あの子の方が細い

公開から気になっていた

映画をみてきました。

 

 

その映画タイトルは、

『渇愛』(かつあい)、

 

ルッキズムの流れから

摂食障害を患ってしまった

 

少女のお話でした。

 

 

 

 

まずは、理解を深めて頂くために、

基本事項を説明させて頂きます。

 

 

 

 

※ルッキズムとは、

 

人を外見だけで判断したり、

容姿を理由に

 

差別したりする

考え方のことです。

 

日本語では

「外見至上主義」とも

 

訳されます。

外見を重視しすぎることによって、

 

人々は

精神的・身体的に

 

様々な影響を受ける

可能性があります。

 

 

 

 

※摂食障害とは、

 

食事量や食べ方などの

食行動の異常が続き、

 

体重や体型の捉え方など、

こころとからだ両方に

 

影響が及ぶ病気を

まとめて摂食障害と呼びます。

 

 

摂食障害は

女性の割合が高く、

 

1020代の若者が

かかることが比較的多いですが、

 

年齢、性別、

社会的、文化的背景を

 

問わず誰でもかかりうる

病気です。

 

 


摂食障害は、

必要な量の

 

食事を食べられない、

自分ではコントロールできずに

 

一度に大量に食べてしまう、

一度飲み込んだ食べ物を

 

意図的に嘔吐したり、

下剤を大量使用したりするなど、

 

さまざまな症状があります。

 

 

 

現代社会の風潮で、

特に若い女性の間で

 

発生している

“ルッキズムと摂食障害”

 

に関しては、

まさにココロが

 

大きく影響している問題です。

 

 

 

 

若い女性の間では、

SNS

 

ファッションモデル、女優、

影響力のある

 

ファッション系インフルエンサーが

神格化されて、

 

その彼女達が出演する

 

 

TGC

(東京ガールズコレクション)

関西コレクション

 

 

では、多くの若い女性達が

羨望の眼差しで、

 

彼女達のウォーキングを

見ています。

 

 

 

この

モデル・女優・インフルエンサーが

 

特に目を引くポイントは、

かわいいとか、綺麗とか、

 

もちろんあるのですが、

もう少し細部にこだわって

 

“ウエストが細い”

とか、

 

“足が長い”

とか、

 

“目がくっきり二重”

とか、

 

 

が当たり前のように言われていて、

その影響を受けた

 

若い女性の間では、

モデル・女優・インフルエンサーの

 

外観に近づくために、

かなり無理な

 

ダイエットがされています。

 

 

 

その結果として、

健康的ではないやせ方を

 

している若い女性達の

会話では、

 

 

A子ちゃん、ウエスト細いっ!”

 

と言われたとしても、

 

 

B美ちゃんの方がもっと細いよ”、

 

 

という言葉が交わされて、

本心から感心をして

 

言っている場合もあると

思いますが、

 

時に皮肉だったり、

美容・美貌カーストで、

 

“私の方が上層階層よ”って、

警戒、牽制している

 

場合も多く感じます。

 

 

 

 

 

人間がそもそも生きるために

持っている食欲を抑えて、

 

周囲の他人達に

認められるための

 

社会欲;承認欲求を

優先する訳です。

 

 

 

なぜ、生きるための食欲を

抑えるような

 

自殺行為ができるのか、

という疑問が出てくると

 

思います。

 

 

 

 

これは、近年、

ますます酷くなったと

 

感じる“ルッキズム”

よるところと思います。

 

 

 

上述したように、

 

“痩せている”というだけで、

自動的に“綺麗”“美しい”に

 

つながって、

 

美容・美貌カーストでは、

上層階層であると見なされ、

 

逆に太っている、

もしくは、昔、痩せていたけど、

 

なにかしらが原因で

太ってしまった人は、

 

ルッキズム影響化の社会では、

差別、いじめの対象になります。

 

 

 

 

この差別、いじめの対象に

なることを回避するため、

 

そして、満たされないココロを

常に持っていて、

 

周囲の他人達から

 

 

“ウエスト細いね”

“綺麗だね”

“カッコいいね”

 

 

の言葉をもらった時だけ、

一時的な恍惚感から

 

満たされたように感じる、

さらに強い刺激を求めて、

 

承認欲求は

ますます強くなっていきます。

 

 

友達と比較してみたら、

 

 

“私なんて、まだまだ、

ぜんぜんダメじゃん!”

 

 

って自分に暴言を吐いて、

さらに危険なダイエットから

 

摂食障害になっていくのが

若い女性達を

 

巻き込んでいる

“ルッキズムと摂食障害”

 

であると思います。

 

 

 

この若い女性達の

ココロの問題として、

 

 

“痩せている自分は

認められるけど、

痩せていない自分は

みとめられない”

 

 

 

という、思い込みを

作ってしまっていて、

 

ほとんどのケースで

“自己否定”するための

 

材料として使われています。

 

 

 

完璧主義で、生真面目で、

ココロが満たされていない思いを

 

持った人がいつの間にか

罹ってしまう病気で、

 

本人が自覚されていない

こともあります。

 

 

摂食障害は、

本当に死につながる

 

怖い病気です。

 

 

 

 

 

あなたの

その満たされないココロ、

本当は何で

埋めたかったんでしょうか?