
人間がもっている
感情について、
全般的なことは以前
に書かせて頂きました。
先日は、
私の実父:オトンを
偲んで書かせて
頂きました。
今日は、悲しみの感情について、
書かせて頂きます。
切っ掛けは、
私のサラリーマン時代に
同期入社で、友人であり、
私が辞めた後もSNSで
やり取りしたり、
横浜で飲んだりしていた
その友人Sが去年、
5月28日に自宅で
亡くなったと聞いたからです。
フェイスブックでは、
まだアカウントは
残っているので、
彼の誕生日である
5月30日には、
お知らせが
上がってくる訳ですけれど、
そのコメント欄を
見ていると、彼の人柄を
慕っている方々から
ココロ温まるメッセージが
入っていました。

“そっちにいったら、
また飲みましょうね!”
とか、
“早いもので、
もう一年経ってしまいましたね、
そのうち、そちらに行くので、
見守っていてください”
とか、読んでいるうちに、
私も涙が出てきました。
上述で、
実父;オトンの
別れについて、
先日、書かせて頂き、
時間と共に
以前出来たことが
出来なくなる、
老いていく
実父:オトンを見ていて、
ココロの準備が
出来ていたので、
私にとってダメージは
ありましたが、
想定範囲内だったと思います。
ところが、
友人Sの場合は、
私が会社を辞めてから、
頻繁に
会っていた訳ではないので、
私にとっては
まさに突然の訃報でした。
私と全く同じ年齢で、
天国に行ってしまった
友人S、
バスケットボールが好きで、
外車が好きで、
飲み歩くことが好きで、
他人には凄く優しくて、
ウソが苦手なお人好しで、
お客様からも、
後輩からも、
みんなから
好かれていた
S、私自身、
これを書いていて、
未だにうるっと
してしまいます。

正体である
悲しみの感情は、
実は持続時間が
他の感情と比較して、
ダントツに長いんです。
まず、
英語で悲しみの単語に
相当するのが、
SorrowとGriefがあります。
通常、Griefの方が
深い悲しみという認識で
使われています。
心理カウンセラーの講座でも、
Grief care;グリーフケア
という分野があって、
配偶者との死別、
離別、
死産、
ペットロス、
事故による死別、
閉経、
失恋、
子供の自立、
住み慣れたところから引越し、
夢・理想のキャリアとの別れ、
などグリーフケアといっても
状況は多岐に渡ります。
そして、
なぜグリーフケアが必要か、
というと、
悲しみの感情を
感じ切るまでの時間
(持続時間)が
長いので、
悲しみの感情を
感じ切らずに、
日常生活を送っていると、
一番典型的なのは、
自律神経系に乱れが生じて、
不眠・頭痛に
つながったりします。

日本で人が
亡くなった時のイベントを
思い出してみれば、
理解出来ると思いますが、
まず人が亡くなると、
お通夜、
お葬式、
初七日、
四十九日、
一周忌法要、
三周忌法要・・・・・、
ずっと続きますよね。
それに加えて、
お盆や年末には絶対に、
それ以外には定期的に
お墓参りにいって、
故人を偲ぶと思います。
これ全て、
“悲しみの感情”を
感じ切るための
イベントな訳です。
悲しみの感情を感じて、
涙が流れることは、
人間にとってとても
大切な現象です。
涙には、
ストレスホルモンの
一種である
プロラクチンが含まれており、
泣くことで
これらのホルモンが
体外に排出され、
リラックス効果が
得られます。
折に触れて、
悲しみの感情は、
誤魔化さずに
感じてみてくださいね。