“ひとり”ブラック企業

以前に、

 

“不安・恐怖をモチベーションにしてみたら・・・

42日号

 

で、私のサラリーマン時代の

お話を少しだけ触れました。

 

 

その周辺のお話を

もう少し詳しく書かせて頂きます。

 

 

私のサラリーマン時代は、

既に何度か投稿させて

 

頂きましたが、超多忙状態で、

残業時間200時間超/1か月で、

 

医療機器輸入に関して、

市場調査、ご意見番対応、

 

海外施設での症例見学、

英文資料の翻訳、

 

マーケティングなどで、

業務は多岐に渡っていました。

 

この多岐にわたる業務があり、

当時、まだ若かったので

 

体力に任せて、

従事していたと記憶しています。

 

 

ですが、

社内規定では、

 

残業時間は

上限50時間まで、

 

50時間が3ヵ月続くと、

上司と一緒に人事部長に

 

呼び出されて、残業時間を

削減するための行動計画書を

 

提出しなければならない、

という社内ルールがありました。

 

たしかに、

 

今、厚生労働省によると、

過労死との関連性が

 

強いとされる時間外労働は

1ヶ月あたり100時間以上、

 

もしくは26ヶ月の

平均が80時間以上であり、

 

Webニュースでも、

この定められた時間を

 

遥かに超える時間外労働を

強いられたことによって、

 

自死に追い詰められたり、

回復したが後遺症が

 

残ってしまって、

元にはもどれない、

 

というところまで

追い詰められた人も

 

いらっしゃいます。

 

 

この方々と

 

私のケースをよく観察してみると、

2パターンあることがわかります。

 

ひとつは、

いわゆる明らかなブラック企業で、

労働基準法、

コンプライアンス遵守なんて、

一切無視。

 

不安と恐怖によって、

従業員をコントロールしている場合と

 

 

もうひとつは、

“ひとり”ブラック企業です。

 

これは、私の事例ですが、

私が勤めていた会社は、

 

良識をもった良い会社でした。


ですから、

労働基準法に準じた

 

社内規定があり、

過剰な労働はお節介

 

思われるほど、注意されました。

 

ところが、

 

私は、実際には

時間外労働200時間超で

 

あったにもかかわらず、

勤務集計表には申請できる

 

最大50時間

もしくはもう少し少なく過少申告をして、

 

上司や人事部から

警戒されないように、

 

注意を払っていました。

 

見つかってしまえば、

強制的に労働環境を

 

改善されるような約束を

させられてしまうからです。

 

なぜ私は嘘をついてまで、

残業時間200時間超/1ゕ月を

 

やっていたのか、という疑問が

湧いてくると思います。

 

当時の私の行動を

決めていたものは、

 

“不安・恐怖”を感じて、

“承認欲求”

“自己顕示欲”

 

に巻き込まれた状態で、

身体を酷使していました。

 

私が私自身に

高めのノルマを課して、

 

それを達成するために、

痛みも苦しさも

 

誤魔化していた訳です。

 

 

感覚として、

 

 

“これだけの準備、

これだけの結果を出していれば、

誰にも責められないだろう”

 

 

 

“これだけ自己犠牲をはらっていたら、

周囲もみとめてくれるだろう”

 

思っていました。

 

 

この結果、どうなったとおもいます?

 

周囲の他人達は、

私の業務に対して、

 

尊敬の念をもって

認めてくれたと思いますか?

 

実際には、真逆でした。

 

周囲の他人達は、

“単なる便利屋”として、

 

私を粗末に扱ってきました。

 

他人がやったことがなくて、

失敗が許されない仕事を

 

振ってきて、

ただでさえ自分の仕事量で

 

一杯いっぱいでしたが、

当時の私は上記の行動規範で、

 

本来、他人がやる仕事も

断ることなくやっていたと思います。

 

そして、終いには、

原因不明の病気で

 

立ち上がれなくなってしまいました。

 

周囲の他人達に認められるため、

嫌われないため、

 

優秀だと思われるために、

過剰なまでに

 

自己犠牲を払っている、

当時の私のような働き方

 

している方々に申し上げます。

 

行動の方向性が真逆です。

 

ココロや人間を動かしている

エネルギーを学ぶと

 

理解できるのですが、

周囲の他人から

 

大切にされたかったら、

自分自身を酷使、

 

自己犠牲するのではなくて、

 

自分が自分自身を大切にする、

ケアをしてあげる、

 

ということが最も重要で、

常に大切なお客様に

 

接するがごとく、

自分自身に

 

接してあげてみてください。

 

 

必ず、周囲からの扱いも変化しますから、

やってみてください。