私が見えている範囲

今日、夜、近くのコンビニに

自転車で行った時に、

 

 

やはりコロナ禍なので

マスクをしていると、

 

 

凄い勢いでメガネが

曇ってしまいました。

 

 

 

まるで、吹雪の中で、

ホワイトアウトしたような

感じでした。

 

 

人も車もそんな通らない

道だったので、かすかに見える

 

 

 

視界と道路の白線を気に

しながら自転車を

走らせていました。

 

 

 

そしたら、突然、犬の散歩を

している途中なのでしょうか、

 

 

立ち止まっているおばちゃんを

自転車ではねてしまい

 

 

そうになったんです。

とっさでしたが、事故を

回避することが出来ました。

 

 

ただ、この出来事を経験して、

 

“私達、人間は目に映る

世界が本当に

見えているのだろうか!?”

 

って疑問が湧いてきたので、

それについて、書かせて頂きます。

 

 

自分以外の外の世界を

理解する時に、

必要なのが思考と感情です。

 

 

 

感情があるから、周囲の人達の

行動や気持ちを理解できて、

非言語でも

意思疎通ができたりします。

 

 

思考力があるから、

推測できたり、

 

 

分析出来たりして、

人生に訪れる

 

 

様々な難局を

乗り越えることが

 

 

できるんだと思います。

そして、

 

何度も同じような

場面を経験すると、

 

 

思考と感情の動きは

パターン化されていく訳です。

 

 

例えば、

 

人との約束を破った時に、

相手から物凄く激怒された、

感情機能を使って、

 

“怖い”“不安”を感じて、

次回、約束を破らないためには、

 

 

どうすればいいか、

という思考が働くわけです。

 

その結果として、

 

5分早く出る

“出来ない約束はしない”

 

などの

対策を講じることができて、

 

 

次回以降、約束を破る

可能性は低くなります。

 

 

それと共に、相手から

人間的に信頼されて、

 

 

さらに良い人間関係を

築くことが出来て、

 

 

良い人間関係を築くには、

約束を守る事は鉄則だ、

 

 

と感じて、その成功体験を

何度も繰り返すと、

 

 

自分の中に、

“信念”として、

 

 

大切なものになり、

最終的には

 

 

無意識化されて、

持っていることさえ

忘れてしまいます。

 

 

その信念をもっていることを

思い出すのは、

 

 

約束を守らない人と

出逢った時ですよね。

 

ご自身が、

 

“他人との良い人間関係を

構築するためには、

約束は

守らなければならない”

 

 

 

 

という信念を

大切にしているので、

 

 

約束を破った他人に出会うと、

凄い怒りをぶつけると思います。

 

 

“お前は、私が自分自身に

一番禁止していることを

堂々とやれて、羨ましいなぁ”

 

 

とか、

 

 

“あなたが私のこと、

約束を破ることによって、

ぞんざい扱ったので、悲しい”

 

 

などの

深層心理であると推測します。

 

 

このように、

ご自身が大切にしている

 

 

“信念”を持っていると、

その逆をする人を見ると、

 

 

無性に腹が立ったり、

やたら気になったりして、

 

 

無意識的に

敵視してしまっている

自分に気が付くかもしれません。

 

 

信念に基づいて、

 

 

“私は正しい”

“あなたは間違っている”

 

という言葉が

何度も何度も、

 

 

内部対話で響き渡る

経験をしたかもしれません。

 

 

この状態は、

自分自身が持っている

 

 

信念に合致する人達、

行動は認めるが、

 

 

背く人達、行動は

認められない、

 

 

という状態であり、

反する人達、

行動に遭遇するたびに、

感情機能が反応するので、

 

 

良好な人間関係が

構築できず、生き辛い状態が続きます。

 

 

この状態を上述した

私の経験に照らし合わせると、

 

 

吐く息でメガネが曇った状態で

世の中を見ていることに

相当すると思います。

 

 

 

ある信念/価値観を

大切にすると、

 

 

“私は正しい”が

前提条件になるので、

 

 

その信念/価値観に背く

人達/行動の本質を

 

 

理解することを

止めてしまうことに

相当する訳です。

 

 

約束を

守らない/守れない人達の

 

 

情動を

理解しようとすることで、

現象として起きた

 

 

“約束を守らなかった”

 

 

という

次元ではなく、

 

 

その現象を引き起こすに

至った行動原理に

 

 

思いを馳せることで、

約束を守らない/守れない人達

 

 

とも良好な人間関係を

構築することが

できる様になります。

 

 

 

この約束を守る人も破る人も、

受け入れられている

 

 

状態を持てることは、

少なくとも約束を

 

 

守る人しか

受け入れない状態よりは、

 

 

見えている範囲が

拡がっていて、

 

 

感情機能もむやみに

作動しない、たとえ作動しても

 

 

感情に飲み込まれない

状態であると言えます。

 

 

 

ただ、人間が存在すれば、

その人数分だけ信念/価値観を

 

 

存在するので、より冷静に、

客観的に、目に見える世界を

 

 

認識するためには、

今、現在、受け入れられない

 

 

信念/価値観を

受け入れることが大切です。

 

 

言葉で書くことは、

容易ですが、実際に、

 

 

日常生活で

実行するには

 

 

とても大変ですが、

時流や集団同調圧力に

 

 

対して、意識的に

生きるためには

価値があることです。

 

 

 

意識的に生きられることで、

自分自身の人生を

 

 

生きることが出来、

他人に影響を与えながら、

 

 

世の中を

改善することができるので、

とても価値があることです。