他人の話をきくということ

心理カウンセラーや

コーチじゃなくても、

 

他人の話をきく機会

はありますよね。

 

ご夫婦、親子間、友人間、

会社内、取引先など

 

あなたは他人の話、聞き役に

なりやすいですか?

 

それとも、

真逆で

 

“あなたって、本当に

他人の話聞いてないね”

 

って言われますか?

他人の話をきく、って

どんな状態でしょうか?

 

私は、サラリーマン時代、

元会社の同僚から

夫婦関係について相談をされました。

 

詳細については、

個人情報になるので

公開できませんが、

 

ご主人の浮気、

その件を責めると暴言、

家庭内では会話は

 

ほとんどなく家庭内離婚状態であった、

離婚したい気持ちがあるが、

やり直したい気持ちもある、

 

どうしたらいいのか、という相談でした。

 

 

私は、その頃、

心理カウンセリングも

 

コーチングも

ふれたことがありませんでした。

 

つまり、話をきく専門家として、

トレーニングを

受けたことがありませんでした。

 

ですので、

他人の話をきいている最中に、

私もよくやってしまっていたこと、

 

    他人の話を途中で遮ってしまって、

自分の意見を言ってしまう

 

    “うん、うん”とか“そうだよね”とか“

なるほどね”など相槌が少ない

 

    自分自身が持っている

意見が“正しい”として、

相手に押し付けてしまう

 

特に、男性の場合は、

③が多く、問題解決をしよう、

としてしまう。

 

決して、悪気があるわけでは

ないのですが、

困っている人がいると

 

“問題解決”することが

相手に最も貢献すると

思い込んでいるので、

このスタイルはよく見かけると思います。

 

相手の女性が

特に望んていることは、

ただただ、“話をきいて欲しい”ということで、

 

アドバイスや問題解決を

望んでいる訳ではありません。

 

それでは、きいている際に

どのようなことを

心掛ければよいでしょうか?

 

この質問に対する答えは、

全ての価値判断を一旦横に置いて、

きくことです。

 

つまり、あなたの意見、

アドバイスは一切しない。

 

その上で、相談者の目の前にある

“そのまま”を何の価値判断もすることなく、

肯定して、受容することです。

 

相談者を見て、

 

“背が低い/高い”とか、

“痩せてる/太っている”とか、

“かわいそうだ”とか、

“元気がなさそうだ”とか、

 

相談者の衣服、靴、バックに対しても、

 

“今日はシックコーデ”とか、

“ハイブランドだね”とか、

 

全ての価値判断をすることなく、

“そのまま”を見て、

“そのまま”をきくことです。

 

 

この提言差し上げた状態ですが、

なかなか難しい、

 

どうしても相談された側の

価値判断が含まれてしまい、

 

“そのまま”をきけていない状態に

気付くかもしれません。

 

そんな時、

相談される側に

課題があって、

 

未解決の問題を

もっていることに

気が付かせてくれます。

 

例えば、

 

お母さんとの問題で、

お母さんからめったに

褒められたことがなく、

 

叱られてばかりで、

それでも一生懸命頑

張り続けている人は、

 

お母さんとの課題が

まだ終わっていないので、

 

お母さん関連の

相談事には関われません。

 

“そのまま”をきけず、

自分自身の記憶に

重ね合わせながら、

 

話をきくことになって

しまうからです。

 

他にも、周囲の人達から

認められたくて、

文字通り血の滲む努力をして、

 

結果が出ていたが、

身体を壊して、

うつ病を患ってしまった人は、

 

頑張れている自分は

認められるけど、

頑張れていない自分は

認められない、

 

という条件付けの問題が

まだ終わっていないので、

 

この種の相談事には関われません。

理由は上記と全く同じです。

 

 

“そのまま”を何の価値判断も

することなく、

肯定して、受容するためには、

 

相談される側が

クリアリング(浄化)して

いなければなりません。

 

そうでなければ、

相談される話に、

自分の体験・価値判断が

 

乗ってしまって、

“そのまま”をきくことができません。

 

この提言差し上げた内容は、

心理カウンセラー、コーチでも、

なかなか到達できない

 

レベルですが、このレベルに達して、

相談者のお話をきける様になると、

 

導き出される相談者の

気付きが良質なものになります。

 

コーチング業界でいう、

きくことは“傾聴”という

漢字て表されます。

 

文字通り、相談者に耳を傾けて、

聴く、ということですが、

 

この聴くという漢字に

送り仮名“す”にして、

訓読みしたら、“聴す”なんて

読むか、わかりますか?

 

 

 

これは“ゆるす”と読みます。

相談者が持っている価値観、

相談される側の持っている価値観、

全てをゆるして、

“そのまま”に聴いてみて下さい。