皆さんは、
欲とか欲望という言葉を
聞くとどのように感じ、
何を連想しますか?
札束が散りばめられたベッドに
横になっている姿を
イメージしますか?
欲望がうごめく街と
揶揄される新宿歌舞伎町で、
豪遊している姿を
イメージしますか?
高級高層マンション・
セレブな生活、ベンツ・BMWなどの
高級車を所有して、
高級ブランド物を買い揃えて、
周囲のみんなから羨望の
眼差しを集めている姿を
イメージしますか?
これ以外にも、
私は優秀であると言われたい、
みんなから尊敬されたい、
周囲の人達から
綺麗/かわいいと言われたい、
人気者になりたい、
など1度は思ったことが
あるんじゃないでしょうか?
これら人間の欲望に正直に
生きている人達を
どう感じますか?
“はしたない”
“みすぼらしい
”“みにくい”
など、
比較的ネガティブな感情を
持つのかもしれません。
この世の中、
人間の行動を
観察して見ると、
その根源は
“安心・安全を感じていたい”
“快感に溺れたい”
に尽きるのかなと感じます。
上記の例で、
“高級高層マンション・
セレブな生活、ベンツ・BMWなどの
高級車を所有して、
高級ブランド物を買い揃えて、
周囲のみんなから羨望の
眼差しを集めている姿”は、
高所得者だから、
いわゆる高級品を
所有することができて、
衣食住が充足されても
まだまだお金があって、
一切金銭的に困る事はなく
周囲の方々からは
“成功者”“勝ち組”などと
形容されて、崇められる。
この過程において、
自己顕示欲、承認欲求が
満たされて、“安心・安全”が
満たされて、“快感”に浸る事が
出来る訳です。
仕事・会社などに
関連する事例であれば、
まず就職する際は、
“寄らば大樹の陰”的思考で、
有名企業・大企業を
志願したり、安定・安心を求めて、
国家公務員を志願したり、
考えたりしますよね。
次に、就職が決まって、
夢や理想を語っていても、
管理職になれば
“革新的”
“創造的”
“イノベーション”
とは程遠い、
過去の踏襲、
“前例がないことはやらない”
“負ける可能性のある
かけはしない”
全ては
“安心・安全を感じていたい”
“新しいことを試して、
失敗したくない”
など
欲からの行動だと推測できます。
人間が欲・欲望のままに、
行動している姿をみていると、
やはり多くの人達は上記のように、
“はしたない”
“みすぼらしい”
“みにくい”
などを感じるかもしれません。
それは、
よく言われている
“人間は社会的動物である”
に起因しています。
ある集団・共同体で、
一人だけが欲・欲望のままに
行動してしまうと、その集団の
輪を乱してしまうので、
他の構成する人達からは
嫌悪感を抱かれてしまう訳です。
では、欲・欲望はそんなに
ダメなもの、悪であるのか、
という疑問が湧いてきます。
欲・欲望は理想になりますから、
“アナウンサーになりたい”
“アイドル/モデルになりたい”
“お金持ちになりたい”
“幸せになりたい”
など、
考えたことあるんじゃないでしょうか、
そして少なくとも、この理想を
実現している人達は
きっと“この欲・欲望”を
持っていたから、
実現し得たんだと思います。
そういう意味では、
欲・欲望は、生きる活力を
与えるものであって、
必須なものであるといえますよね。
理想や夢と呼ばれる欲・欲望は、
あることを成し遂げるためには
必ず必要で、俗世間に
身を置くことで、様々な人達が
持っている欲・欲望にまみれることで、
それをエネルギーとして
幾多訪れる困難・苦悩を
乗り越えていける訳です。
しかし、欲・欲望があまりにも強過ぎて、
いつの間にか強すぎる
欲・欲望が自分自身を
コントロールし始めてしまうことがあります。
例えば、
芸能人・歌手・お笑い芸人など
が下積み時代、
全く仕事がなく、
売れる兆しさえもなく、
生活費を稼ぐために
アルバイトに明け暮れているが、
家賃・光熱費などを
支払えばほんの少しの
食費しか残らず、
ひもじい思いをしていた人が
ある切っ掛けで
スターダムにのし上がっていって、
マスコミに注目されて、
テレビで冠番組を持つほどに
ブレイクした人達が薬物事件や
暴力事件を犯してしまって、
表舞台から消えていったようなケースは
聞いたことがあるんじゃないか、
と思います。
ここまで見てみると、
人間が日常生活を
送っている周囲には、
常に欲・欲望を満たすための
ものは常にあり、
人間は常に満たされない
欲・欲望をいつか満たしたいと
常に思っています。
欲・欲望は、
人間の行動の
動機付けとして使うことは、
非常に有効で、効果的でありますが、
欲・欲望が強すぎて、
ご自身の許容量を超えてしまうと、
欲・欲望があなたの意思に代わって、
あなたの人生をコントロールしてしまう
破滅の道に通じてしまいます。
何事にも当てはまりますが、
やり過ぎはよくない。
バランスが大切である、ということです。