
春分の日がすぎて、
3月も後わずか、
最近よく目にする広告は
高校・大学受験予備校に
関するものです。
おそらく、入学試験の
国公立大学合否が
判明した直後ですから、
次回の試験に挑戦したいと
思う方々の申し込みが
集中する時期ですよね。
私、学歴コンプレックスを持っていて、
2年間浪人した経験があるので、
大学入試に失敗してしまった
受験生の気持ちは
よく理解出来ます。
私の場合、
高校時代に通っていた
学習私塾の塾長から、
“成り上がりたかったら、
有名国公立大学に進学しろ、”と
言われ続けました。
当時は、
特に塾長に“学歴コンプレックス”を
煽られていたので、
言われるがままに、
ひたすら努力をしました。
学歴差別をされる側ではなく、
学歴差別をする側になるために、
学歴コンプレックスを克服するために、
友人を作らず、
クラブ活動に参加せず
帰宅部で、睡眠時間を削って、
勉強時間を確保していました。

皆さんにも、
様々なコンプレックスを
持っていると自覚されていて、
そのコンプレックスを
克服するために、
かなり努力された、
もしくは専門家に任せて、
大金を投入したことが
あるかもしれません。
若年女性のクライアントから
伺う症状
(クライアントからシェア許可済)は、
ご自身のことを
“ブス”
“太っている”
“スタイルが悪い”
と思い込んでいる
場合がありました。
“自分のようなブスは、
恥ずかしくて、
家の外に出れない”
“すれ違う人達からブスだと
陰口を言われている気がする”
“友人と一緒にいても、
私の方がウエスト太い、
足が太い”
などの妄想を
持っていることで、
家に引きこもってしまったり、
対人恐怖に
なったりしてしまいます。
常時、手鏡を手放せず、
マスクをしてやっと少し安心
できる状態です。
また、痩せるために、
無理なダイエットをして、
摂食障害になる場合もあります。

たしかに、
ルッキズムの風潮によって、
外見や容姿を基準に
人を判断したり、
差別したりする思想や
社会現象が起きていますが、
身体的、精神的健康を
害してまで、
狂信してまで、
続けることではありませんし、
いずれ続けられなくなります。
ルッキズムが作り上げた
“張りぼて”モデル像に
似ている/似ていないだけの
価値判断ならば、
たったそれだけの価値判断で
他人を、自分を
判断してしまうので、
苦しみ・不安・恐怖は
ずっと続きます。
美容整形手術を受けることで、
ご自身に自信がついて、
前向きに生きられる
人がいますが、
逆に、
何度も何度も
美容整形手術を受けても、
身体のパーツの
どこかに不満を感じて、
手術することが
止められない人がいます。
コンプレックスを持っている状態は、
外部から何かしらの嫌み・悪口を言われて、
刺されないか、と
想像してしまって、
不安と恐怖心で一杯で
ずっと緊張状態です。
身体的コンプレックスから
起こるこの苦痛、恐怖心、
苦しい状態から
はやく抜け出したいので、
ひたすら努力しますし、
時に常軌を逸したものもあります。
対処法はありますよ。

美容整形や
メイクアップ技術向上;お化粧で
劇的にコンプレックスから
脱却される方がいますが、
心理的な対応について
おこたえします。
まず、この症状;ご自身のことを
ブスである、
太っている、
という思い込みは、
幼少期に傷つけられた
心の傷が原因になっていることが
多いです。
家族の誰かからちょっとした口喧嘩の際、
売り言葉に買い言葉で、
言われた言葉が
ずっと心の傷として
残っている場合が多いです。
幼少期でなかったとして、
多感な時期
(小学校高学年~中学生)に
周囲にいた人達の言葉から
傷つけられたことが
原因になっていることもあります。
これらは全て思い込みです。
関わった数人が持っていた
独断の価値判断(相対的)の
意見を投げつけられただけです。
思い込みによって、
自己肯定感が
低い状態になっているだけです。
大前提として、
精神的にも、身体的にも健康である人
が他人からみれば
とても魅力的な人間です。
外見ではなく、内側から溢れ出てくる
人間的な魅力に溢れています。

このステートを目指すとして、
まず、ご自身の中に、
凄く傷ついた自分がいる、
ということに
気付いてあげることが大切です。
そして、
その傷ついている自分に対して、
話かけるように、
“今まで、ずっと大変だったよね”
“よく今まで頑張ってきたよね”
って優しく接してあげて下さい。
“ずっと、怖かったよね、苦しかったよね”
って話し掛けてあげて下さい。
感情・気持ちが癒されてくると、
だんだんとありのままの自分自身を
認められるようになってきます。
私は私、あなたはあなた、
私はちがっていていいと思えてきます。
本心からの笑顔が出てきて、
素敵になってきます。
ここまでくれば、
身体的コンプレックスがあったお陰で、
美容意識を高く持てるようになれたし、
メイクアップ技術も向上したし、
ファッションにも敏感になれた訳ですから、
コンプレックスは人間を動かす原動力であり、
良い使い方と悪い使い方があるだけです。