、
時には
“サディスティック”に、
相手を思うがままに
コントロールしようとします。
嫌気が刺して、
別れようとすれば、
当事者のプライドが
傷つけられるので、
猛烈に抵抗して
阻止しようとします。
それでも、別れようとする
人には、殺意をもって
復讐しようとしたり、
一生涯引きずるような
傷害を負わせよう
としてくる訳です。
当事者としては、
“自分を無碍にした
当然の報い”だと
思っていますから、
良心の呵責は
微塵もありませんし、
むしろ、自分を大切に
扱わなかった相手が悪い、
自分は悪くない、
と思っています。
あなたの周囲にいる
自己愛、自己顕示欲が
とても強いタイプの方々と
うまくコミュニケーションを
取るためには、まずは背景を
理解してあげることが大切ですね。
全ての言動は、
空虚の裏返しに
なっていることということです。
周囲の方々から総スカンを
食らってうまくコミュニケーションが
取れず、孤独感を
感じていらっしゃる方、
一度、是非、ご相談くださいね。
あなたの勇気をお待ちしています。