歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』千穐楽見れず、しかし・・・

お笑い芸人キングコングの

西野亮廣さんが

 

歌舞伎界の若手スター

市川海老蔵さんと

 

コラボして、

出来た作品

 

『プペル ~

天明の護美人間~

 

新年3日より新橋演舞場で

 

上演されていました。

 

もともとの経緯を伺ってみると、

年々、

 

歌舞伎をご覧になる観客が

少なくなっていることや

 

観客の平均年齢も

高くなっていることを

 

危惧されて、

新たなファン層の獲得を

 

一つの目標として、

今回のコラボになったそうです。

 

 

 

上演が始まってみると、

観客の年齢層は

 

幼い子供から若いカップル、

おじいちゃん、おばあちゃんまで

 

幅広く、毎上演のたびに

満員御礼となって、

 

終演後のカーテンコールが

56回、

 

スタンディングオベーション拍手が

鳴りやまないほどの大盛況。

 

それだけ人々のココロに

刺さった内容であり、

 

コラボは大成功であった訳です。

 

しかし、残り2日のところで、

舞台設営関係者に

 

コロナ陽性が見つかって、

公演中止が決定事項として

 

発表されました。

 

コロナ感染予防の観点と

言えども、“悔しさ”は

 

残るものだと

容易に推測できます。

 

しかし、西野さんは、

 

“あまり悔しい、悔しいばかり

言っていると、

今回感染してしまった

スタッフを責め立てる

ようになってしまって、

良くない。

 

なぜなら、

彼は1ミリも悪くないし、

反省する必要はない”

 

とコメントをされていました。

 

そして、

千穐楽公演中止決定が

 

なされた後に、

深夜に千穐楽当日に

 

キンコン西野が

公演中止になった

舞台セットに立って、

『プペル ~天明の護美人間~』の

ストーリーを全部喋る会”

 

 

開催することが決定されて、

多くの支援者/観劇予定者の

 

ココロを救ったと感じました。

 

 

最悪の事態に陥っても、

塞ぎこむことなく、

 

エンターテイメントで、

周囲の人達に夢と希望を

 

与え、喜ばせ続ける

理想的なリーダー像として、

 

今回、学ばせて頂きました。

 

今、

 

人々の価値観が変化して、

未来がまったく見通せない

 

この時代において、

多くの人達を導き、

 

結果を

残すリーダー像について、

 

ココロという観点から

考えて見ました。

 

“この混沌とした時代には、

新たなリーダーシップが必要だ”

 

なんて

言葉をビジネス書売り場や

 

会社勤めをされている方々

からよく伺います。

 

様々な能力をもった人財がいて、

それぞれに個性的であるがゆえに、

 

統率することが

極めて難しい状況

 

構成員全員が

それぞれに持っている個性を

 

最大限に活かすには、

多様性を尊重する時代

 

言われる今、どうすればいいのか、

 

そのような問いに呼応する

 

ビジネスセミナーも

沢山存在します。

 

それだけ、関心事としてあり、

困っている人が多いということです。

 

私が会社員時代では、

ひとり声の大きいリーダーがいて、

 

その構成員は

そのリーダーと呼ばれる人に、

 

何も考えずに

ついていけば良かった。

 

そのリーダーと呼ばれる人が

指し示す方向に、

何の文句を言わずに

ついていくことが

 

良い部下とされた訳です。

 

上司と言われる人に対して、

何も反対意見を出さずに、

 

ムカつくことがあっても、

我慢することが出来る人が

 

良い部下として

評価された訳です。

 

ですので、構成員の中には、

上司の意見に

 

賛同することが出来ず、

異端児とレッテルを貼られて、

 

ずっと折り合いが合わずに、

ご自身の持てる

 

最大のパフォーマンスを

発揮できない人がいました。

 

そして、気が付けば、

いつの間にやら、

 

左遷されているという

ストーリーは、

 

よく見せつけられました。

 

この一昔前のリーダーシップでは、

多様性を大切にして、

 

構成員全ての能力を

引き出して、世界レベルで

 

戦えている日本企業は

あまりに少ない印象を

 

受けます。

 

それは、

リーダーと呼ばれる方の

 

ココロに、良い/悪いの

判断基準が

 

存在するからです。

 

その判断基準が

外側の他人に投影されて、

 

同じような考えを

持っている人は良い部下、

 

全く違う考えを持っている人は

扱いにくい部下/悪い部下、

 

という現象が起きている訳です。

 

ですから、

今、リーダーと呼ばれる人達は、

 

ご自身のココロにある判断基準の

でこぼこをなるべく

 

平らにしていかないと、

多様性がある人財の

 

マネージメントはうまくいかない、

ということが言えます。

 

言葉にして書き綴る事は、

とても容易ですが、

 

実際にご自身の中に存在する

判断基準を平らにしていくことは、

 

困難を極めます。

 

それは、

 

リーダー自身が

一番大切にしている価値観

 

 

全く逆の価値観をもっている

 

人達を命令や懲罰によって、

欲している方向に

 

 

仕向けるわけではなく、

ちゃんと理解し合って、

 

お互いに共感しあって、

 

“反対の意見をもっているけど、

あなたの言うことだから

仕方ない”

 

というレベルで

行動動機がある

 

リーダーシップの実現が

望まれる訳です。

 

上記でご紹介した西野さんは、

 

20代前半では

視聴率王になって、

 

冠番組を持つまでに

人気がありましたが、

 

相方の精神的ストレス

による失踪、

 

番組の打ち切り、

 

絵本作家転身、個展開催、

映画製作に対しても

 

誹謗中傷など受け続けて、

 

今回も

 

日本の伝統芸能である

歌舞伎の世界に、

 

現在風のアレンジ脚本で

あったので、おそらく非難が

 

きっとあったと予測します。

 

 

その際も、

きっと反対意見を持っている

 

人達を理解して、共感して、

前に進むことで、

 

人間の器を大きくして

こられたことだと思います。

 

 

これが今の時代に求められる

理想的なリーダーなのだと

 

思います。

 

ひとりでご自身の在り方を

変えようと躍起になって

 

うまくいかない方は

是非、ご相談ください。

 

 

あなたの勇気をお待ちしています。