自己受容できる人/出来ない人

“自己受容”っていう言葉、

日常会話には

 

まず出てこない単語ですよね。

 

数年前に大流行を作り出した

“嫌われる勇気”

 

アドラー心理学の中に、

“他者信頼”

 

“他者貢献”

 

ともに紹介されていますから、

ご存知の方も

 

いらっしゃる

かもしれませんね。

 

 

自己受容の意味

調べてみると、

 

あるがままの自分を

理解し認めたうえで、

全てを受け入れること”

 

を指します。

 

あるがままの自分とは、

いいところも悪いところも

 

全てひっくるめての

自分のことです。

 

自己受容する場合には、

長所・短所それぞれを

 

評価したりはせず、

無条件で受け入れます。

 

とありますね。

 

非常に厳密に、

“自己受容”という状態を

 

言い当てていると思います。

 

私のところに

いらっしゃる方々は、

 

自分自身に対して

条件付きでしか、

 

自分を受け入れられていない、

という傾向があります。

 

例えば、

 

“結果を出し続けている

自分は、認めるけど、

出せない自分は認めない”

 

“一所懸命頑張っている

自分は認めるけど、

休んでいる自分は認めない”

 

“完璧な自分は認めるけど、

未完な自分は認めない”

 

などがあります。

 

この思い込みが原因で、

条件に見合う自分自身、

 

自分を自分で受け入れられる

自分自身になるために、

 

文字通り、血の滲むような

努力をします。

 

 

なぜ、そんなに頑張れるのか、

と言えば、受容する条件が

 

満たされていない状態で

いることが怖くて仕方ないからです。

 

その恐怖心を失くすために、

神経をすり減らして、

 

身体に鞭打って、

無理を強いて努力を

 

続ける訳です。

 

そして、この努力は、

生き辛さ・苦しさの根源が

 

自己受容をしていないことだと

気付かない限り、

 

ずっと続き、そのうち倒れます。

(私が経験者です。)

 

自己受容が出来ていない方は、

往々にして、周囲の他人も

 

部分的にしか、

もしくは全体的に

 

受容できません。

 

この場合も条件に

 

見合う他人は受け入れられるけど、

条件に見合わない他人は

受け入れられない、

 

このことが原因で、

人間関係がうまくいかずに、

 

“裸の王様”になってしまって、

陰であざ笑われたり、

 

だれも信頼できず

常に孤独を感じたりして、

 

生き辛さ、苦しさを

感じてしまいます。

 

自己受容ができない人は、

他者受容もできません。

 

 

この現象は、

自己受容ができないある

 

パートがあったとします。

 

それが、“他人に甘える”、が

受容できないパートであり、

 

このパートを前面に

出してしまうと、周囲の人達から

 

嫌われてしまう、

という思い込みを

 

持っているので、

ひたすら隠している状態が

 

“部分的に自分自身を

受容できていない”

 

ということになり、

その思い込みを持っている人は、

 

周囲の他人が誰かに

甘えているところを見れば、

 

自分が厳しく禁止していることを

他人が目の前で堂々と

 

やっているので、

凄く腹が立ちます。

 

このことが原因で、

周囲の人達との人間関係が

 

うまくいかないケースは、

人間が多くいる組織

 

(会社・コミュニティなど)

よく見受けられますよね。

 

例えば、

 

現場たたき上げで、

一匹狼的な人は、

 

自らで考えて、発想して、

行動して、結果を

 

出してきた人が多いので、

他人に頼る、甘えるという行為は

 

あまりしてこなかった同僚や

上司が周囲に

 

いたんじゃないでしょうか!?

 

そして、そういう方は、

 

“人に甘える”

“わがままを言う”

“弱音を吐く”

 

人達を嫌って

たんじゃないでしょうか!?

 

 

今回、お話しているのは、

自己受容についてから端を

 

発していますので、

テーマを自己受容にお話を戻して、

 

今までのところをまとめると、

通常、ご自身の中に

 

受容できる自分と

受容できない自分があります。

 

そして、この受容できない自分は、

外側に向けて表現すると、

 

周囲の人達から嫌われると

思い込んでいるので、

 

ひた隠しに隠しています。

 

気の置けない仲間や

近しい人達にさえも

 

表現しないパートがあります。

 

その受容できない

パートをずっと隠してもっていると、

 

必ず、その受容できないパートを

堂々と周囲に向かって

 

表現している他人が

目の前に現れます。

 

その時、

 

“なんか気に障る”

“なんか嫌い”

“なんか腹立つ”

 

と感じます。

 

部分的に自己受容が

出来ていない結果として、

 

その堂々と周囲に

向かって表現している他人とは、

 

良好な人間関係を

築くことは出来ません。

 

なぜなら、ご自身が

強く禁止していることを

 

目の前で、堂々、

表現しているからです。

 

自己受容出来ているか、

出来ていないか、は

 

周囲の他人が教えてくれます。

 

そして、

 

上記で記載させて頂いたように、

自己受容とは、

 

“いいところも悪いところも

全てひっくるめて、

長所・短所それぞれを

評価したりはせず、

無条件で受けいれること”

 

なので、

 

どうすれば受容できない

パート;短所を

受け入れられるのか、

 

というと、

 

上記で述べました

 

“受容する条件が

満たされていない状態でいることが

怖くて仕方ない”

 

という恐怖心が

発生するのを弱めて、

 

感情に巻き込まれる状態を

回避することができれば、

 

短所と思われるパートも

受容しやすくなります。

 

この工程を

繰り返してやっていくと、

 

長所・短所を評価せずに、

無条件で自分自身を

 

受け入れることが

出来るようになるのと

 

同時に周囲の他人も

受け入れやすくなり、

 

ココロが穏やかな

時間が増えます。

 

この感情の反応を

弱くするために、

 

心理セラピー/カウンセリングは

存在しています。

 

 

自分が嫌い、

自己受容ができない、

 

人間関係に問題がある、

などでお困りの方は

 

ご相談くださいね。