依存症について理解を深めよう

私は、

 

 

 

NADAI

(全米アルコール・薬物依存

インターベンション協会)

作成した

 

依存症専門カウンセラーの

 

プログラムを修了して、

資格をもっているので、

 

日本では

ほとんど理解されていない、

 

偏見が凄い、

依存症について

 

ご理解頂けるように

お話しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず依存症には

どんな種類があるのか?

 

という疑問があると思います。

 

 

 

 

 

 

 

依存症とは、

デメリットがメリットを

 

上回っているにも関わらず、

特定の物質の摂取や

 

行動をやめたり、

頻度を減らしたりすることが

 

できない状態を指します。

 

 

 

日常生活や心身の健康、

人間関係などに問題が

 

起こっていても、

依存対象の物質や行動を

 

やめ続けることが

難しい病気です。

 

医学的に認められている

依存症の対象は、

 

アルコール、薬物、

ギャンブル、ゲームの4です。

 

 

 

しかし、依存症とは

依存の程度・及ぼす影響の

 

問題でもあるので、

どんな物質や行動でも

 

起こり得るものです。

 

 

たとえば、

必要のないものを頻繁に、

 

もしくは衝動的に購入し、

経済的な困窮に陥る

 

買い物への依存や、

日常生活に

 

支障をきたすほどの

過度な性への依存

 

(セックスや自慰行為、

長時間のポルノ視聴)など、

 

多岐にわたります。

 

 

 

 

 

 

依存症について

知ってもらう前に

 

ぜひ理解していただきたいのは、

 

「依存自体は決して

悪ではない」ということ、

 

 

「程度は違えど、

人はそれぞれ何かに

 

 

依存して生きている」ということ

を自覚してください。

 

 

 

依存と依存症は異なります。

 

依存することの

メリットが大きい場合、

 

それは「健康的な依存」です。

 

 

 

たとえば、毎朝のコーヒーで

気持ちを切り替えている人や、

 

 

日々の晩酌を楽しみに

仕事を頑張れる人もいますよね。

 

 

 

 

スキマ時間に

スマホでちょっとゲームをしたり、

 

筋トレを日課としたりすること

もあるでしょう。

 

 

 

 

人は

それぞれいろんな習慣を

 

持っていて、

そうやって日常が

 

構造化されることによって

各々のライフスタイルが

 

でき上がっていきます。

 

 

 


ただし、

こうした習慣が

 

過度になり

心身にダメージが出たり、

 

あるいは人を

傷つけたり迷惑を

 

かけたりするような

言動をしてしまい、

 

人間関係が

壊れるといった場合には

 

「不健康な依存」

捉えられます。

 

 

 

 

メリットよりもデメリットが

上回っているのに

 

やめられないのは、

適切に依存できていない

 

依存症の状態です。

 

つまり、

依存症とは

 

「健康的依存ができない」

場合を意味します。

 

 

なぜ依存症になるのでしょうか?

 

 

 

すべての依存は、

決して意志が弱いために

 

起こるものではありません。

 

 

 

 

 

人間は日常生活のなかで

欲求が満たされたとき、

 

脳内にドーパミンといわれる

物質が分泌されます。

 

 

 

 

これは特別なことをする

必要はなく、

 

食欲や睡眠欲、性欲などの

生理的欲求が

 

満たされることでも分泌され、

やる気や元気につながります。

 

 

こうした神経回路のことを

「報酬系」といいます。

 

 

 

 

アルコールや薬物は、

体内に摂取するだけで

 

報酬系を刺激する

手軽さがあり、

 

くり返し摂取することで、

頭ではやめたい・

 

やめたほうがいいと

思っていても、

 

それらを欲するようになります。

 

 

 

また、ギャンブルやゲームで

勝つか負けるかのスリルを

 

感じることなども、

報酬系を刺激します。

 

 

 

 

 

そして、

習慣的な

 

物質の摂取・行動に

よって刺激に対する

 

耐性がついていき、

これまでと同じ刺激では

 

報酬系が反応しなくなります。

 

 

すると気づかないうちに

 

アルコールや薬物の量、

 

ギャンブルで賭ける金額

 

 

ゲームの頻度

 

が増えていってしまうのです。

 

 

 

 

ストレスによって

精神的に消耗している、

 

あるいは肉体的な苦痛がある、

生きにくさを感じているなど、

 

その人にとってつらい状況に

ある場合に

 

依存症になりやすいです。

 

 

 

 

 

単なる快楽であれば

繰り返すうちに

 

飽きてしまいますが、

依存物質・行為によって

 

自分が置かれている状況に

対する

 

つらさや苦痛が緩和されたら、

それにすがりたくなって

 

しまいますよね。

 

 

 


アルコール依存症の人が

お酒をやめたら

 

ギャンブルにハマってしまった、

ギャンブルをやめたら

 

風俗にハマってしまった、

などというケースもあります。

 

 

 

 

こうしたことからも、

依存の根本にある問題は

 

共通していて、

何にのめり込むかは、

 

その人が置かれている環境や

何にアクセスしやすかったのかの

 

違いだけなのではないか、

という議論もなされています。

 

 

結局、依存症を治すには、

その人のつらさの根本を

 

改善することが重要なのです。

 

 

依存症の方は

周囲の人から

 

「意志が弱い、

不真面目だ」など

 

と誤解を受けてしまうこと

がありますが、

 

決してそんなことはありません。

 

 

むしろ

依存症の人たちは

 

責任感が強く、

まじめで熱心な方が多いです。

 

 

 

一方で、

 

完璧主義で、

自分ひとりで問題を

 

抱えてしまう部分が

あるのだと思います。

 

 

 

 

改めて、

申し上げます依存症は、

進行性がある脳の病気です。