権威付け

Web配信で、

何か通信販売をしている時、

 

 

 

“なぜその商品が良いのか?”を、

科学的な実験に基づいて、

 

どこかの研究機関で

医師免許をもって

 

研究している人が

いっているとか、

 

 

 

 

その商品を

長年使い続けている

愛好家が、

 

 

“使用前と使用後で

こんなに変化しました”

 

とか、見たことありませんか?

 

 

いわゆる専門家と

呼ばれる人達は、

 

どんな分野にもいますよね。

 

 

そして、

その専門家が

 

主張していることを

そのまま信じていませんか?

 

 

 

なぜ、

私達は権威と呼ばれる

 

“専門家”や

制服を着た人達の

 

主張を簡単に

信じてしまうのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①私達自身で判断を下すには、

時間と労力が掛かるからです。

 

 

ネット環境があれば、専門家が

主張している内容がどの文献、

 

もしくは実験に基づいているのか、

調べることができます。

 

そして、

その文献や実験が掲載された

 

(医学)雑誌の妥当性も

調べることができます。

 

(妥当性が高ければ、

信頼できるし、

有効であると判断できる)

 

しかし、

これらの作業は、

 

文献検索をした経験がないと、

できない作業です。

 

信頼できる人が

言っているのなら、

 

と思って信じて、

思考の負担

 

減らすことが出来ます。

 

 

②「正しさ」を保証されたい

 

権威のある人が

言うなら間違っていないだろう、

 

という思える安心感。

 

自分自身で判断できずに、

専門家が

 

“絶対に正しい人”という認識で、

自分自身の意見ではなく、

 

専門家と呼ばれる人達を

疑いもなく信用する。

 

たとえば

医者や弁護士の言葉には、

 

無条件に信頼を

置きがちです。

 

③社会的証明と同調圧力

 

 

他人が従っているのを見ると、

「自分も従うのが正解だ」と

 

感じやすい。

 

自分だけが違う意見を持とう、

と思っても、

 

周囲からの

同調圧力に負けて、

 

大勢に従ってしまう。

 

特に、

その人物が国家試験などの

難関試験に合格した、

 

海外有名大学院卒で

公認や“認定”などの称号を

 

もっているとその効果は

絶大になります。

 

 

 

 

 

 

1963年に

アイヒマン実験という

有名な実験が行われていて、

簡単に概要を説明すると、

 

白衣を着て肩書を

持った権威者(研究者)

 

被験者

(実験の対象となる人)

 

協力者(俳優)

 

 

3名で、

 

権威者と被検者は

同じ部屋で密室。

 

協力者は、

インターフォンを通じて

 

お互いの声のみが

聞こえる状況下に

 

置かれていました。

 

 

 

そして、

 

権威者から被検者に、

非人道的ともいえる

 

協力者に電流が流れる

ボタンを押すように

 

指示がされて、

だんだんと流される電流が

 

強くなっていく時に、

被験者は最後まで

 

権威者の言う通りに、

最大出力のボタンを

 

押すかどうか

という実験モデルです。

 

 

 

途中、

被検者が良心の

 

呵責に苛まれて、

ボタンを押すことを

 

躊躇した時、

 

 

 

権威者は下記の言葉を

被検者に通告しました

 

 

 

・続行してください

 

・この実験は、

あなたに続行して

いただかなくてはいけません

 

・他の選択肢はありません、

あなたは続けるべきです

 

・体に後遺症を

残すことはありません。

責任は我々がとります

 

 

 

という

、言葉が権威者から被検者に

 

投げかけられて、

最大出力ボタンを押したのは、

 

40名中26名(65%)であり、

ある条件下で権威者の通告で、

 

一般的な市民でも、

冷酷で、非人道的行為を

 

行うことが証明されました。

 

 

 

 

ちなみに、

この実験で協力者は、

 

俳優であり、

電流刺激を受けて、

 

痛がる、飛び上がる、

気絶する、

 

のは全て演技であり、

被験者には

 

その事は知らされて

いませんでした。

 

(倫理性の観点より)

 

 

 

 

 

 

これらの実験が証明したように、

 

人間は

肩書きをもって制服

 

(白衣や警察の

文字入り服など)を

 

着ている権威者と

思わされる人達が

 

言うことを疑いもなく、

信じ込んでしまう

 

傾向にあります。

 

 

 

このテクニックを使って、

詐欺行為まがいな事は

 

しょっちゅう発生していると

思います。

 

 

まずは

 

上述した法則がある事に

気付くこと、

 

そして

 

一度、否定してみて、

自分の頭を使って

 

考えてみることが

大切だと思います。