先日、
たまたま見つけた薬物依存に
関連する記事。
私自身、
N.A.D.A.I
(National
Association of
Drug and
Alcohol
Interventionists)
認定依存症専門カウンセラー
であるので、
気になって通読してみました。
みなさんは
“薬物依存症”
“ギャンブル依存症”
“アルコール依存症”
などと聞くと
どのようなイメージを
お持ちになるでしょうか?
“あまりよくわからないので、
怖いイメージ”
“何度も同じ失敗をしている”
“なぜ繰り返すのか、
よくわからない”
などを思われる
かもしれませんね。
薬物依存も有名芸能人が
覚醒剤所持・使用で逮捕され、
収監/保釈される様子が
報道されたりしている
記憶があるのかもしれません。
この依存症の分野は、
私自身感じるのは、
とてもねじ曲がった知識で
ほとんどの国民は
洗脳されている、
ということです。
上記の記事に、
最近、特にコロナ禍になってから、
若い女性の
“過料服薬(オーバードーズ);
風邪薬や咳止め薬を
過剰摂取するケースが
増えているそうです。
違法薬物ではなく、
薬局で購入できる
市販薬なので、お金さえあれば
自由に購入できる点で
若年層の女性達が
今、市販薬による薬物依存状態が
引き起こされている訳です。
(添付の資料をご参照ください。)
では、依存症の基本的な
ところを理解して頂くために、
少しずつ説明したいと思います。
みなさんは
日々の日常生活の中で、
バイオリズム;
緊張とリラックスを
繰り返していると思います。
例えば、
2時間がっつり集中(緊張)して、
仕事をしたから10分間は
コーヒーブレイク(リラックス)
とか、たばこを1本吸うとか、
PCデスクワークを
ずっとやって全身を動かさない
状態(緊張)が続いた時に、
大きく背伸びしたり、
ゆっくりと深呼吸(リラックス)
したり、するとあくびがでたり、
ほっとしたりしますよね。
仕事関連で長い間
プロジェクトチーム(緊張)に
関わった人ならば、
プロジェクトに目星がつけば、
2~3泊の
小旅行(リラックス)に
お出かけになるかもしれません。
このようにして、
緊張を強いられれば、
当然、リラックスが必要で、
人間は絶妙にバランスを
取り続けて、
正気を保っている訳です。
ところが、このリラックスを
取る時間が何かしらの理由で、
リラックスできずに、
緊張ばかりが続いてしまう時が
どなたにも起きます。
ご自身の中に、
“休む奴は弱い奴だ”
“精いっぱい努力しないと
報われない”
“休んでいるところを
他人に見られるのが怖い”
“努力しない状態でいること
怖くて、努力を止められない”
などのリラックス状態に
なりにくい思い込みを
持っている、
もしくは、
“世の中は怖い所だ”
“常に他人から
責められている/
見られている”
など、常に強い緊張状態を
強いられている方々は、
経験した緊張に対する
リラックス状態を
深呼吸やコーヒーブレイク、
小旅行だけでは得られず、
もっと、さらにリラックスして
快感を得られる
物質(薬物やアルコール)や
行為(SEXや痴漢)を
探すようになります。
その結果として、
薬物に依存したり、
アルコールに依存したり、
ギャンブルに依存したり、
人間関係などに依存したり
するようになる訳です。
ですので、上記の依存対象に
依存している方々は、
快感を得るために、
依存対象に
依存していくのではありません。
常々、計り知れないほどの
緊張・プレッシャーがあって、
アルコールを飲んでいる時、
薬物をやっている時、
ギャンブルをやっている時、
人間関係に依存している時だけ、
嫌な事が忘れられる、
恐怖心から解放されるので、
ダメだと自分でわかっていても、
依存行動を意思で止めることは
絶対に出来ません。
人間の意思の力を
遥かに超える、
快・不快の法則に
準じる行動だからです。
ですので、
依存状態になっていくのは、
負の方向性の相関になります。
そして、
理解して頂きたいのが、
表題にも書きましたが、
“生き続けるために必要な依存”
というのは、
依存症の優位点として
挙げられるのが、
自殺を回避させることが
出来ているということです。
依存症当事者に対して、
厳罰(懲役刑)や
差別などで依存行動を
周囲から止めさせることも
不可能です。
日本において、
違法薬物依存症者の
再犯率66.2%を
見て頂ければ、
ご理解頂けると思います。
今、この文章を読んで下さっている
皆さんにお聞きしますね。
多忙で、緊張が続いた
日常業務をやり終えた時に、
小旅行それとグルメ料理だけで
バランスを取ることができますか、
アルコールを飲み過ぎて、
泥酔して、
もしくは、気が大きくなって、
周囲の人達に暴言・暴力に
取って変わらない
確信がありますか、
みなさんがリラックスする際に
使われているものが
たまたま無害で、合法で
あっただけではないですか?
その物質、行為が
有害なもの、違法なものに
絶対に変化しない
自信がありますか?
こう考えてくると、
誰でも依存症になる可能性を
持っていて、とても身近なものだ、
と理解して頂けると思います。
依存症(Addiction)は、
厳罰や差別行為で止めることは
絶対にできません。
依存症を止めることが出来るのは、
唯一、
人と人との繋がり(Connection)
だけです。