表題に書きました、
“自信がない”というお悩みは、
一番多く、男女問わず、
どの年齢層にも
共通するトピックです。
“自信がない”という
思い込みがあって、
日常生活を送っていると、
様々な場面で不具合を
感じられると思います。
例えば、
会社やご近所での
人間関係で、
“プライベートな話が出来る
他人がいない”
“どこに行っても、場違いな
感じがする”
“ひたすら、周囲の人達の
顔色を伺っている”
“人前で喋る時、
過剰に緊張してしまう”
などで、
自分自身を
卑下することを
常にやっている人
と
真逆で誇大自己を
ひたすら表現する
人がいます。
“自慢げで、
大げさな方法で
振る舞う”
“利用価値がないと
思う他人には冷酷”
“自尊心を脅かす人
に対して、
激怒する”
“他人と比較して、
自分自身がユニークで
あることを周囲に
アピールする”
などです。
どちらも、
“自信がない”という根源から
派生して、表現された
日常生活においての
悩みごとになる訳です。
皆さんも遭遇したこと、
ある、もしくはご自身で
体験/体感されたの
ではないか、と思います。
まず、
前者の自己卑下が強く、
他人と友好関係を
作るよりも、心理的に
傷つけられると
思い込んでいるので、
他人と交わろうとしない、
今、流行りの言葉でいえば、
自己肯定感が
低い状態であり、
私のような存在が周りの
人達に認められる
訳がない、
受け入れてもらえる
訳がない、
という思い込みを
持っています。
ですから、
何かともっともらしい
理由を付けて、
他人の輪に
入ろうとしないし、
人前で話すような
役回り
(議事進行、理事、
PTA委員など)は
絶対に拒否します。
管理職などの
責任がある立場にも、
成りたがりません、
成ったとしても、
凄い違和感を
常に持っているので、
部下のマネージメントは
うまくいきません。
自信がなくなるような、
失望するような現象が
目の前で起き続けるので、
自信を持つことが出来ずに、
いつの間にか
“自信がない”のが
当たり前の
自分という状態が
標準設定に
なってしまいます。
そして、
後者の誇大自己を
表現する人は、
一見、自信満々に見えます。
周囲の人から見れば、
他人を惹きつける
魅力があって、
にわかファンもいることが
多いので、
とても自信がない
ようには見えないし、
ご本人も絶対に認めません。
ただ、この誇大自己が
強く表現される、
外側に向かって
虚勢を張り続けている
状態な訳です。
自分を相対的に
高い位置にいると
認識したいので、
他人を利用します。
その結果として、
傲慢で、他人を
見下した態度を取る、
他人の痛みに
良心の呵責はなく、
周囲の人達は自分に
尽くすのが
当然と思っています。
周囲の人達に対して、
上記でお示ししたような
態度を取り続けるので、
人間関係が破綻して、
社会的に
孤立してしまいます。
少し専門的な用語で
言うと、
自己愛性パーソナリティタイプと
言われるもので、
皆さん、少なからず自己愛
(自分自身を愛する気持ち)は
持っていると思いますが、
それが過剰に、誇大化して
しまったものです。
対象になる人は、
ほとんど男性であり、
自分を顧みて
反省することは
ありませんので、
改善されることは
ありません。
とにかく、このタイプの人とは
距離を置くことをお薦めします。
ですので、
改善される余地がある、
前者の自己卑下が強く、
自己肯定感が
低い人について、
お話したいと思います。
このタイプの人は、
生育環境で影響を
受けており、
”躾が厳しい両親で、
ずっと褒められることが
なかった”、
”両親が話を
聞いてくれなかった”、
”両親から愛されていた
感覚がなかった”、
”学校で壮絶ないじめに
あった”
などを幼少期に
体験したことで、
自己愛が適切に
育たなかった。
その代わりに、
“他人と交わると
傷つけられる”
“私は他人から
嫌われる存在だ”
“私は他人には
受け入れてもらえない”
などの思い込みを
作って、他人から距離を
取ることによって、
安全安心を
確保するようになった
訳です。
この行程を何度も、何度も
やっていくと遂には
無意識に行われるようになり、
意識的には、
“友達を沢山作りたい”
“人前で活躍したい”
“プライベートも相談できる
親友が欲しい”
などの願望を
持っていたとしても、
無意識的には
真逆の状態が現実世界で
実現するので、
その度にがっかりする訳です。
では、
どのようにして、
“自信がない”問題に
対処していくか、
ですが、
一歩踏み出す際に、
頭の中のイメージ、
もしくは体感覚的に、
恐怖心を感じて、
身がすくむような
感覚があると思います。
ですから、
一歩踏み出さずに、
自分が安心安全の
選択を習慣付けていた
訳です。
ですので、
解決する方向性として、
その恐怖心が
発生した時に、
その感覚をもったまま、
“怖かったね”
“怖くてもいいよ”
ってご自身に
声掛けをしてあげて
下さい。
恐怖心は
感じてあげれば、
少なくなって
いきますので、
心配しないでください。
そして、現実世界でも、
一歩踏み出してみて
下さい。
あなたが想像を
しているような、
怖い事は絶対に
起きません。
一歩踏み出しても、
安全であることを
確認してみてください。
長年、ずっと培ってきた
習慣なので、
良きにつけ、悪しきにつけ、
急には変わりません。
しかし、
小さな積み重ねですが、
やっていれば確実に
変化していきます。
ひとりでやるには自信がない、
うまくいかない、
という方、是非、ご相談ください。
あなたの勇気をお待ちしています。