
前号(2/4)では、
毒親の特徴について、
5つ述べさせて頂きました。
幼少期に
毒親に育てられると、
子供にどのような
悪影響があるのか、
そして、
その悪影響を受けて、
成人した人が
どのようにすれば
自分の人生の主人公として、
自分自身を
生きることができるのか、
についてお話します。

毒親の特徴を
ピックアップさせて
頂きましたが、
このような成育環境で
幼少期を過ごすと、
子供は他人を信じられずに、
対人恐怖があって、
自己否定が強く、
“私なんかいない方がいい”
とか、
“どこかに消えてしまいたい”
とか“、
“そもそも生きていること
自体がつらいので、死にたい”
などを事ある毎に、
身体の内側で
ずっと呟いています。
他人を信頼して、
助けを求めること、
他人に甘えることが出来ずに、
自分で全てのことをやろうとして、
限界を超えてしまうことに
なりやすいです。
そして、
全て親を最優先にして、
自分のことは
二の次にしてきたので、
自分のやりたいこと、
自分の好きなことが
わからなくなってしまいます。
子供時代に、
母親からの愚痴を
受け取る役目を果たすことで、
自分が役に立ててる
実感を得ていたので、
大人になっても、
親を他人に変えて、
ひたすら他人のお世話役、
愚痴のゴミ箱役を
果たすことでしか、
自分の存在価値を
認めることが出来ず、
その自らの行為に
気付いていません。

一見、
親、他人のためにと思って、
行動を起こしてきた人なので、
すごくいい人、やさしい人、
穏やかな人に見えたり、
感じたりすると思いますが、
ずっと納得がいかない、
嫌だ、腹立つ、と
思っても、
我慢し続けてきたので、
身体の中に溜まっている
怒りの感情が閾値を
超えると大放出して、
ブチギレてしまいます。
もしくは、
怒りを我慢した
身体症状として、
突発性難聴、
過敏性大腸炎、
帯状疱疹
などにつながったりします。
境界性
パーソナリティ障害などの
人格障害で
PTSD
(心的外傷後ストレス障害)を
負って、
トラウマになってしまって、
自らが主人公の
人生を送りたくても、
乗り越えなければならない
障壁があります。

※境界性パーソナリティ障害:
感情、行動、対人関係が
不安定で、
日常生活や仕事に
支障をきたす精神疾患。
見捨てられ不安を強く感じ、
感情のコントロールが難しく、
自己同一性に
混乱があるのが特徴です。
※PTSD:
トラウマ体験後の精神障害で、
トラウマ体験の記憶が
フラッシュバックや悪夢で
再体験されたり、
トラウマに関連する
場所や物を
避けるようになったりする
症状が特徴です。
最終号に続きます