愛を循環させれば、みんな幸せに

私のところに

相談にいらっしゃる方々は、

 

少なくともご自身が

幸せではない、

 

と思っていらっしゃる

方々ばかりです。

 

(たしかに、

もし幸せである

実感があれば、

心理療法を

受けたいとは

おもいませんよね)

 

いろいろ複雑な原因が

考えられるのですが、

 

今回は

 

“愛を循環させる”

 

という観点で

お話したいと思います。

 

 

“愛を循環させる”とは、

 

最初に、

 

①他人から愛を受け取る、

 

次に、

②ご自身の中で

愛を増幅させる、

 

最後に、

③愛を他人に与える、

 

この3つの工程から

成っています。

 

最初の他人からの

愛を受け取るとは、

 

具体的に言えば、

 

“他人からのご厚意に

甘える”

 

“他人からの施しを

感謝して、受け取る”

 

ということです。

 

この工程で起き得ることは、

 

“私はそんなご厚意を

受け取れません、

恐れ多いです”

 

“私なんかが施しを

受けるなんてとんでもない”

 

などの反応をされて、

 

なかなか

受け取ろうとしない人、

 

やっとのことで受け取って

みたけれど、

 

どうも心地よくない人が

いらっしゃいます。

 

このような反応をされる

人達のココロでは、

 

どのような事が

起きているか、というと、

 

“私はそのご厚意・施しを

受け取れる価値がない

人間です”

 

”私は価値がない/重要ではない”、

ということで、

 

今、流行りの言葉で言えば、

“自己肯定感が低い”

 

ということになる訳です。

 

心理カウンセラー・

セラピスト仲間でも、

 

料金設定をする際、

同じ課題が起きる

 

場合がありました。

 

ご自身が散々、苦労して

向き合ってきた

 

自己価値がない、

という思い込みで、

いろいろな匠に

高額な施術料を

 

支払って、

長い期間を掛けて、

 

向き合ってきた課題を

克服したことを期に、

 

心理カウンセラー・

セラピストになろうと

 

起業してみたものの、

まだその課題が

 

終わってなくて、

経営を続ける

 

ランニングコストを考えれば、

もしくは起業するまでに

 

掛かったイニシャルコストを

考えれば、

 

もっと高く設定しないと

破綻してしまうのに、

 

出来なくて、

本当に破綻してしまった

 

ケースがあります。

 

この状態では、

うまく愛は循環しませんね。

 

その次に、

ご自身の中で

 

愛を増幅させるとは、

具体的にいえば、

 

“自分を大切にすること

ができる”

 

“頑張った自分に

頑張った分、

ご褒美をあげる”

 

“うぬぼれることではなく、

自分が自分でよかった”

 

と思えることです。

 

この点に関しては、

うまくいっていない

 

が多いと

感じています。

 

というのは、

 

多くの人達が持っている

思い込みで、

 

“(自分が)完璧・完全で

なければならない”

 

があるからです。

 

少しでも

出来ていない部分を

 

見つけ出して、

自分責めをしてしまう、

 

周囲の他人と比較して、

 

他人の出来ているところ

 

 

自分の出来ていないところ

 

を比較して、

劣等感から逃れるための

 

原動力で、

しゃかりきになって、

 

足りない部分を

埋めようとしますが、

 

一時的に埋まったと

思えるかもしれませんが、

 

まだ足りないという

感覚があるので、

 

それを埋めようとする

行動を

 

いつまで経っても

止められない人を

 

よく見かけるからです。

 

集中して何かをやって

成し遂げないといけない

 

場面はあると思います。

 

しかし、

その事が終了した後に、

 

“もっと、もっと

やらないといけない”

 

ではなく、

 

“少し、小休止で、

温泉旅行いこう!”

 

とか

 

 

“コーヒーブレイクを取ろう”

 

とか、自分自身の存在を

大切にするということです。

 

それに加えて、

ご自身の性格の中で、

 

ダメだと思う側面、嫌だと

思う側面、

 

例えば、

 

(性格が)暗い、

話がおもしろくない、

ネガティブ思考、

自分勝手

 

など皆さん、

少しはお持ちだと思います。

 

して、

その側面をダメとか、嫌だ

 

ご自身で

判断しているので、

 

その反対の側面を使って、

実社会に

 

適応していること

と思いますが、

 

この状態では

無理が出てきます。

 

 

 

まず、

あなたがダメだとか、嫌だ

 

と判断している側面を、

表現している他人が

 

身近に表れて、

あなたを怒らせると

 

思います。

 

その際、あなたは、

 

“私を怒らせる

あの人が悪い”

 

と思ってしまう

でしょうけど、

 

あの人は一切、

悪くなくて、

 

ご自身の内面に、

いい側面と悪い側面

 

してしまっている

価値判断があるから

 

起きる現象です。

 

 

ですから、

目指すべき方向性としては、

 

あなたの中にある

様々な側面は、

 

あなたの存在にとっては、

どれも大切な“個性”であって、

 

背が高い/低い、

 

男性である/女性

である、

 

痩せている/ふくよか

である、

 

などと同じように、

いいも悪いもないので、

 

全てを受け入れることが

非常に重要です。

 

自分を大切に出来ていないと、

愛は循環しませんね。

 

最後に、

愛を他人に与えるとは、

 

具体的にいえば、

利他的に行動が

 

できるかどうか、

ということです。

 

ただ、この

利他的行動をする際、

 

とても重要なこと

があります。

 

それは、

一切の見返りを

 

求めないことです。

 

見返りを求めないと

口では言っていますが、

 

自己顕示欲を

満たしたい、

 

承認欲求を

満たしたい、

 

自己重要感を

満たしたい、

 

という目的で、

表面的には、

 

利他的行動を

されている方々が

 

いらっしゃいます。

 

このような方々は、

自分自身の存在価値を

 

常に保っておきたいので、

周囲にかわいそうな人達を

 

おき続けて、

助け続けることを

 

止められません。

 

なぜなら、他人を

助けられる自分は

 

認められるけど、

役に立たない自分は

 

認められないからです。

 

自分の本質的な部分が

満たされない状態で、

 

表面的な利他行動を

し続けていますから、

 

いずれエネルギーが

尽きてしまいます。

 

この状態でも、

うまく愛は循環しませんね。

 

 

今回は、

“愛を循環させる”

 

観点でお話しました。

 

ココロあたりがある方も

いたんじゃないでしょうか?

 

まずは、

2番目にお話した、

 

ご自身を大切にする、

というところからやってみたら、

 

いかがでしょうか?