![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=470x1024:format=jpg/path/s0b36d9a57dc41126/image/i4516cab3acf617d3/version/1644662047/image.jpg)
私は、
依存症専門のカウンセラーの
資格
(N.A.D.A.I
認定依存症
専門カウンセラー:
National
Association
of
Drug
and
Alcohol
Interventionists)
を
持っていますので、
今日は依存症について、
少しお話したいと
思います。
最近は
あまり報道されませんが、
一時期、有名芸能人や
スポーツ選手が
違法薬物使用で
逮捕されていました。
依存症として、
依存する対象は、
物質
(違法薬物、アルコール、
たばこなど)
だけでなく、
行為
(ギャンブル、痴漢、
窃盗、のぞきなど)
や
関係性
(恋愛・母子間共依存)
などがあって、
そして、
ガンと同じく進行性を
もった病気です。
特徴としては、
ある特定の依存対象を
大切にし過ぎて、
誰かが
傷つけられてしまって、
本人が止めたいと
思っても止められない
状態になることです。
ところで、
みなさんは依存症に対して、
どのようなイメージを
お持ちでしょうか?
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=470x1024:format=jpg/path/s0b36d9a57dc41126/image/i5c3235d3f61827d3/version/1644662047/image.jpg)
違法薬物の
再犯に関しての
報道がされれば、
“ココロが弱いね”
とか
“根性ないね”
とか思うでしょうか?
ギャンブル依存によって、
“パチンコ/パチスロ/競馬に
散財して、
サラ金/闇金で借金、
返済できなくなって、
一家離散”とか、
実際に伺うストーリーですが、
聞いてみて、
“バカじゃないの!?”
“私はそうはならない”
とか思うでしょうか?
アルコール依存に
なってしまって、
飲んでいない時には、
あまり
感情表現しない人が
アルコールを飲んで、
気が大きくなって、
吞みの場で
トラブルを起こす、
というストーリーを
聞いてみて、
“酒で人生、棒に振る
なんてバカね”
とか思うでしょうか?
そして、
“私は依存症には
絶対にならない”
って思いますか?
でも、そもそも、
どのような段階を
踏んで依存症に
なっていくのか、
基本的なところを
お話していきたい
と思います。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=470x1024:format=jpg/path/s0b36d9a57dc41126/image/ibb3f1aa2cf5c2e98/version/1644662047/image.jpg)
まず、
ほとんどの人が少なからず、
ストレス/プレッシャー/他人から
の期待などを
感じて生きています。
アリストテレスの名言で
“人間は社会的動物である”が
残されているように、
ある共同体に属して
生きている限り、
それは避けられない
ことだと思います。
そして、
この
ストレス/プレッシャー/
他人からの期待
などが
最高潮に達すれば、
緊張レベルがMAXになります。
ただ、
普通は、
ストレス/プレッシャー/
他人からの期待
などは最高潮が
過ぎれば、緊張レベル0になるか、
むしろマイナスレベル(弛緩状態)
になるか、で
人間はバランスをとっています。
バランスを取る手段として、
よく伺うお話としては、
“大きな仕事が終わったから
温泉に行ってきました”
とか
“週末は家族で森林浴に
行ってきました”
とか、最高潮時の
緊張MAXレベルを
癒して、また来るべき
次回に備える、
ことを人それぞれに
ご自身を癒す手段は
違えどやっていらっしゃる
ことと思います
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=408x1024:format=jpg/path/s0b36d9a57dc41126/image/i657ef11a14d03465/version/1644662047/image.jpg)
この基本的な流れの中で、
なんらかの理由で、
ストレス/プレッシャー/
他人からの期待;
生き辛さ、苦しさを
常に、ずっと感じている方々が
いらっしゃる訳です。
そして、その方々、
常にそれらが
最高潮の状態でいると、
つらすぎて、苦し過ぎて、
身が持たないから、
何かしらの手段で
開放する情報を収集し、
模索する訳です。
その時に、
上記でお示ししました、
“温泉”や“森林浴”など、
大自然を源とした手段は、
健康的ですが、
人によっては、
解放された感じがしない人が
いる訳です。
ですから、もっと強烈に
開放できる手段はないか、って
情報収集・模索がさらに
加速して、最終的に、
脳内で過剰な快感物質が
分泌される方法、
つまり強烈に開放できたように
快感を得られる手段を
見つけ出す訳です。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=470x1024:format=jpg/path/s0b36d9a57dc41126/image/i49fa324960cf9060/version/1644662047/image.jpg)
その対象が上記で
お示ししたように、
物質・行為・関係性
かもしれませんし、
それらの混合かもしれません。
解放された瞬間は、
ストレス/プレッシャー/
他人からの期待;
生き辛さ、苦しさを
誤魔化すことができますから、
多幸感を感じることが出来ます。
しかし、時間が経てば、
快感によって
誤魔化しているだけなので、
感覚は元に戻っていきます。
そして、
また生き辛さ・苦しさを
感じた時に、
前回の成功体験があるので、
迷うことなく
依存対象にすがりつきます。
この過程を何度も、何度も
繰り返して、
依存体質になっていく訳です。
この依存症を
産み出すストーリーは、
決して他人事ではありません。
上記でお示ししたように、
ストレス/プレッシャー/
他人からの期待は、
現代に生きる人間には
不可避なもので、
解放手段が無害・健康的な
ものから有害・非合法なもの
を含むものまである訳です。
温泉・森林浴から
違法薬物・窃盗・依存的恋愛
まである訳です。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s0b36d9a57dc41126/image/i01895a22923f3a82/version/1644662047/image.jpg)
どの手段を使って、
解放するかは、
個人によるところが
大きいと思います。
つまり、
品行方正・聖人君主に
見える人でも、
有害で、非合法なものに
依存することだって
報告されています。
そう考えてくれば、
上記でお示しした薬物依存や
アルコール依存、
ギャンブル依存は、
決して他人事ではない
ということが
お解り頂けると思います。
依存症を失くしていく
第一歩として、
まずは依存症になる
人達のココロを
理解して、受け入れて
上げることです。
依存対象を取り除いても、
効果は一時的なもので、
恒久的には続きません。
Addiction(依存)は、
厳罰・差別では解決しません。
Addiction(依存)は、
人と人との繋がり
(Connection)で
治癒されていくんです。