![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=470x1024:format=jpg/path/s0b36d9a57dc41126/image/i12fc87e6b08a9f97/version/1604854881/image.jpg)
WebニュースやYou tubeで
アメリカ大統領選挙の
行方を見守っています。
報道でご存知の通り、
トランプ陣営は、“郵便投票に
不正が行われている”と
異議申し立てをして、
最高裁で争う姿勢を
見せているし、
バイデン陣営は、
“Every vote counts;
すべての投票は重要です”が
デモ隊で合唱されて、
バイデン候補ご自身から
”stay calm;穏やかでいて”と
声明を出している状況です。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=529x1024:format=jpg/path/s0b36d9a57dc41126/image/ic9cdb61a172367bc/version/1604854881/image.jpg)
トランプ大統領は、
今までの報道で、
過去のアメリカ大統領とは
全く違う言動であって、
そういう意味でもとても印象に
残っている人物であると思います。
演説集会の中継を見ていても、
聴衆は“熱狂”“崇拝”しているように、
私は感じました。
アメリカ在住の友人からの情報ですが、
トランプ大統領の演説に
参加するためには、前日から
列に並ばなくてはならないようで、
10時間待ち程度は
当たり前だそうです。
まるで、
人気アイドル歌手
コンサート
や
カリスマ経営者
講演会のようですよね。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=470x1024:format=jpg/path/s0b36d9a57dc41126/image/i84ed19f10eb01dc3/version/1604854881/image.jpg)
ただ、今回の大統領選で、
凄く象徴的なのが、
トランプ/バイデン支持者達の
小競り合いです。
お互いを罵倒し合ったり、
暴徒化したケースも
あったと思います。
それぞれの支持者が、
それぞれの候補者を
“優勢、盤石”と
SNSを利用して、
情報発信し、
二極化が進んだと思います。
このような、状況は、
今回のアメリカ大統領選に
象徴されることで、
様々な業界内でいくつもの
グループが出来て、
目標に向かってそれぞれに
協力し合うことはなく、
お互いに誹謗中傷をして、
いがみ合っているケースを
伺います。
それぞれのグループ構成員が、
“うち(ら)は・・・・”という
物言いを聞いたことが
あるんじゃないでしょうか?
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=481x1024:format=jpg/path/s0b36d9a57dc41126/image/i832e4fbce0a62e7e/version/1604854881/image.jpg)
このような状況を、
“内/外集団バイアス”といって、
同じ集団に属する
人達に対して、
いい印象、評価を下して、
自らが属する集団が
外部集団よりも
優れているという偏った
捉え方のことです。
そして、
この
“内/外集団バイアス”って、
我々の日常によく見受けられる
と思いませんか?
私自身が一番衝撃的なのが、
このグループ構成員は、
思考能力を
剥奪されているじゃないか、
という疑問をもってしまうことです。
このグループは、ある理念、思想を
基に同じく共感/同感する人達が
集結したものですが、
その理念、思想の創始者が
必ず存在して、その創始者の
理念、思想に、疑問を
感じることなく、
従順に従ってしまっています。
集団構成員にとって、
創始者は神のような
存在であり、異を唱えること、
従わないことなど考えられない
状態になっていると思います。
上記のアメリカ大統領選でいえば、
トランプ大統領が言っていることが、
バイデン候補が言っていることが、
絶対に正しいと思い込みを持っていて、
一切疑う余地がない状態にあり、
間違っても、相手陣営にも一理ある、
相手陣営に寝返るような
ことはない、ということです。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s0b36d9a57dc41126/image/i9ab32a9b47a8d8f6/version/1604854881/image.jpg)
何の分野にでも
該当することだと思いますが、
カリスマ的存在(創始者)が
出てくると、その周囲には、
そのカリスマ的存在を
熱狂的に、妄信的に、
応援する支持者達が
大勢集まります。
この支持者達は、自分自身の
力では出来ない/出来なかった
案件について、
“カリスマ的存在(創始者)だったら、
何とかしてもらえるんじゃないか!?“と
思って、一度は捨てた
夢や理想をもう一度取り戻して、
どんどんと傾倒していくのだ
と思います。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=470x1024:format=jpg/path/s0b36d9a57dc41126/image/ib83681694315cfe8/version/1604854881/image.jpg)
そして、いつの間にか、
そのカリスマ的存在の理念、
思想が各個々人の
価値観/価値判断基準となって、
周囲の人達を
裁き始めるのだと思います。
この時、各個々人は、
カリスマ的存在の理念、思想に
迎合し、依存している訳ですから、
自らの思考力を使った訳ではなく、
盲目的、狂信的に
受け入れている状態であり、
一種の洗脳と似ている
状態だと思います。
それぞれのグループが
もっている
いわゆる“正論”を振りかざすだけでは、
両者合点がいくことはないと思います。
“我々は正しい、彼らは間違っている”を
押し通すことで、自分の正義を果たし、
“正しい”と思われる行為を
したように思いますが、
本当にそうでしょうか?
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=470x1024:format=jpg/path/s0b36d9a57dc41126/image/i255c2ed2fa189663/version/1604854881/image.jpg)
本当に、自らに端を発する
思考をするために、
情報を取捨選択して、
情報を参照材料として、
使うのであって、情報に
鵜呑みにされるもの
ではないと思います。
依存するからこそ、
安心・安全があるの
かもしれませんが、
その先には支配があります。
無意識的に生きて、
情報の洪水に流されるのではなく、
意識的に生きるために、
自らの思考を使う機会を
増やすことが大切だなぁ、
と、自戒も込めて思います。