依存と支配

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アメリカ大統領選挙の

行方を見守っています。

 

 

報道でご存知の通り、

トランプ陣営は、“郵便投票に

 

 

不正が行われている”と

異議申し立てをして、

 

 

最高裁で争う姿勢を

見せているし、

 

 

バイデン陣営は、

Every vote counts;

すべての投票は重要です

 

 

 

デモ隊で合唱されて、

バイデン候補ご自身から

 

 

”stay calm;穏やかでいて

声明を出している状況です。

 

 

トランプ大統領は、

今までの報道で、

 

 

過去のアメリカ大統領とは

全く違う言動であって、

 

 

そういう意味でもとても印象に

残っている人物であると思います。

 

 

 

演説集会の中継を見ていても、

聴衆は“熱狂”“崇拝”しているように、

私は感じました。

 

 

 

アメリカ在住の友人からの情報ですが、

トランプ大統領の演説に

 

 

参加するためには、前日から

列に並ばなくてはならないようで、

 

 

10時間待ち程度は

当たり前だそうです。

 

 

まるで、

人気アイドル歌手

コンサート

 

 

カリスマ経営者

講演会のようですよね。

 

ただ、今回の大統領選で、

凄く象徴的なのが、

 

 

トランプ/バイデン支持者達の

小競り合いです。

 

 

お互いを罵倒し合ったり、

暴徒化したケースも

あったと思います。

 

 

それぞれの支持者が、

それぞれの候補者を

 

 

“優勢、盤石”と

SNSを利用して、

 

 

情報発信し、

二極化が進んだと思います。

 

 

 

このような、状況は、

今回のアメリカ大統領選に

 

 

象徴されることで、

様々な業界内でいくつもの

 

 

グループが出来て、

目標に向かってそれぞれに

 

 

協力し合うことはなく、

お互いに誹謗中傷をして、

 

 

いがみ合っているケースを

伺います。

 

 

 

それぞれのグループ構成員が、

“うち(ら)は・・・・”という

 

 

物言いを聞いたことが

あるんじゃないでしょうか?

 

 

このような状況を、

 

 

“内/外集団バイアス”といって、

 

 

同じ集団に属する

人達に対して、

 

 

いい印象、評価を下して、

自らが属する集団が

 

 

 

外部集団よりも

優れているという偏った

捉え方のことです。

 

 

そして、

この

 

“内/外集団バイアス”って、

我々の日常によく見受けられる

 

と思いませんか?

 

 

私自身が一番衝撃的なのが、

このグループ構成員は、

 

 

思考能力を

剥奪されているじゃないか、

という疑問をもってしまうことです。

 

 

 

このグループは、ある理念、思想を

基に同じく共感/同感する人達が

 

 

集結したものですが、

その理念、思想の創始者が

 

 

必ず存在して、その創始者の

理念、思想に、疑問を

 

 

感じることなく、

従順に従ってしまっています。

 

 

集団構成員にとって、

創始者は神のような

 

 

存在であり、異を唱えること、

従わないことなど考えられない

状態になっていると思います。

 

 

 

上記のアメリカ大統領選でいえば、

トランプ大統領が言っていることが、

 

 

バイデン候補が言っていることが、

絶対に正しいと思い込みを持っていて、

 

 

一切疑う余地がない状態にあり、

間違っても、相手陣営にも一理ある、

 

 

 

相手陣営に寝返るような

ことはない、ということです。

 

 

何の分野にでも

該当することだと思いますが、

 

 

カリスマ的存在(創始者)が

出てくると、その周囲には、

 

 

そのカリスマ的存在を

熱狂的に、妄信的に、

 

 

応援する支持者達が

大勢集まります。

 

 

 

この支持者達は、自分自身の

力では出来ない/出来なかった

 

 

案件について、

“カリスマ的存在(創始者)だったら、

何とかしてもらえるんじゃないか!?“と

 

 

 

思って、一度は捨てた

夢や理想をもう一度取り戻して、

 

 

どんどんと傾倒していくのだ

と思います。

 

 

そして、いつの間にか、

そのカリスマ的存在の理念、

 

 

思想が各個々人の

価値観/価値判断基準となって、

 

 

周囲の人達を

裁き始めるのだと思います。

 

 

 

 

この時、各個々人は、

カリスマ的存在の理念、思想に

 

 

迎合し、依存している訳ですから、

自らの思考力を使った訳ではなく、

 

 

盲目的、狂信的に

受け入れている状態であり、

 

 

一種の洗脳と似ている

状態だと思います。

 

 

 

それぞれのグループが

もっている

 

 

いわゆる“正論”を振りかざすだけでは、

両者合点がいくことはないと思います。

 

 

 

 

“我々は正しい、彼らは間違っている”を

押し通すことで、自分の正義を果たし、

 

 

“正しい”と思われる行為を

したように思いますが、

本当にそうでしょうか?

 

 

本当に、自らに端を発する

思考をするために、

 

 

情報を取捨選択して、

情報を参照材料として、

 

 

 

 

使うのであって、情報に

鵜呑みにされるもの

ではないと思います。

 

 

依存するからこそ、

安心・安全があるの

 

 

かもしれませんが、

その先には支配があります。

 

 

 

無意識的に生きて、

情報の洪水に流されるのではなく、

 

 

意識的に生きるために、

自らの思考を使う機会を

 

 

増やすことが大切だなぁ、

と、自戒も込めて思います。