正義中毒

今週、東京都では、

622日の

 

東京都議会選挙に関して、

幕が開いたところです。

 

 

 

SNSを眺めていると、

XTwitter)には

 

立候補者の

公約が羅列されて、

 

選挙演説している様子が

ショート動画で

 

アップされており、

演説会場まで

 

聞きにいかなくて

言い分便利になりました。

 

 

 

 

 

この東京都議会選挙を

前哨戦として

 

7月に予定されている

参議院選挙での

 

候補者擁立を

各政党がメディアを

 

使って公表していますね。

 

 

 

 

各政党メディア戦略として

SNSを多用しているように

感じます。

 

 

 

 

特に、

 

若い

20歳代~30歳代)

 

年齢層の有権者に

立候補した思いを

 

伝えるためには

テレビや新聞ではなく

 

XTwitter)や

FacebookInstagram

 

という媒体を使って

メディア戦略を優位に

 

進めている

政党もありますよね。

 

 

 

 

 

 

でも

 

 

アップされた記事や動画に

対する返信として

 

誹謗中傷、罵詈雑言も

よく見られます。

 

 

You tubeを見ていても

同じような現象が

 

起きていると思います。

 

 

 

SNS上では

今回のような

 

政治、選挙に

関しては

 

よく見受けられますが

それ以外の話題でも

 

議論をして意見を

戦わせるのではなく

 

 

 

人格攻撃、

人格否定、

殺人予告

 

 

になってしまっている

部分があること、

 

皆さんも見たこと

 

あるんじゃないでしょうか?

 

 

 

 

5年程前に

上梓された

 

 

『人はなぜ他人を

許せないのか?』

中野信子著

 

 

の中に

上述な状態が指摘されていて

 

『正義中毒』という

言葉が使われていました。

 

 

著者の中野先生は

脳科学者なので

 

このような現象を

脳科学的に

 

説明されていました。

 

 

 

 

 

本によると

 

絶対正義から外れた人

裏切り者

社会ルールから外れた人を

 

 

 

認識すると

攻撃対象としてとらえて

 

罰することで快感が得られる

というメカニズムです。

 

 

 

 

それは

 

自分自身は

絶対正義であり

 

絶対に正しい

という思い込みを持っていて

 

その絶対正義ルールから

外れると判断したものは

 

絶対正義ではないので

完膚なきまでに

 

叩き潰すというものです。

 

 

 

そして

 

外れた人に

何かしらの

 

制裁を加えると

脳の快楽中枢が

 

刺激されて

快楽物質である

 

“ドーパミン”

放出されます。

 

 

 

 

この快感が体感として

無意識的に

 

記憶されていて

ストレスが溜まってくると

 

他人を自らがもっている

絶対正義で裁いて

 

快楽物質である

“ドーパミン”

 

放出させることを

繰り返し行っている訳です。

 

 

 

 

 

 

心理学的には

人間は

 

様々な行動・思考・感情を

良いものと悪いものという風に

 

区別していて

悪いものと価値

 

判断した要素は

決して他人に

 

対して表現しません。

 

 

 

なぜなら

 

嫌われる

無視される

嫌がらせされる

恐怖心を

感じさせられる

 

 

と考えるからです。

 

 

 

そして

 

この悪いものと区別して

他人に対して表現すること

 

厳しく我慢している

人の前には

 

必ず

その厳しく我慢している

 

悪いものを堂々と

やってのける他人が現れて

 

その瞬間

イライラしたり

 

激怒したりしてしまいます。

 

 

 

 

 

この現象を

ココロの世界では

 

“投影”と呼ばれています。

 

 

 

実例を挙げて説明しますと、

集団で何か作業を

 

行っている時

 

 

“弱音を吐いてはダメ”

 

という正義中毒;

思い込みを

持っていたとします。

 

 

 

 

その集団で

他人が

 

“もうしんどいよ、

疲れたから休むよ”

 

 

って言っているところを

見ると

正義中毒の人は

イライラします。

 

 

深層心理では、

 

 

“わたしだって、

しんどいし、

疲れているけど、

言わないで

頑張っているんだよ”

 

 

と思っています。

 

 

 

そして

 

正義中毒になっている

自分自身に気が付いたら

 

必ず、対人関係で

トラブルになりますので、

 

まずはあなた自身に

下記のように

 

呟いてみて下さい。

 

 

 

“それは絶対正義ですか?”

 

“あなたの思っているルールは

絶対に正しいですか?”

 

 

って、言ってみてください。

 

 

そして

 

視野を広げること、

客観的にも物事をみて

 

観察できるようになることが

大切です。

 

 

個人的なエゴ

 

 

(快楽を味わいたい、

自分の悪な部分を

見なくて済む)

 

 

を優先させてしまいますと

局所的で

 

狭い視野でしか

見えないので

 

 

判断材料となる

情報量が少なくなります。

 

 

 

れよりも視野を広げて

客観的に物事が見れると

 

様々な種類の情報が

得られます。

 

 

 

その上で取捨選択をして

その場に応じた

 

最良の価値判断が

出来ることが重要です。