
私は過去、
セミナージプシーでした。
セミナージプシーとは、
目ぼしいと思ったセミナーは、
全て片っ端から
受講する人のことです。
私は30代前半では、
ビジネス系、
特にマーケティング、
戦略的思考、
プレゼンテーションなどの
セミナーを受講しまくって、
ココロの世界に興味を
持ち始めてからは、
心理関連のセミナー:
神経言語プログラム(NLP)、
ユング・フロイト、
アドラー心理学、
催眠療法、
ゲシュタルト心理学、
フォーカシング、
コーチング、カウンセリングなど
興味があるものは、
躊躇することなく、
全て受講しました。
それで、
どこの協会、団体のセミナーを
受けても、同じ図式があり、
非常に興味深い
光景がありました。
その興味深い光景とは、
代表講師の取巻きに、
必ず、熱狂的であり、
妄信的・狂信的ファンが
いることです。
ビジネス系セミナーでは、
かなり熱狂度は
"薄く”感じましたが、
不特定で存在します。
そして、
ココロの世界のセミナーでは、
かなりの割合で
依存的で、熱狂的で、
妄信的、狂信的であると
感じました。

まるで、
世界の摂理を
全て見透かしているかの
ような発言をしている
講師を神の如く崇拝していて、
その講師のそばに居る
帰属感だけで
気持ちが満たされている
感覚に陥る方、
今までに、
たくさん時間を掛けて、
今、置かれている
苦しい状況を
救ってくれそうな凄腕講師に
出会うために、
全国行脚して
やっと見つけ出した、
やっと苦しみから解放される、
という思いを持ってセミナーに
参加されている方が
多くいらっしゃると感じました。
実際、
私の肌感覚ですけれど、
“第〇×期 心理カウンセラー
養成講座”と
セミナーのタイトルが
ついていますが、
受講生の90%以上の
参加動機は“私を助けて”であり、
受講終了後、
本当に心理カウンセラーとして、
起業する人は、5%未満です。

このように、
熱狂的で狂信的で、
妄信的な方々には、
ある共通の特徴があります。
強弱はあると思いますが、
参考のため、
ご自身思い当たるか、
チェックしてみてください。
①
大切な人に捨てられるのでは
ないかと不安になったり、
必死にしがみついたり、
そうさせまいと相手を
困らせたことがある
②
相手を理想的な人だと思ったり、
ひどく幻滅したりの
落差が激しい方だ
③
自分が本当はどんな人間なのか、
わからなくなることがある
④
衝動的に危険な事、
良くない事を
やってしまうことがある
⑤
自殺しようとしたり、
そうすると言って、周囲の人を
困らせたことがある
⑥
1日の内でも、
気分が両極端に
変わることがある
⑦
いつも心のどこかに、
空虚な感じがある
⑧
些細な事でも、
思い通りにならないと、
激しい怒りに
捕らわれることがある
⑨
思い込みに捕らわれたり、
記憶が飛ぶことがある
⑩
自分は価値のない
人間だと思ってしまう
参照:岡田尊司著
“なぜいつも”似たような人“を
好きになるのか
いかがでしたでしょうか?
まさしく心当たりが
あるものもあれば、
そういわれてみればと
いうものもあったか、
と思います。

些細な事で、
目まぐるしく気分が変化して、
感情のコントロールが出来ない、
自分を大切にしてくれる人を
理想化し、
少しでも自分にとって
気に入らないことがあると、
見捨てられたと思い、
激しく非難したり、
嫌みを言い続けたりする。
怒った後は罪悪感や
自己嫌悪に襲われる、
などが特徴としてあげられます。
そして、
上記でご紹介したような方々は、
その神のように崇めていた講師が
自分の思い通りじゃないと
短期間に判断して、
また、セミナージプシーに
戻って周回を始めます。

生き苦しさを持っていて、
誰か凄腕講師が
助けてくれる、と思っていますが、
そんな夢物語は
絶対に起きません。
実際には、
自分でご自身に向き合って、
今までずっと否定してきた
自分自身の側面を
少しずつ認めていくしか
最善の方法はありません。
その工程をガイドするのが、
心理カウンセリングです。