身体症状から何を読み取るか!?

先日、Webニュースを

眺めていますと、

 

今の時期によく見る

プロ野球での戦力外通告の

 

選手が紹介されていました。

 

日本でも“プロ”野球は、

やはり厳しい世界

 

なんだと思います。

 

負傷で出場選手登録が

抹消されたり、

 

不振になってしまえば、

っと1軍出場機会を

 

失ってしまい、

いつ来るかわからない

 

次の機会が巡ってきた時に、

ベストパフォーマンスが

 

出せるように自分自身で

調整しておかないと

 

いけないので、

気が休まる時がないほど

 

シビアな世界であると

推測できます。

 

 

Webニュースで

紹介されていたのは、

 

中日から戦力外通告を

受けた滝野要さんで、

 

“戦力外通告をうけて、

楽になった”

 

おっしゃっていました。

 

ニュース記事から抜粋;

~・~・~・~・~・

 

・・・体は疲れているのに、

眠気はやってこない。

 

翌日も試合がある。

 

寝て体力を

回復しなければと焦ると、

 

余計に目が冴える。

 

一睡もできず、

気づけば朝。

 

そんな日が、4年間の

現役生活で何度もあった。

 

・・・首脳陣は期待を

込めて鼓舞してくれているのは

 

分かっても、

ふとした言葉が鋭利に

 

突き刺さる。

 

「そんなんやったら一生2軍だぞ」

「だからダメなんだ」……。

 

弱い自分に打ち勝とうとすれば

するほど、知らないうちに

 

自分を追い込んでいた。

 

・・・チームメートや首脳陣には

なかなか言えなかった。

 

「『滝野って弱い』と思われる

のが嫌だった」。

 

もしかしたら、受け入れて

くれたのかもしれない。

 

でも、“メンタル弱い”で

片付けられるかもしれない

 

恐怖が勝った。

 

 

~・~・~・~・~・~・~・

なんで、

 

この記事に引き付けられたのか、

思いを巡らせたところ、

 

私自身がサラリーマン時代に

全く同じ経験をしている

 

からだと思い出しました。

 

私の経験というのは、

当時、新製品をアメリカから

 

導入する社運を賭けた

大きなプロジェクトで、

 

私が担当していたのは、

お役所からの輸入許可を

 

得るための部分的が

学術資料作成、

 

日本市場のマーケティングを

基に導入計画・

 

アクションマップの作成、

教育資料の日本語訳、

 

資料作成、

教育プログラムの作成

 

などに加えて、今までの業務も

減る訳ではないので、

 

多忙をきわめました。

 

そのうち、上記でご紹介した

滝野要さんと同じ症状で、

 

“体は確実に

疲れているのに、

朝まで全く寝れない”

日が続きました。

 

ひどい時は、

不意に眠気がやってきて、

 

絶対にその瞬間は

寝ないだろう、

 

という瞬間に

寝てしまったことが

 

あります。

 

 

それは、聴衆の前で、

作成した資料について、

 

ホワイトボードに必要なことを

書きながら説明していた

 

最中に寝落ちしてしまった

経験です。

 

それでも、異常だと思わず、

いつも通り、

 

多忙なスケジュールに

自分を合わせることで

 

必死でした。

 

周囲の人達に貢献しないと、

役に立たないと、

 

“使えない奴”

だと思われることが

 

一番の恐怖でした。

 

だれも、

手伝ってくれないと

 

思っていましたし、

もし、

 

“しんどい”

“手伝って”

“お願いしたい”

 

といってしまったら、

“福井は弱い奴だ”

 

と言われそうな気がしたので、

誰にも言わず、

 

誰にも頼らず、

目の前の激務を

 

実行していきました。

 

私の中には、

とても強い不安・恐怖心があって、

 

“会社からの期待に

応えないといけない”

 

“このプロジェクトを

絶対に成功させないと

いけない”

 

“できない自分には

価値がない”

 

“学術教育担当として、

全ての疑問・質問に

答えないといけない”

 

などの言葉が

常に私の中に響いていて、

 

この不安・恐怖心から

唯一逃れられるのが、

 

仕事をやることであって、

決して楽しいからという

 

動機付けではなく、

仕事をやる事自体が

 

不安・恐怖解消行動に

なってしまっていました。

 

 

このような状況が続いていた時に、

朝、最寄り駅に向かう

 

途中で吐いてしまうことが

よく起きるようになり、

 

遂には、朝起き上ろうと思って、

筋肉に力が入ると

 

激痛がはしって立ち上がれ

なくなりました。

 

上記の滝野要さんと

私の事例を

 

ご紹介しましたが、

少なからず、

 

同じような症状を

経験したことがある方々が

 

いらっしゃると思います。

 

 

真面目で、誠実で、

几帳面、チームのために

 

一生懸命に働き、

自己犠牲になることも

嫌がらない、

 

“かなり無理しているよ”と

身体から症状として

 

表現されているにも関わらず、

 

“気のせい”

“気合があれば・・・”

 

などと言って、それを無視し続けて、

自らを鞭で叩きながら

 

鼓舞した結果として、

精神状態のバランスを

 

崩してしまって、日常生活が

ままならない状況に

 

追い込まれる、

そんな経験をしたことある、

 

周囲の近しい人がそうであった

などあると思います。

 

良いパフォーマンスを

出すためには、

 

身体と精神のバランスが

取れた状態が必要です。

 

ですが、

時に必要に迫られて、

 

身体を酷使しないと

いけない場合もあると

 

思います。

 

そんな時は、

必ず身体が喜ぶこと、

 

身体を労わってあげること、

ねぎらってあげることを

 

やってあげて下さいね。

 

最強の状態というのは、

よく勘違いされていますが、

 

身体を究極に追い込んで

壊れない状態ではなく、

 

身体と精神のバランスが

取れている状態です。

 

身体からの合図は、

絶対に出ていますから、

 

キャッチしてフォロー

(休憩を取る、

 

甘いものを食べる、

コーヒーを飲む、

 

休日を取る、

仕事以外の大切な人と

 

時間を過ごす)

をしてあげて下さい。

 

 

それが、日常生活を

精神的に健康に

 

過ごすためのコツです。