
信頼関係という言葉を
聞いて、何を思いますか?
対人援助職を
やっている人達にとっては、
ある対象となる方々と
信頼関係を築くことは
とても重要ですよね。
その対象となる方は、
お客様と呼ばれたり、
クライアントと
呼ばれたりします。
その方々から
全幅の信頼をして
もらうことは時に、
時間が掛かって、
難しいと感じたりすることも
あると思います。
私は心理カウンセリングを
生業としていますので、
信頼関係を築くことは
とりわけ大切だと
痛感しています。
なぜなら、
クライアントは、
今までに、肉親にも、
親友にも、
話したことがないお悩みを
カウンセリング時に
お話しされるので、
信頼関係がなければ、
絶対に成り立ちません。
ちなみに、
ココロの世界
(NLP;神経言語プログラム)
では、信頼関係の事を
ラ・ポールと呼びます。

では、どのようにすれば、
対象となる人と
ラ・ポールを築くことが
出来るでしょうか?
そして、深いラ・ポールを
得るとどうなるのか、
について、
お話したいと思います。
まず、
ラ・ポールが築けると、
クライアントは考えなくなり、
あなたに全てを委ねます。
そして、
あなたの言葉が
クライアントの
深いところまで届いて、
響き、共感が生まれます。
当然ですが、
ラ・ポールを築く前だと、
あなたの言葉を
怪しいと疑って、
基本的には信じていません。
元々、
人間は自分の中に、
様々な体験
や
信頼できる情報筋
から得た思い込みを
持っていて、
それが一番正しいと
(無意識的に)
思っているので、
他人からの提案を
受け入れること、
つまり、
思い込みとは
違うことを受け入れること
(変化すること)は、
難しいです。
人間が変化しよう、
と思っても
変化できないのは、
ココに理由があります。

では、どうやって
深いラ・ポールを得るか、
についてですが、
重要なのは
無意識レベルです。
意識があるレベルでは、
ラ・ポールを
構築したい人に対して、
理論的に説得すれば、
“全幅の信頼”を
たとえ
不信感があったとしても、
実行しようと
心掛けてくれます。
でも、本当は、
“なんとなく怪しい”と
思っているのに、
真逆をやろうとすると、
無意識レベル
(防衛本能)が
作動して
受け入れを拒否します。
対象となる人の
受け入れる/受け入れないを、
決めているのは当事者で
あるあなた自身です。
あなたが対象となる人を
前にした時に、
不安・恐怖心を
感じていれば、
防衛本能が作動して
“閉じて”しまうので、
対象となる人も
”閉じて“しまいます。
そして、
逆もまた真なりで、
対象となる人が信頼して、
”開いた“状態になって
もらうためには、
あなたが
”開いた“状態になることが
必要です。
鏡の関係性ですね。

では、
あなたが開いた状態になって、
対象となる人と
ラ・ポールを築くためには、
簡単な方でいえば、
共通点を見つけ出して、
その点を一緒に
大切にしてあげること、
そして、
少し時間が
必要かもしれませんが、
いつも自己否定の材料に
使っている、
あなたの影・闇を
何も価値判断せずに、
認めて受け入れてあげること、
あなたが自分自身を
受け入れるということは、
鏡の関係性ですので、
対象の人を価値判断せずに、
受け入れることです。
質の良いコミュニケーションには、
ラ・ポールが絶対に
必要なことが
理解して頂けたと思います。