
人間として
生まれたみなさんには
本能と呼ばれる機能が
付いていますよね。
“本能”と聞くと、
どんなイメージが出てきますか?
調べてみると、
“生まれつきもっている
初動や行動パターンで、
生存や種の維持に
役に立つもの”とあります。
皆さんの聞いたことがある
単語ですと、
生存本能(食欲、睡眠欲)、
防衛本能、
社会性本能、
学習本能
などがあると思います。
人間が何かを叶えようと
目指して、
死に物狂いで努力を
している最中に、
身体は
生存本能(食欲、睡眠欲)、
防衛本能を
作動させて、
“休憩しろ”
“休め”
“力を抜け”
となり、
緩んだ感覚になってしまう、
自分自身の意思は、
ずっと死に物狂いで
努力し続けたいのに、
って思ったこと、
ありませんか?
自分自身の限界を
超えたところに
行ってみたい、と思っても、
生存本能(食欲、睡眠欲)、
防衛本能が作動して、
休みたくないのに、
休んでしまう経験、
皆さん、ありますか?
本能とあなたの意思
の関わりは、
時として真逆になる
ことがあります。
では、
人間の意思は、
本能に勝る事は
できないのでしょうか?

もう少し
わかりやすくするために、
私の事例で
お話します。
サラリーマン時代に、
残業時間が
200超時間/1ヶ月の
時期が長く続きました。
それで、
私自身は、
商品の発売準備や
国内/海外出張の
スケジュールが立て込んで、
その出張の準備をするだけでも、
かなり時間が掛かりました。
そこにプラスして、
経費精算や
出張報告書作成など、
仕事を振れる
同僚がいなかったので、
全て自分でやる
しかありませんでした。

こんな状況ですから、
私の生存本能、
防衛本能は、
“休憩したい”
“休みを取りたい”
“ゆっくり時間を過ごしたい”
と
思っていたと思います。
私の意思は、
“今月の販売実績が
芳しくないから、
もっと販促しないといけない”
とか、
“学会参加した報告書を
まとめないといけない”
とか、
“〇×先生、
そろそろ表敬訪問しないと
いけない”
とか、
凄く焦っていたと思います。
本能の立場になってみれば、
“既に身体が耐えられる
仕事の容量を越している”、
“このまま働き続けるんだったら、
生存本能を働かせて、
身体が
動かないようにしちゃうよ、
もしくはうつにしちゃうよ”、
と言っていたと思います。
でも、
実際には、
私の意思が
思っていた通りに、
身体を酷使して、
意向を無視して
残業時間が
200超時間/1ヶ月を
長期に続けていました。

私の身体の中で、
本能 VS 私の意思
という図式が起きていて、
最初は、意思が優勢で、
気が済むまで働くことが
出来ましたが、
最後に、
身体の反抗を受けて、
原因不明の全身激痛の
症状で逆転されました。
達成するまでに、
たぎる情熱で
ずっとその目標を
叶えるために時間を
使って努力を重ねたいけど、
やりずぎラインを
超えると
生存本能、防衛本能が
作動してしまって、
回復するまでに
時間が掛かって、
焦ってしまう、
皆さんは、
こんなジレンマを
経験したことないですか!?

一朝一夕には
到達できない
あなたの目標を
達成するために、
長期的に恒常的な努力を
必要とする際、
生存本能、
防衛本能との
付き合いは
どのようにすればいいか、
という課題です。
上述させて
頂きましたように、
人間の意思は、
適切範囲ならば
本能より優性に働くことは
ご理解頂けると思います。
そして、
本能が
優勢になる前段階で、
加勢するのが、
感情と思考です。
“やり過ぎはよくないって
聞くから止めておく”
とか、
“もうしんどい、
誰にも責められない
から止めておく”
とか、
行動を止めるための
正当な理由を
探し始めますよね。
これも至って、
健全な反応です。

人間が何か行動を起こす時、
たぎる情熱があって、
叶えたい夢があれば、
その方向に向かうように、
意思は働きます。
しかし、
身体の反乱が起きないように、
身体・感情・思考の
意見に耳を傾ける
時間をもてば、
3体とは上手に
お付き合い出来ますよ。
そして、
3体と
上手にお付き合いできれば、
精神衛生上、
健康に
あなたの夢・目標を
叶えることができますよ。