あなたの中のいろんなあなた(人格)

お盆休みを終わって、

また日常に戻っている

 

方々も多いと思います。

 

今年のお盆休み、

コロナ禍の影響もあって、

 

帰省していない、

という方も

 

多くいらっしゃると

思いますが、お盆休みの間に、

 

夫側の実家、妻側の実家、

両方ともに帰省された

 

ということも伺いました。

 

その際、

気が付かれたかもしれませんが、

 

ご自身の中にいる

様々な人格が全自動で

 

前面に出てきて、

思考して、

 

会話をしていることに

気付かれたかもしれませんね。

 

 

自分の両親と

一緒に居る時に

出てくる人格

 

伴侶の両親と

一緒に居る時の人格

 

ただ、夫(妻)と一緒に

居る時の人格

 

親類縁者と

一緒に居る時の人格

 

子供達と

一緒に居る時の人格

 

昔のクラスメート/友達と

一緒に居る時の人格

 

など身体はひとつですから、

気が付かないかもしれませんが、

 

その時、その時に応じて、

人格が変化していること

 

気が付いた方も

いらっしゃるかもしれません。

 

自分自身の周囲を見渡してみても、

 

自分勝手でわがままな人、

 

マウンティングを取ってくる人、

 

いつもびくびくして、自信がない人、

 

約束事にいつもいい加減な人

 

いつも控えめな人、

 

いつも何かに怒っている人

、他力本願な人

 

など、

 

いろいろな人格を持っている

人達が見受けられると思います。

 

こうやって観察してみると、

思った以上に、

 

自分の中にいる人格が

自動的に

 

使い分けられていること

ご理解頂けると思います。

 

人のココロに関わる

お仕事をしていると、

 

人格が極端に表現されて、

 

もしくは、

 

人格が移ろい易く表現されて、

日常生活に生き辛さ、

 

苦しさを感じて、

医療機関を受診される方々も

 

いらっしゃいます。

 

いわゆる、

“人格(パーソナリティ)障害”

という状態です。

 

みなさんは、

“人格(パーソナリティ)障害”は

 

イコール病気だ、と

価値判断されるかもしれませんね。

 

ただ、

上記に記載させて

 

頂きましたように、

ご自身の中には、

 

様々な人格がいて、

日常生活を営む際に、

 

自分自身を

安心安全に保つため、

 

恐怖対象から身を守るため、

自分自身が心地いいため、

 

全自動で人格が

入れ替わったりすることを

 

経験されている

かもしれませんので、

 

医療機関で診断名が

付かないけど、複数の人格を

 

持っていて、時に強くその人格が

発揮されることで、

 

人間関係が

崩壊してしまった経験を

 

お持ちの方も

いらっしゃるかもしれませんし、

 

人格は再現性を持っているので、

人間関係に関するトラブルも

 

人が変わっても、場所が変わっても、

タイミングが変わっても、

 

ご本人がその人格を改善したい、

と真剣に向き合わない限り、

 

正確に再現性を持って

現れ続けます。

 

では“どうすればいいのか!?”、

という質問が

 

聞こえてきそうですが、

お悩みで、最近よく聞くもので、

 

“自己肯定感が低い”

というものがあります。

 

これを例にとって、

説明したいと思います。

 

自己肯定感が低いと、

日常生活では、

 

“自分で自分のことを

大切に思えない”

 

“他人と比較して、

劣等感を感じる”

 

“失敗することが怖すぎて、

挑戦しない”

 

“いつも他人から批判的な

目で見られていると思っていて、

ビクビクしている”

 

などの症状を

訴えられることがあります。

 

これらの人格は、

特に幼少期に過ごした

 

人達(主に両親)との

経験/体験で体得されてきます。

 

つまり、

人格を体得するということは、

 

ある特定の環境下で、

生き延びるために、

 

その環境に適応するために、

どうしても必要であった、

 

と言える訳です。

 

 

幼少期に、

ある特定の環境下で、

 

両親や大人の影響を受けずに、

生活を送ることは不可能です。

 

自己肯定感が低い方々は、

父親もしくは母親、

 

もしくは両方から躾という名のもとに、

叱責/罵詈雑言を受け、

 

時にDVや性暴力さえも受けて、

両親の感情のごみ箱に

 

されていたのかもしれません。

 

そして、生き延びるために、

自分自身を大切にすることを

 

放棄して、感情に蓋をして、

感じることを禁止していた

 

と思われます。

 

ですので、その当時、

蓋をして表現しなかった感情

 

(未完了の感情)を

十分に表現させた

 

あげることが重要です。

 

 

例えば、

 

“私は、あなた達(両親)の感情の

ごみ箱にされて、凄く腹が立つ”

 

とか、

 

“あなた達が、一切褒めてくれなくて、

悲しい”

 

とか、

 

“なにかあるたびに、

叱責/罵詈雑言を受けて、

怖かった”

 

など、幼少期に

感じてはいたけど、

 

何らかの理由で

表現出来なかった感情を

 

表現させてあげること

これをすることによって、

 

強烈な感情体験によって

作り出されるしかなかった人格は、

 

全自動で前面に現れるのではなく、

ご自身でどの人格を使うのか、

 

選択できるようになってきます。

全自動に反応していたシステムを

 

手動に切り替える感覚です。

 

人格はあくまでも道具です。

 

昔、特定の環境下で

安全に、生き延びるために

 

作り上げた応用が効かない

道具にすぎません。

 

ですので、未完了の感情を

表現することで、反応する強度を

 

弱くすれば、あなたの意思が

どの人格を使うか、

 

選択することができるように

なってきます。