脳は実物とイメージの区別がつかない

今日、電車に乗ったら、

全面ビールの広告が

貼られていました。

 

たしかに、季節としては、

おそらくゴールデンウィークに向けて、

 

気温がどんどん上昇して、

日中、汗一杯かいても、

 

夜晩酌にビールを飲むことを考えて、

我慢している方々にとってみれば、

 

暑くなってビールが

さらにおいしく感じる

 

季節がやってきますね。

 

ところで、

10年前からビールCM

 

禁止事項になったこと、

変化したこと、

 

ご存知でしょうか?

 

お気づきになっている方も

いるとは思いますが、

答えは

 

“ビールを飲んでいる喉元を

アップで撮影したシーンを流す事”

 

そして

 

“ごくごく”“ぐびぐび”という効果音、

 

起用タレントの年齢を

20歳以上という規定でしたが、

25歳以上に引き上げ、

 

それ以外にも、

 

未成年者飲酒禁止、

飲酒運転禁止などを明示、

 

未成年の視聴者が多い番組での

放送は自粛などが挙げられます。

 

アルコール健康障害対策基本法が

制定されたことを受けて、

 

業界全体で広告の自主基準が

見直されたという訳です。

 

喉元アップやごくごく・ぐびぐび音は、

アルコール依存症の方々に

 

とってみれば、

とても刺激的で、

 

問題飲酒を

誘引してしまうからです。

 

 

この事象をよく観察してみると、

アルコール依存症者の方にとって、

 

実際に飲酒していないにも関わらず、

テレビCMで画像が流れるだけで、

 

一体何が問題なのか、

と思うかもしれませんね。

 

まず、

大変重要なこととして、

知っておいて頂きたいのが、

 

“脳は実物とイメージの

区別がつかない”

 

ということです。

 

 

上記でご紹介したのが、

広告やCM

 

ビールの静止画や動画の

事例です。

 

 

実際にビールをのんだ訳ではなく、

過去にビールを飲んだ時に感じた、

 

“おいしい”と思った感覚、

炭酸によってスッキリした感覚、

 

夏の熱い日に、

日中、汗水たらして、

 

夜晩酌の時に、

ビールののど越しの刺激に、

 

涙を流して、

“この一杯のために、生きてる”と

 

言った記憶を蘇らせる訳です。

 

そして、身体反応は、

まるで実際にビールを

 

飲んだ時と同じように、

当時の快感を脳内で再体験して、

 

改めて、体験したい、

 

つまりビールを喉ゴクゴクいわせて、

キンキンに冷えた大ジョッキで

 

飲みたいと感情・思考が動いて、

行動が起きる訳です。

 

この、

 

“脳は実物とイメージの

区別がつかない”

 

という原理原則は、

日常生活でも

 

意識していない瞬間に

機能していませんか?

 

例えば、

 

職場やコミュニティに嫌い、

もしくは苦手な人がいて、

 

その嫌い・苦手な人に会うことが

避けられない状況って

 

経験したことありませんか?

 

今から、

まさにその場所に向かう時に、

 

なんとなく身体が重くなったり、

呼吸が浅くなったり、

 

そのタイミングでも

なんとか行かなくて

 

いい方法を考えたり

していませんか?

 

その時、

頭のなかでは、

 

嫌い・苦手な人と

遭遇しているイメージが

 

何度も繰り返して再生されて、

気付けないけど、

 

体内ではストレスホルモン:

コルチゾールが分泌されます。

 

(肌荒れ、ニキビ、肥満の原因)

 

 

これは、

上記でお示ししました

 

“脳は実物とイメージの

区別がつかない”

 

の原理原則に従って

、身体の各器官が

 

機能してくれた証拠ですよね。

 

この原理原則を使って、

逆の効果を

得ることも可能です。

 

 

ストレス過多になっている、

と自覚した時には、

 

意識的にストレス発散の

時間を作るべきです。

 

“ストレスによる自覚症状は、

まだないから、邪魔くさいし、

いいや”

 

と思ってしまう気持ちは

理解できる

 

(私も以前そうでした)

のですが、

 

あなたのパフォーマンスに

関わってくるので、

 

ストレス発散することは

とても重要です。

 

 

ストレス発散に対して、

イメージを使う訳です。

 

私の場合は、

良質な氣を感じられる場所で

 

時間を過ごすことを

選択しています。

 

私が住んでいる東京には、

とても良い氣がある

 

場所があります。

 

皇居だったり、

明治神宮だったりします。

 

ですので、その近くにいて、

ゆっくり深呼吸をしているだけで

 

元気になっていきます。

 

この状況もよく考えて頂ければ、

わかるのですが、

 

“私が良い氣を感じている”と

イメージしているだけで、

 

論理的に、科学的に

氣のエネルギー値を計測して、

 

他の場所と比較して・・・、

なんてできない訳です。

 

 

でも、結果として、

元気を取り戻します。

 

“脳は実物とイメージの

区別がつかない”

 

という原理原則を

有効に使って、

 

現実世界であなたの前に

起きる様々な出来事を

 

どのように乗り越えていくか、

 

音楽を使ったり、

画像情報を使ったり、

 

もしくは

 

ある場所を使ったり、

香りを使ったり、

 

応用は様々な手段を

使って出来そうですね。