
皆さんの周囲に下記の項目に
合致する人はいませんか?
もしくは、あなたが他人から
言われたことがありませんか?
・みんなの関心や注目の的に
なっているのが好き
・異性の注意をひいたりするのは
うまい方だ
・気まぐれで
移り気なところがある
・外見やファッションには
かなり凝る方だ
・話が上手で
一緒に居ると楽しいと言われる
・自分の気持ちを
表情や身振り豊かに
表現する方だ
・相手の態度や
その場の雰囲気に
影響されやすい
・知り合いになると
すぐ気安く話が出来る方だ
・本当のようなウソをついて
相手を信じさせるのがうまい
・身のこなしが様になっていて
魅力的である
岡田尊司著
『なぜいつも“似たような人”を
好きになるのか』より

いかがでしたでしょうか?
上述のチェック項目は、
演技性タイプのものになります。
演技性タイプは、
外見的な魅力や
セックスアピールによって、
周囲の関心を
惹きつけようとするタイプで、
周囲の他人の関心を
引くために
オーバーアクションな演技を
伴いやすい点が
大きな特徴です。
『小悪魔』という
言葉がブームになった時が
ありましたが、
『小悪魔』は
まさに演技性のひとつの
タイプです。
相手を
自分の魅力で誘惑して、
思いのままにコントロールして、
さんざん貢がせるけれど、
決してココロを与えない。
相手は
確かな愛の証が欲しくて
どこまでものめり込んでしまうが、
決して得られない。
『小悪魔』と呼ばれる
女性達は
ある意味、
演技性タイプを
最大限に活かして
世渡りをしている人達です。
女性の場合
妖艶な感じを備えている
場合もあれば
とても清純派で
可憐な乙女のように
ふるまっている
場合もあります。
ゴスロリやM女のような、
決まったキャラクターに
自分を当てはめて
演じる場合もあります。

男性の場合
口が達者で
他人を惹きつける魅力を
持っていて
マインドコントロールに
長けているタイプであり
ビジネスの成功者や
政治的、宗教的指導者や
詐欺師やペテン師
だったりします。
ただ、
外見の華々しさとは裏腹に
内面はあまり魅力がなく
話をしても空っぽな人が
少なくありません。
軽々しく振る舞い
まともに向き合うことを
避けることで
自分の中身のなさを
誤魔化しています。
内面の自信のなさを
補うために、
派手な外見や意表を
突いたパフォーマンスで
周囲の目を欺こうとします。
では、
どのようにして演技性タイプは
出現するのか
という疑問が
湧いてくると思います。
このタイプの人は
母性的な
愛情剥奪や愛情不足を
経験していて
無条件に愛情を
たっぷりもらえず
育った人に多いです。
養育者に
気に入ってもらえるように
自らある役を演じて
周囲の方々からの関心を
引いていた訳です。

女性の場合
愛情を父親に
求めようとします。
その結果
父親の気持ちを
惹くための
オーバーなアクションや
感情表現を
発達させると
考えられています。
成長するにつれて
父親に対する
性愛的欲求を
周囲の男性に向け
誘惑し、賞賛されることで
自分を満たそうとします。
男性の場合も同じで
愛情を母親に求めて
母親に気に入られ
関心を惹き
注目をあつめるための術を
身に着けていきます。
では
このような演技性タイプの人に
出会ったらどのように
対応すればよいか

①冷静でいること
過度に本人をかばうことが
事態をどんどん悪化
させていきます。
振り回されないことが
大切です。
演技性タイプは、
過呼吸や身体症状を
訴えるかもしれませんが、
周囲が大騒ぎしない
でいることが大切です。
②演技性タイプの人が
自立する際の
恐怖心を理解する
いままで、
ありのままでは
愛してもらえなかった人、
相手を
楽しませることでしか
認めてもらえないと
思い込んでいる
演技性タイプなので、
自分の本音を主張して、
本当の自分として
生きていることは
許されないと
思い込んでいるので、
“自分”としていきると、
見捨てられる不安が
発動します。
この恐怖心があることを
理解して
サポートしてあげることが
重要です。