貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく・・・

質素な暮らしぶりで、

世界一貧乏な大統領

 

と言われた 

 

 

南米ウルグアイ 

ホセ・ムヒカ元大統領が

 

亡くなった

というニュースを伺いました。

 

 

最も印象的だったのは、

20126月にブラジルで

 

行われた

国連主催の環境会議での

 

大量消費社会を

批判するスピーチだったと

 

思います。

 

一部抜粋:

 

“ずっと話されていたことは、

持続可能な発展と

 

世界の貧困を無くすことでした。

私達の本音は何なのでしょうか? 

 

現在の裕福な国々の発展と

消費モデルを

真似することでしょうか?

 

 

 

 

残酷な競争で成り立つ

消費主義社会で、

 

「みんなの世界を

良くしていこう」

 

というような共存共栄な

議論はできるのでしょうか? 

 

どこまでが仲間で、

どこからがライバルなのですか?”

 

 

 

“私たちは発展するために

生まれてきている

わけではありません。

幸せになるために

この地球へやってきたのです。”

 

 

 

“「貧乏な人とは、

少ししか物を

持っていない人ではなく、

無限の欲があり、

いくらあっても

満足しない人のことだ」”

 

 

 

 

“発展が幸福の

対向にあっては

いけないのです。”

 

 

 

 

 

 

当時、

私はこのスピーチを聞いて、

 

ムヒカ元大統領に

興味を持ちました。

 

 

 

 

 

行き過ぎた資本主義によって、

創り出したはずの

人間が

 

 

コントロール

しているつもりで、

 

 

コントロール

されている

 

状態で、

資本主義の本質である、

 

“生産性”と“結果”

追い求めるロボットに

 

なってしまった

人間に警鐘(けいしょう)を

 

鳴らしていたと思います。

 

 

 

 

ココロの世界で、

問題・課題を

 

もっていらっしゃる方々の

多くはやはり欲求・欲望が

 

行き過ぎてしまったことが

大きく起因している

 

ことがあります。

 

 

 

 

 

上記の

 

“生産性”と“結果”

という観点で、

 

私の経験をお話すると、

当時、

 

一番脂が乗り切った

30歳~35歳ぐらいの頃、

 

“体力”と“労働時間”で

勝負と思っていました。

 

 

 

 

心臓不整脈治療の分野で、

根治不可能と

 

考えられていた

心房細動に対して、

 

1998年に画期的な根治術法が

発見されてから

 

一気に注目の的になりました。

 

 

 

 

売上げ金額は、

前期比200UPなんて

 

当たり前にクリアしていたし、

 

 

国内施設での

症例対応(全国対応)、

 

先生方との

共同研究データ撮り、

 

後進の指導・勉強会講師、

 

海外出張での

国際学会参加、

 

 

日本人医師の英語サポート、

 

アメリカ・韓国での

症例見学など、

 

 

その他、

多忙を極めて

 

残業時間

200超時間/1ヶ月

 

働いていました。

 

 

 

動けば動くほどに、

売上が上がり、

 

業界内でも

ちょっとした有名人になり、

 

ヘッドハンティングの電話、

面会依頼も

 

よく頂いていましたし、

社内でも上層部から

 

凄く評価して頂き、

年収も1,200万円を

 

超えていたと思います。

 

 

 

 

 

まさしく、

資本主義の本質である、

 

“生産性”と結果“を

導き出したと思ってましたが、

 

 

 

誰かに認められたい、

 

目立ちたい、

 

競合他社から羨望の

眼差しが欲しい、

 

業界全体で有名になりたい、

 

先生方から承認されたい

 

 

 

など、

 

人間が持っている欲望を

利用した激しい競争原理が

 

仕組まれていた檻の中で、

回し車を全力で

 

走らされていたに

過ぎなかった

 

 

ことが理解できました。

 

 

そして、

私が入手できた対価は、

 

 

原因不明の全身激痛、

5年間の小康状態が続き、

 

出世街道が外され、

タスクをこなせる

 

単なる便利屋、

一時代が終わった人、

 

というものでした。

 

 

 

 

 

全国から出張依頼を頂いて、

売上をあげるため、

難関施設攻略のために

必要だと言われても

 

 

売上・利益を上げ続けても、

 

 

 

先生方の間で

“福井に頼めば・・・”と

認識されていても、

 

 

私の中では、

“まだまだ、もっともっと”

 

ありました。

 

欲が暴走していた訳です

 

 

みなさんのココロの中で

欲求・欲望は、

 

必ずあると思います。

 

 

持っていること自体、

決して悪いこと

 

ではありません。

 

 

 

自分が幸せを感じるために

使われるのではなく、

その欲が暴走して、

 

 

 

“周囲の他人に

承認されるために、

何者かになろう”

 

 

 

とか、

 

 

 

“周囲の他人から

文句を言われない様に、

厳しく自分を律しない

といけない”

 

 

とか、

 

 

“周囲の

他人の注目の的に

なりたいので、

高級嗜好品など

散財する”

 

 

 

のような気持ちがあると

上述したような

 

厳しい競争原理の

仕組みの檻の中で、

 

回し車をまわさせられている

ハムスターと図式は

何一つ変わらないです。

 

 

 

 

あなたのココロに

問い掛けてみて下さい。

 

 

“今、あなたは幸せですか?”

って