いつもイライラしている人へ

私がサラリーマン時代、

営業所配属で

 

当時の上司が

いつもイライラしている人でした。

 

皆さんの周囲にも、

イライラしている人いませんか?

 

先日も、近所のコンビニで、

店員に烈火のごとく怒りを

ぶつけているご老人がいました。

 

そして、

ちょっとした時間、

多分5分程度、

 

近所の人が、家の前に

駐車されていたことについて、

「責任者、呼んでこい!」と

 

激怒している場面にも

出くわしました。

 

かくいう私も以前は

かなり短気で

よくブチギレていましたが、

 

最近、心理学を学ぶと

必ず出てくる“感情”を

詳しく学んで、

 

“怒り”の感情について

理解が深まったので、

以前の状態よりは

改善されたと思います。

 

 

みなさんは、

怒りの感情について、

どんなイメージをお持ちですか?

 

“怖い”

“身体が震える”

“破壊する”

 

とか、良いイメージを

持っていらっしゃる方は

きっと少ないと思います。

 

まず、最初に、上記でご紹介した、

 

“イライラしている、怒り”を

表現している人は、

本当は怒っていない、

 

ということを

ご説明したいと思います。

 

怒りの感情は、

心理学界隈では、

 

“第2感情”と呼ばれるもので、

本当の感情ではありません。

 

怒りの第1感情は、

悲しい、怖い(恐怖)であり、

この感情を取り扱わないと、

 

表現されている“怒り”の感情が

しずまることはありません。

 

上記の私の元上司の例であれば、

イライラしている(怒り)は、

 

怒っている訳ではなく、

怖い、悲しいのが本当の感情です。

 

“今月、営業所、個人売り上げノルマが

到達しなかったら、執行部から詰められてしまう”

 

“今月、達成しなかったら、

降格人事になるかもしれない。”

 

“それで、解雇されたら、家のローン、

生活費全般、支払えなくなったら、どうしよう?”

 

 

のような、妄想が頭の中を支配しています。

 

ついつい“怒り”を

表現してしまうあなた、

 

あなたは何を怖いと思っていますか、

 

そして、

 

どんな状態を悲しいと思っていますか、

 

この質問をご自身に投げかけた時、

どのような情景が思い浮かびますか?

 

心理療法の世界に、

“感情は筋肉に宿る”という

格言があります。

 

この言葉の意味は、

感情が発生した時に、

何かしらの原因で感情を

 

表現できないと、

筋肉にため込まれる、

ということです。

 

そのため込まれた感情は、

表現される機会がない限り、

ずっとため込まれます。

 

ですから、

いつもイライラしている、

何かに怒っている人は、

 

“怖い”“悲しい”という感情を

表現してこなかった人であり、

筋肉に“怖い”“悲しい”が

 

溜まっているので、

とても怖がりです。

 

身体は、

その感情を体外に出すために、

防衛本能の危機を

 

感じるセンサー感度を

すごく過敏にします。

 

だから、ちょっとしたことでも、反応して、

怖い/悲しいの感情が発生しますが、

表現できず、怒りに

 

変換されて表現されてしまう、

というのが、

いつもイライラしている人、

何かに怒っている人です。

 

 

この溜まった状態でずっと続くと、

身体にも症状が出てきます。

 

腰痛、肩こり、肝臓疾患、

突発性難聴、じんましん

などがそうです。

 

 

私のように、

このような状態を

さらに無視し続けると、

 

ある日突然、

全身激痛で力が入らなくなり、

立ち上がれなくなる

かもしれません。

 

感情のバランスがおかしくなり、

ちょっとしたことで、

 

怒りが止まらなかったり、

突然、涙が止まらなくなったり、

身体の震え

 

が止まらなくなったり

するかもしれません。

 

そのためにも、

自分自身の気持ちに気付いてあげて、

セルフケアがとても大切です。

 

その場で怒りを

表現出来ずに

ため込んでしまった場合は、

 

ひとりになって

誰にも被害・影響が

及ばない環境で、

 

“私は腹が立つ、なぜならば・・・・

(理由を言ってみる:

例)彼/彼女は自分勝手だから)

 

”と口に出していってみて、

イメージで身体の中にある

“怒り”を身体の外に出すこと、

 

そして、この出す際、

クッションを素手や新聞バットで

叩いてみるとより効果的です。

 

そして、“怒り”が薄まってきたら、

次に、怖い/悲しいの感情がある

ことに気付きやすくなります。

 

(怒りの感情は強烈なので、

怒りを持ったままだと

他の感情があることに

気付きにくい)

 

“私は怖い/悲しい、なぜならば・・・・

(理由を言ってみる)”といって、

 

身体の中から

思い浮かんでくるイメージや

言葉を待ってみてください。

 

“怖い/悲しい”という感情が

身体の中にため込まれている

イメージがあれば、

 

そのまま、その感情を感じる、

つまり、表現させてあげてください。

 

決して、誤魔化さずに、

その感情があることを

認めてあげてください。

 

どんな感情も人間にとって、

とても大切なものです。

 

だから、表現させてあげる

機会を持つことです。

 

 

これを繰り返ししていくと、

怒りの感情に巻き込まれて、

理性を失うことが極端に

少なくなりますよ。