共感する/されるの力

共感という言葉は、

コーチングやカウンセリングを

 

勉強しなくても、

日常生活の中でも

 

よく出会うと思います。

 

例えば

 

“昨日の恋愛リアリティショー、

主人公〇×△の

気持ちよくわかるわ

(共感する)。”

 

とか

 

“〇×さんの意見には、

共感しかねます

 

とか

 

“〇×△がやろうと

していること、

私も応援する

(共感する)”

 

など、

皆さんも聞くん

じゃないでしょうか!?

 

 

共感の厳密な意味を

調べてみると、

 

『他人の考え・主張に、

全くそうだと感ずること。

その気持。』

 

とあります。

 

 

長らく人間が

集団生活する際に、

 

共同体内で、

培われる能力の1

 

であると思います。

 

 

集団生活をしていると、

自分以外の周囲の人達

 

どんな考えをしているのか、

を推し量る経験によって、

 

トレーニングされて、

自分自身の身を

 

安心安全に保つことが

出来ることを

 

学習してきました。

 

ですので、

“共感”する行為は、

 

通常、無意識的に、

自動的に行われて

 

しまいます。

 

人間が持っている

感情機能を使って、

 

当事者の気持ちを

推し量った上で、

 

 

ご自身が持っている

価値判断に照らし合わせ、

 

様々なレベルの共感が

されていきます。

 

最近の脳科学の研究では、

ミラーニューロンと

 

呼ばれる共感・共鳴が

発生するシステムが、

 

内側前頭前野にあることが

発見されていて、

 

顔を見る、気持ちを

推測するなどの

 

社会的活動に

重要な役割を

 

果たしていることが

報告されています。

 

この共感する能力が使われて、

様々な影響が人間行動の

 

無意識的な動機付けに

利用されています。

 

 

例えば、

 

選挙演説を聞かれたことが

あると思います。

 

“コロナで収入が落ちて、

生活に困窮している人を

救いたいだけです”

 

とか

 

“一生懸命に生きている人達、

皆さんを幸せにしたい

だけなんです”

 

とか情感たっぷりに

演説をされる候補者を

 

目撃されたことは

あるんじゃないか、

 

と思います。

 

他にも、

テレビショッピングで、

 

お掃除用品で“〇×△の汚れ、

気になりませんか?”

 

とか

 

料理器具で“〇×△の準備に

時間かかりませんか?”

 

などの常套文句は

聞いたことがあると

思います。

 

 

すべては困りごと、

心配事を持っている人に対して、

 

“あなたの大変な状況は、

あなたが感じているのと

同じくらいに、

私は感じられる”

 

という表現(共感)を使って、

大衆のココロを捕えて、

 

大勢の人達を巻き込むことが

うまい人達がいます。

 

 

大勢の人達を巻き込んで、

鼓舞して、行動を起こさせるほど、

 

共感される/するパワーは、

計り知れないもの

 

であると言えます。

 

それで、

この共感がさせる力が時に、

 

暴動/暴挙を

引き起こす事があります。

 

前回のアメリカ大統領選挙で、

ドナルド・トランプ元大統領の

 

考えに共感されている

支持者達が暴動を

 

 

起こしたことが

報道されていました。

 

 

たは、

新興宗教の教祖が

 

持っている理想郷を

実現するために、

 

教祖に盲目的に共感した

信者達が狂気的な

 

反社会的行動を

起こしてしまったことも

 

ありました。

 

 

 

共感する/させる力を使って、

大勢の人達を意のままに、

 

ある方向に向けることが

出来るので、使い方によっては

 

とても危険であると言えます。

 

そして、

特に共感する側の一般大衆は、

 

共感されたと思い込んで、

理性的に行動出来なくなり、

 

感情的で、

いかに無意識的で、

 

感覚的にしか生きていないか、

がお解りいただけると思います。

 

ただ、そもそも、

なぜこんな現象が

 

起きるのか、

を考えて見ると、

 

“元来、人間は他人から

共感して欲しい”

 

“自分という存在を

理解して欲しい”

 

“自分を受け入れて欲しい”

 

という欲求をもっています。

 

それがあるから、

心底、共感してくれた相手は、

 

自分の全てを

受け入れてくれて、

 

理解してくれている、

と思い込んで、

 

その人のために

誠心誠意尽力する

 

行動をし始める訳です。

 

この共感する/される力は、

心理セラピー/カウンセラーに

 

おいても、とても重要で、

私は有効に使っています。

 

 

私に相談をされる

クライアントは、

 

皆さん、長年、お悩み事に

苦しんでいらっしゃって、

 

その気持ち/感情は、

周囲の他人には、

 

十分に共感されないと思って、

過ごしていらっしゃった方々です。

 

ココロが引きちぎられるような

辛い思い、

 

はらわたが煮えくり返り、

奥歯を噛みしめるほどの

怒りの思い、

 

ふっとした瞬間に涙が流れてしまう

ほど悲しい思い、

 

それら全て、

ひとりで受け止めるのは

 

辛すぎる、苦し過ぎる訳です。

 

心理セラピー/カウンセラーは、

様々な手法やテクニックが

 

ありますが、

セラピスト/カウンセラーが

 

そのクライアントが

感じたのと同じレベルで

 

共感されたと感じた時、

そのクライアントの

 

お悩みはお悩みでは

なくなります。

 

理解された、

受け入れられたと

 

感じるからです。

 

長年、ずっとお悩みに

苦しんでいらっしゃっても、

 

クライアントに

 

“今まで、本当に大変だったね”

 

という言葉が文字通りではなく、

 

心底、

その心理セラピスト/カウンセラーが

 

共感した波動がクライアントに

伝わった時、

 

クライアントが悩みで

苦しむことはなくなります。

 

共感する/される力は、

人間活動において、

 

様々な場面で使われていて、

使用目的に応じて、

 

善良になったり、

悪徳になったりします。

 

私自身、いつも善良な目的で、

共感する/される能力を

 

使えるように、日々、修行です。