気持ちは乱高下のジェットコースター 前編

皆さんの周囲に

こんな人はいませんか?

 

 

・大切な人に

捨てられるのではないかと

不安になったり、

必死にしがみついたり、

そうさせまいと相手を

困らせたことがある

 

 

 

 

・相手を理想的な人だと

思ったり、ひどく幻滅したりの

落差が激しい方だ

 

 

 

・自分が本当は

どんな人間なのか、

わからなくなることがある

 

 

 

 

・衝動的に危険な事、

良くない事を

やってしまうことがある

 

 

 

・自殺しようとしたり、

そうすると言って、

周囲の人を

困らせたことがある

 

 

 

1日の内でも、

気分が両極端に

変わることがある

 

 

 

・いつも心のどこかに、

空虚な感じがある

 

 

 

・些細な事でも、

思い通りにならないと、

激しい怒りに

捕らわれることがある

 

 

 

・思い込みに捕らわれたり、

記憶が飛ぶことがある

 

 

 

・自分は価値のない

人間だと思ってしまう

 

 

 

参照:岡田尊司著

 

“なぜいつも”似たような人“を

好きになるのか

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

 

 

上記の特徴は、

境界性タイプ

いわれるものです。

 

 

 

 

書店の心理書のコーナーを

見て頂ければ、

 

わかるのですが

境界性タイプ関連の書物が

一番多いです。

 

 

 

 

 

それだけ、

対象となる人達が多く、

 

お悩みを持っている人達も

多いということで、

 

いまだに、

新たな治療方法が

 

考案されている分野です。

 

 

 

 

 

ココロに深い

自己否定と愛情飢餓を

 

抱えていて、

不安定で傷つきやすい

 

ココロを持っています

 

 

 

 

 

客観的にみれば、

人並外れた

 

容姿や能力を

持っていますが、

 

自分はダメな存在で、

生まれてきたこと自体が

 

間違いだと

思い込んでいます。

 

 

 

誰かにすがらないと、

生きていけないので、

 

愛情を激しく求めます。

 

 

 

相手がどんなに愛情を

表現してくれたとしても、

 

その表現に絶対に

満足することなく、

 

相手から愛情をもらえるのか、

確認行動を

 

止めることができません

 

 

 

 

 

 

相手の愛情の

確認行動に

 

対する反応が

 

うまくいかない、

遅いと

 

 

 

 

“私なんか

どうせ愛してもらえない”

 

とか、

 

“私が生まれてきたこと

自体が間違いだったんだ”

 

 

といって、

自傷行為

 

(リストカット、過料服薬)や

自殺行為をほのめかしたり、

 

実際に行動に移したりします。

 

 

 

 

 

深夜、

ひとりでいると死にたくなって、

 

支援者に

『今から飛び降りるから、

止めにきて』

 

とか、

 

『今、スト缶

(ストロング缶酎ハイ)

飲んで、リストカットしてるところ、

止めてよ』

 

 

 

などの電話が

かかってきます。

 

 

本当に、

自殺、自傷行為する

 

場合もありますし、

ただ、他人から

 

心配されていることの

確認行動だけで

 

終わる時もあります。

 

 

 

 

境界性タイプのイメージを

つかんでいただくために、

 

実例をご紹介します。

 

(当事者が

同定出来ない様に、

編集しています)

 

小さい頃から、

誰もが認める

頑張り屋さんA子ちゃん、

 

 

でしたが、

 

 

母親の注意・心配対象は

問題児の弟くんでした。

 

 

 

しっかり者で、

勉強も良くでき、

 

成績は常に上位、

親以外の周囲の方々は

 

努力した分、

評価してくれました。

 

 

 


両親の期待に応えて、

第一志望の大学に

 

合格しましたが、

大学では優秀な学生は

 

大勢いて、

目立たない存在になり、

 

大学の課題をこなし、

同好会にも

 

参加していましたが、

違和感、不充足感を

 

感じるようになりました。

 

 

 

 

 

 

大学時代に

不倫⇒妊娠⇒中絶を経験、

 

不安で仕方がないので、

絶えず不倫相手に

 

連絡をすることを

止められず、

 

 

その頃から、

自殺企図、リストカット、

 

少しでも冷たい態度を

取ると自殺未遂を

 

繰り返すようになりました。

 

 

 

 

 

話し合いの上、

別れた不倫相手に

 

ストーカーまがいの待ち伏せ

無言電話

 

 

 

を繰り返し、

不倫相手と別れたのは、

 

両親の責任だ、

と思って敵意を

 

向け始めました。

 

 

 

 

 

その後、

クレジットカードを

 

使用した買い物依存症が

発症し、親が注意すると、

 

性風俗でアルバイト開始。

 

 

 

 

仰天した両親は

A子ちゃんを取り戻して、

つきっきり監視。

 

 

 

A子ちゃんはその状況を

楽しんでいる様でした。

 

 

その頃から

盛んに不満を言って、

 

 

幼い時、

自分がどれだけ寂しかったのか、

 

いつも弟ばかりで

放っておかれた、

いつも我慢ばかりさせられた、

など、当たり散らした

 

 

 

親 「子供の時は、

そんなこと言わなかったのに、

どうして今になって・・・・!?』

 

 

A子「あんたらが困る

と思ったからだ」

 

 

 

両親との

わだかまりが

 

かなり解消されてきた時、

些細な一言から

 

家を飛び出し、

自殺未遂

 

 

 

 

後編につづく