下記のチェック項目について、
あるココロの特性を
知るためのものであり、
医学的診断は
医師のみが時間を
かけて行うものです。
素人の偏見や先入観を
助長するためのもの
ではありませんので、
ご留意ください。
皆さんの周りに
このような人はいませんか?
もしくは、あなた自身が
下記のチェック項目に
あてはまりますか?

・断られたり、
けなされたりするのが嫌で、
人付き合いが多い仕事は
就きたくない
・自分に好意を
もっていない人とは、
関わりたくない
・嫌われたらいけないので、
親しい人とも、
自分を抑えて
付き合う方だ
・馬鹿にされたり、
仲間外れにされないか、
いつも不安
・他人に会う約束を
直前になって、
キャンセルしてしまう
・どうせ自分には
魅力がないので、
人には好かれないと思う
・実行しない内に、
出来ない理由を並べて、
諦めてしまう
・水着を着たり、
カラダが接触することを
好まない
・面と向かって、
喋ることは苦手
・自分の気持ちや感覚を
表現することは、
恥ずかしくて苦手
参照:岡田尊司著
“なぜいつも”似たような人“を
好きになるのか
いかがでしたでしょうか?
このタイプの特徴としては、
他人と必要以上に
距離を取って、
他人と親しくなること、
課題に
チャレンジすること自体、
失敗や傷つくことを
怖れて回避することです。

“どうせ、
自分は失敗してしまう”
“きっと、みんなは
私のこと嫌ってくる”
などの否定的な思い込みを
持っているので、
最初から何もしない方が
安全で、楽だ、と
考えてしまいます。
距離を取ることは、
物理的だけでなく、
身体的にも、心理的にも
他人が接近することに敏感で、
他人が接近することを
避けようとします。
顔と顔が向かい合わせに
なることも苦手です。
その結果、
進学、就職、
昇進、結婚などの
人生のチャンスを避けたり、
実力以下の損をする
選択をわざわざして、
自分からチャンスを
潰してしまいます。
対人関係においても、
不安や緊張が強くて、
いかにも自信がなく、
オドオドしています。
恋愛関係に
発展するような
相手が好意を
抱いてくれていたとしても、
自分はどうせ魅力のない、
退屈な人間なので、
いずれ必ず嫌われてしまう、
と思い込んで、
自ら身を
引いてしまいます。

では、
なぜこのような回避傾向が
強い人格が
出来上がるのでしょうか?
消極的で不安や緊張が
強い遺伝的要因も
関係しますが、
やはり幼少期の成育環境で、
親や学校の先生から、
“どうせあなたには無理”
“あなたはダメ人間”
など人格を否定される
言葉を受けていた、
失敗することが許されなかった、
常に緊張した状態であった、
悪い点を事ある毎に
列挙されて、
ビクビクして過ごしていた、
兄弟姉妹が
両親の理想通りであり、
優秀で、しっかり者であって、
“お前も、~兄ちゃん
(~姉ちゃん)みたいに
ならないと”
とか、言われて傷ついていた
自分の主体的な意思はなく、
過度に親から支配されて、
押しつけられるがまま行動し、
常に親から監視されてきた
いじめを受けたり、
人前でひどく恥を
かく体験をしたり、
プライドを打ち砕かれる
体験を通して、
自分に自信が
無くなってしまった、
などが考えられます。
それでは、
どのような方向性をもって、
回復に向かって
いけばいいのか、
についてですが、
回避傾向を持っていても、
日常生活を送るに際して、
問題がないという
認識であれば全く向き合う
必要はありません。
本当は、
周囲の他人達と触れ合ったり、
温かさを感じたり、
心理的な距離が
近くなる恋愛、結婚、子育て
をやってみたいと思う方
のみ向き合えばいいと思います。

①プライドや理想、
期待や目標を思い切り下げる
本人が興味を持つこと、
自主的に始められること、
自分のペースでやれることが
安心感につながります。
先回りしたり、
押し付けはトラウマの
再体験になりますので、
絶対に避けてください
②関わる人は、ほどよく励まし、
勇気を与える存在でいる
回避傾向を持っている人は、
現実にぶつかっていくことに
怖れながらも、
向き合って生きたい、
と両方の思いを持っています。
誰かの助けや
励ましがあれば、
ほどよく励まし、
勇気を与えてくれれば、
乗り越えていけます。