
あなたの周囲に
下記のような人達がいませんか?
初対面の印象は、
とても魅力的で、
自信に満ち溢れている、
と感じます。
饒舌で、能力もあって、
とても立派な人、
という印象を受けます。
実際に、
やり手の人が多いと言えます。
しかし、
このタイプの人と親しくなって、
心理的距離が近くなってくると、
次第に正体をあらわします。
自分は特別な存在だという
気持ちがあり、傲慢で、
他人を見下したような態度で、
他人の気持ちや
痛みには関心がなく、
周囲の他人は
自分のために尽くすのが当然、
と考えています。
自分の利益や
都合のためなら、
周囲の他人達に迷惑が
掛かっても
まったく気にしません。
親しくなるにつれ、
態度は図々しくなり、
厚かましく、
自分の思い通りにしようと、
自分勝手な要求を
してきます。
そして、
自慢話が好きで、
自分が注目の的で
賞賛されていないと
気が済まない、
逆に否定されたり、
逆の意見を言われたりすると、
烈火のごとく怒りを
表現します。

自分よりも優れたものや
幸福なものが許せず、
身近な人の幸せでも、
喜ぶよりは妬み、
配偶者やわが子の
幸福でさえも
嫉妬してしまう
ことがあります。
口癖としては、
『私を怒らせないで』
とか、
『私ならもっとうまく出来る』
とか、
『誰に向かって言っているんだ』
とかで、
他人の悪口や非難も多いです。
芸能界に身を置いて、
成功している方は
過剰な自己愛を持っている
傾向がありますし、
カリスマ性を持っているタレント、
講演家もまた同じで、
その過剰な自己愛が
作り出す魅力に
惹きつけられた
狂信的、妄信的ファンが
周りを取り巻いています。
ココロの世界では、
“過剰な自己愛”
“誇大自己”
などと表現されています。
性別傾向として、
50~75%で、男性です。

そして、
どのようにして、
“過剰な自己愛”
“誇大自己”
はうまれるのか?
幼少期から
過保護に育てられて、
思い通りになって、
挫折知らずで成人した場合
と
幼い時に
可愛がられていたけれど、
途中から関心や
愛情を奪われて、
挫折を味わって、
それを補うために
誇大な自己愛を
作り上げてしまった
場合があります。
後者の場合が多いので、
強烈な自信とプライドを
持っているが、
自己劣等感や
寂しさが同居しています。

具体事例として、
2007年~2009年に
掛けて発生した、
首都圏連続不審死事件の
犯人で死刑判決を
受けた木嶋佳苗死刑囚を
取り上げます。
彼女は、大学中退後、
デートクラブ勤務や資産家の
愛人として食いつないで、
インターネットオークション詐欺で
逮捕されるも、
“男を騙すテクニック”を磨きました。
婚活サイトに登録して、
知り合った男性から
約1億円を貢がせて、
だまし取ったお金で、
家賃22万円の
高級マンションに住み、
赤いベンツを乗り回す、
『父親は東大教授、
自分のことは、ピアノ講師、
フードコーディネーター』と
いって騙していました
このように
婚活サイトを利用して、
獲物を漁って、
多額の現金が
だまし取られた後に
殺害されていた
不審死が5件、
詐欺・詐欺未遂が
窃盗7件に
関わったということで、
2017年に死刑が
確定しています。

このような人に出会った時、
どのようにすればよいか?
①とにかく、“距離”をおく
このようなタイプの人は、
上述したように、
心理的距離が近くなってくると、
自己中心的で、
傲慢になってきます。
あなたを利用するだけ、
利用して、
利用価値がないとみれば、
攻撃してくるので、
被害にあわないように
適切に距離を取ることが
重要です。
②『賞賛の鏡』に徹する
過剰な自己愛の方々は、
他人から“賞賛の嵐”が
生きる原動力になっているので、
賞賛して、
励まし続ける『賞賛の鏡』に
徹することです。
但し、利用されるだけの奴隷に
ならない様に、
気を付けてください。
③勝ち負けを競わない
このようなタイプの人は、
誰でも、何でも勝ち負けの
ライバルと見なしてしまう
傾向があります。
ライバルと見なされてしまうと、
攻撃対象となり、
酷くさげすんだ態度で
接してくるので、
関係を続けること
自体が苦痛になります。
ですので、勝ち負け、優劣が
付く関係性にならないように、
注意してください。
周囲の他人が持っている
人格をよく理解して、
付き合っていけば、
人間関係があなたによって
豊かなものになりますよ。