愛着はココロの問題の源②

前号では、幼少期において、

養育者(特に母親)との

 

関わりの重要性について、

愛着障害の概要について

 

お話ししました。

 

 

 

 

 

今回は、もう少し具体的に、

愛着障害を持っていると、

 

日常生活を送るに際して、

どのような困難に見舞われるか、

 

について、

お話したいと思います。

 

 

 

 

※なお、ここに掲載させて

頂く情報によって、

 

周囲の方々に対して、

医学的診断、性格診断を

 

行うため、

先入観を持つためのもの

 

ではありません。

 

人間の特性に

良し悪しはありません。

 

 

それでは、

愛着障害からの派生で、

 

どのようなお悩みがあるのか、

そして、どう生き辛いのか、

 

について、お話します。

 

 

 

①自分自身の生存を否定する

 

 

これはうつ状態を

経験したことがある方ならば、

 

必ず持っていると

考えられます。

 

 

 

“私なんか

生まれてくるんじゃなかった”

 

“消えてなくなりたい”

 

“居なくなりたい”

 

“自分の存在場所がない”

 

“自分には存在価値がない”

 

を持っています。

 

 

中には、

この思いに

 

反抗的な態度をとって、

周囲の他人達や

 

世の中に対して、

自分の存在や生き様を

 

みせつけようとする方も

いらっしゃいます。

 

 

 

 

自分自身が死にたいと

思うのと同じく、

 

他人の死を期待します。

 

 

自分や他人が死ぬところを

空想してしまいます。

 

 

生きていること自体が

辛く苦しいので、

 

紛らわすために、

リストカットや

 

オーバードーズ(過料服薬)を

振り返して、

 

自殺未遂を繰り返します。

 

 

 

 

また、

紛らわす対象が

 

リストカットや

オーバードーズだけ

 

ではなく、

 

アルコール、

違法薬物、

ギャンブル、

たばこ(ヘビースモーカー)に

 

依存してしまう場合もあります

 

 

 

 

 

自己否定は常にあって、

自分自身に対して、

 

暴言、

暴飲暴食や拒食を

 

繰り返しているので、

集団

 

(学校、会社、コミュニティ)に

属すると、いじめの対象

 

されてしまって、

ますます自己否定が強まります。

 

②条件付きでしか

自分を認められない

 

 

これは

 

 

“何かが出来る

自分には価値があるけど、

ありのままの自分には

価値がない”

 

 

というものです。

 

 

例えば、

私は、サラリーマン時代に

 

残業時間200超時間/1か月の

期間が長く続きました。

 

 

これは、

私の深層に、

 

 

 

“優秀な、結果を出す、

スーパーサラリーマンには

 

価値があるけど、

結果が出せない、

 

売上に貢献していない

自分には価値がない”

 

 

 

という条件があって、

その条件をクリアした時だけ

 

自分を認めることが出来る、

というものです。

 

 

 

常に周囲に

目が向いていて、

 

他人から褒められるために

過剰な努力をしたり、

 

承認されるために

過剰な自己犠牲を

 

払ったりします。

 

 

 

 

抑圧的で、

周囲に認められる、

 

褒められるために、

努力できるので、

 

仕事で成果に

結びつきやすいですが、

 

周囲からの期待は、

年々大きくなってくるので、

 

さらに時間を掛けて

自己犠牲をして、

 

 

“優秀な

スーパーサラリーマン”の

 

仮面と鎧が脱げないように、

文字通り、死に物狂いで、

 

強迫観念に

押しつぶされそうになりながら

 

努力を止めることができません。

 

 

 

 

“しんどい、疲れたから休む”って

 

なかなか言えないことも

特徴です。

 

③他人に甘えられない、

頼ることができない

 

 

 

 

過剰に自己犠牲をして、

自分の気持ちを我慢して、

 

他人を優先してしまいます。

 

 

 

集団に属すると、

一番手間が掛かる

 

役回りを進んで選んで、

本当はめちゃくちゃ大変なので、

 

他人に助けを求めないと

出来ないレベルなのに、

 

“助けて”って周囲の

他人に言えないです。

 

 

言ってしまうと、

 

“周囲の他人には、

迷惑が掛かる”

 

 

と考えているからです。

 

 

 

本当は、

自分が面倒を見て欲しいのに、

 

他人の面倒をみる

役回りになってしまいます。

 

誰に対しても、

気を使って、いい人で

 

居続けようとするので、

本心やわがままを言えません。

 

 

 

周囲の他人達から

どう思われているか、

 

 

が気になってしまいます。

 

本日は3つ、ご紹介しました。

 

 

次号に続きます。