
大リーグ ロサンジェルス・ドジャーズ
大谷翔平選手が
先日、“父親リスト入り”した、
というWebニュースが
ありました。
私は最初、“父親リスト”って何?
って思ったので、
調べてみました。
すると、“父親リストとは、
選手が出産の立ち会いなどの
ために最長で
3日間チームを離れることが
認められ、
チームはその間、
その選手のかわりに
大リーグの試合に
出場可能な40人枠から
選手を補充できる制度です、”
と書かれていました。
平たく言えば、
父親版の産休休暇ということですね。
私は、
“いいアイデア、さすが、
アメリカ社会は(日本とは)違う”と
思っていました。
ところが、
今日、Webニュースを見ていると、
“【ロッテ】石川柊太選手が
“父親リスト“入りで抹消
妻の元SKE大場美奈は
インスタでマタニティ姿”
という記事が上がっていて、
日本でも時間差なく、
実現して、日本の野球界も
素晴らしい、と思いました。

私は会社員時代に、
出産される女性が
出産準備と
出産後の回復のために、
女性の同僚にも
取得した方がいたので、
認知していました。
ですが、ある時、
父親になる方が、
奥様の出産に合わせて、
長期休暇を取得する人は、
ひとりの同僚を除いて、
見たことがありませんでした。
当時、その同僚の奥様は、
他社でかなりの要職で、
長期に休暇を取得することが
不可能であったので、
同僚であったその方が
長期休暇を取得されていました。
周囲の反応を見ていると、
“男のくせに、何が育休だよ!”
“ただ、サボりたいだけだろ!”
“いいご身分だこと!”と、
全く歓迎されていませんでした。
その頃から、
テレビでも“イクメン”という言葉が
使われて、
休日にショッピングモールに行くと、
抱っこひもをつかって、
赤ちゃんを抱っこしているお父さん、
今ではそんなに珍しくないですが、
当時は、
“子育てはお母さんがやるもの、
お父さんは外でしっかり働くことで
家族を守る”
という暗黙了解が世間的にあったし、
私の生家でもそうでした。
テレビや様々なメディアによって、
男性の育児参加が取り出されて、
だんだんと変化していき、
今、令和にたどり着いたと思います。
令和の世になっても、
世の中、皆、出産、育児に
対する考え方は、
決して一気には変化しないですよね。

集団の行動が
変化することに注力して、
お話したいと思います。
私がサラリーマンを
やっていた頃は、
集団はそのリーダーの
意向100%でした。
リーダーが“白”と言えば、
そうでなくても“白”と言わなければ、
集団から排除されました。
そして、その集団の構成員を
特性に応じて、分けると
優秀・平均的・アンチ=
2:6:2に
なると様々なビジネス書で
書かれているし、
実際、その通りです。
そして、私が過去に体験した
集団の改革をする際は、
アンチ2を切り落として、
優秀・平均的=
2:6の人員で
新たに集団を作り直して、
心機一転としていましたが、
しかし、しばらくすれば、
また優秀・平均的・アンチで
2:6:2の構成員比になるので、
また同じ対処がされていくことを
繰り返していました。
ですので、
その後の集団を変革する際は、
優秀2を切り離して、
全く別の集団に配置して、
残された平均的とアンチ、
6:2で元々の集団を
継承していくという
図式になっていました。

ここで、大切なポイントは、
“アンチはどんな時にも必ずいる”
“アンチがいるから
優秀が居られる”
ということ、
最初に提示したアンチを
切り捨てるモデルは、
一見良さそうに見えますが、
また新たなアンチを
作ってしまいます。
集団が持っている特性として、
一気に一色になることは
通常考えられません。
(強い恐怖心を煽られた、
従わなければ自分が、
もしくは大切な人が殺される以外)
一色になることは、危険です。
社長の周りに、
イエスマンしか配置していない
会社の末路をみれば、
一目瞭然です。
個人を、集団を
進化・成長させるために、
必ずアンチが必要です。
対峙している最中は、
感情的になって、
短絡的な判断しか
できないかもしれません。
その状況で、
自分自身で冷静を心掛けて、
アンチが持っている視点を
考えられるか、
というところが重要です。
あなたの正義だけでは、
集団は動かないですよ。