ダブルバインドメッセージ

あなたは親から

矛盾したメッセージを

 

受けたことありませんか?

 

 

 

 

 

 

 

例えば、

 

親:もう高校も卒業して、

内定も決まったんだから、

好きな事して生きなさい

 

 

 

私:じゃ、好きに生きる。

芸術が好きだから、

芸術家になりたい

 

 

 

 

親:芸術家なんて、

安定しない職業は止めなさい。

生計がたたないでしょ

 

 

 

私:だって、

(好きな事して)・・・・・

 

 

他にも

 

 

親:あんたも27歳なんだから、

いい加減いい人と結婚しなよ

 

 

 

私:今度、会って欲しい人がいるの

 

 

 

親:あんたが好きになる人でしょ、

連れておいで、

ところでどんな感じの人なの?

 

 

 

私:相手は45歳、

バツイチなんだけど、優しいの

 

 

 

親:年齢が離れすぎてるし、

バツイチなんて・・・・・

 

 

 

これ以外にも、

 

 

“何かわからないことがあったら、

質問してね”

 

 

と言われたので、

 

質問したら、

“自分の頭で考えてね”

 

 

 

と言われた。

 

 


“集中して仕事をしなさい”

 

と言われたので、

黙って仕事をしていると、

 

 

“日頃から周囲の

人達のコミュニケーションが

大切だ”

 

 

 

言われた

 

 

 

 

上記のような

会話聞いたことありませんか、

 

 

上記の会話内容を

よく分析してみると、

 

 

話し手が聞き手に対して、

100%の選択肢を与えて、

 

 

その後に

聞き手がある選択肢を選ぶと、

 

 

その選択は

話し手の許容範囲外だから

 

 

却下されるというケースです。

 

 

 

 

いわゆる、日本人社会で、

根強くはびこる

 

“本音と建て前”文化

 

です。

 

 

 

 

一つ目は、

好きな事をして

 

生きていきなさい、

でも、芸術家を

 

職業にすることはやめなさい

 

 

 

二つ目は、

結婚する相手を

 

探してきなさい、

でも、歳の差、バツイチがダメ

 

 

 

 

と矛盾した二つのメッセージを

同時に受け取ることで、

 

どちらのメッセージにも従えない、

またはどちらに従うべきか

 

分からない状況ですよね。

 

このような状態を、

ココロの世界では、

 

ダブルバインド

 

と呼ばれます。

 

 

そして、

このダブルバインドの

 

メッセージを幼少期の

家庭内で

 

何度も何度も

受け取っていると、

 

メッセージを受け取った

子供達は大変苦労されるし、

 

大人になってご自身で

決める人生を送れません。

 

 

 

上述一つ目の

ダブルバインドメッセージを

例にとって、説明しますね。

 

 

 

 

建前側

 

“好きな事をして生きなさい”

 

いうメッセージ

 

 

本音側

 

“生計がたつ安定した職を

選びなさい”

 

という矛盾したメッセージで、

 

受け取った方は

混乱してストレス状態です。

 

 

 

この時、

子供は本音側メッセージを

 

察知して、

それに従って生きます。

 

 

特に、幼少期は、

子供にとって親に

 

見捨てられることは、

死の恐怖だからです。

 

 

子供は、親の言葉では

表現されない

 

本音側メッセージを

敏感に受け取って、

 

それにそって生きます。

 

 

 

そして、

子供が親を通して

 

 

習得した能力

(表情の変化、声のトーン、

身振り手振りなどから

本音側メッセージを

敏感に感じとること)

 

 

は、学校や社会で、

周囲の人達にも

 

使われます。

 

 

 

ですので、

ひたすら周囲の

 

人達の顔色、

表情の変化、

 

声のトーンなどに

意識が向いて、

 

周囲の人達の

本音メッセージを

 

読み取って、

先回りをして

 

役に立つ存在で

あり続けようとします。

 

 

 

 

 

自分のことは置いておいて、

かなりの自己犠牲を

 

強いていることが

おわかり頂けると思います。

 

 

 

 

 

そして、

ダブルバインドメッセージを

 

受け取った人が苦しくなるのは、

 

建前側メッセージも

同時に作用しているからです。

 

 

 

いくら本音側メッセージ通り、

“生計がたつ安定した職を

選びなさい”

 

 

に沿って生きていても、

 

建前側メッセージ

“好きな事をして生きなさい”

 

 

も作用します。

 

 

 

 

親の本音と建前の温度感が

時に違っているから、

 

混乱して、

辛さ、苦しさを感じます。

 

 

 

最後に、

ダブルバインドメッセージを

 

受け取って生きていることに

気が付いた方は、

 

どうすればいいのか?

について、お話します。

 

 

 

 

 

 

それは、

自分の人生の主役は

自分である、

 

 

 

自分で選択をして、

うまくいくのも、

失敗するのも、

全て自分自身で責任を

取る覚悟を持つことです。

 

 

 

 

ただし、

自分が主体的に

 

生きることが、

親の本音側メッセージを

 

破ることになるので、

主体的に生き始めたら、

 

不安・恐怖を感じる

こともあると思います。

 

ですので、

そのような場合は、

 

専門家に相談された方が

安全です。