では
毒親のイメージについて、
では
毒親の特徴について、
では
子供に及ぼす影響について、
書かせて頂きました。
そしてこの最終号では、
毒親育ちの子供達の
対処法について書きました。
それでは、
毒親に育てられた人達が
どのようにすれば、
解決に向かえるのか
についてお話します。

①無理に親を許そうと
しなくていい
ご自身が成人後や
家庭を持って、
経済的に余裕が
出来た時に、
自分のココロと
向き合う時間が
あるかもしれません。
幼少期から
ずっと愛情を注がれた、
大切にされた記憶がなく、
“こんな親の元に
生まれてなければ、
違った人生を
送れていたのに”
と憎しみの気持ちが
あると思います。
その気持ちを
そのまま認めて
あげて下さい。
無理に許そうとすると、
余計に苦しくなりますので、
憎しみ、許せない気持ちが
あることを
そのまま認めてください。
②親はきっと変わってくれると
期待することを止める
いままで通り、
親の愚痴の聞き役
や
感情をぶつけられる
サンドバック役、
親に金銭を与える
ATM役、
など
親にとって都合のいい子供で
居続けていれば、
“いつか親も気付いてくれて
変わってくれる”
と思いますが、
変わりません。
期待することよりも
ご自身の人生を
楽しく、幸せに生きることに
意識を向けてください。

③自分自身の存在、
やりたい事、
好きな事を否定せずに
受け入れる
幼少期から
ずっと親から
否定され続けてきたので、
まず自分自身の存在を
認めることが最も重要です。
“私なんか
生まれてくるんじゃなかった”
とか
“何かが出来る
自分は存在してもいいけど、
何も出来ない
私には存在価値がない”
と思い込んでいるので、
“何が出来ても、
出来なくても、
私は存在していい”
“ありのままの自分を
表現してもいい”
“誰かの期待に応えるために、
生まれてきたのではない”
など口に出して言ってみて、
身体の内側の反応を
確認してみてください。
④身体に溜まっている
強烈な怒りを処理する
幼少期からずっと我慢を
させられてきたので、
理不尽に思ったこと、
嫌だったこと、
納得がいかなかった
ことがあって、
その都度、
怒りの感情を
感じていましたが、
表現をせず、
ふたをしてきたと思います。
ですので、
記憶;イメージとともに、
誘発される怒りの感情を
体の外に出す、
怒りの感情を
表現させてあげる
機会を持ってください。

⑤強迫的に可哀そうな人を
見つけて役立つことを止める
親、他人の役に立つことで
自分自身の存在を
実感してきているので、
過剰なまでに、
他人の役立つことを
当然としていますが、
自己肯定感が低く、
自己否定も強いので、
他人からは
“使い勝手がいい、
単なる便利屋”
としてしか
みなされていません。
これを続けていても、
自分がすり減って、
他人から
搾取され続けるだけなので、
自分自身で止める
決断をすることが大切です。
⑥課題の分離:
親の問題を背負わない
親が持っている問題は、
親が解決するべき問題です。
子供が肩代わりする
ものではありません。
課題を分離して、
明確にして、
子供が親の代わりに
苦心する必要性は
全くありません。

自分の欲求、
やりたい事、
好きな事に
沿って人生を生き始めると、
今まで、
親の顔色、
周囲の人達の顔色に
ひたすら気を使って、
それに沿った生き方でしたので、
すごい抵抗を感じたり、
強烈な恐怖を
感じるかもしれません。
その時は、心理療法家に
相談してみてください。