自分が無くなくなってしまう

最近、

よく聞くようになった

 

共依存関係について、

お話ししたいと思います。

 

 

まず『共依存』という言葉ですが、

お互いにお互いを

 

依存しあって、

離れられない関係性に

 

なっていることを

『共依存』と呼びます。

 

 

 

この共依存は、

 

 

 

親子間、

恋愛パートナー間、

先生-生徒間、

上司-部下間、

-妻間

 

 

 

でよく発生します。

 

 

実例を用いて、説明します。

 

 

親子間の共依存についてです。

 

 

 

夫婦仲が非常に悪く、

事ある毎に、

 

お父さんとお母さんは

大喧嘩

 

時にお父さんはお母さんに

対して暴力をふるう。

 

 

 

 

いつも涙を流しながら、

お母さんは

 

子供にお父さんの

愚痴を言って、

 

気持ちをわかってもらうことで

お母さんは慰められて、

 

子供は大好きなお母さんの

役に立ててうれしい、

 

 

 

 

 

この時、

 

 

子供はお母さんの愚痴を

聞いてあげれば、

 

自分の存在を

 

必要としてもらえる

愛してもらえる、

居場所が与えてもらえる

 

 

と学習する訳です。

 

 

 

 

この状況下において、

お母さんと子供は、

 

それぞれお母さんは愚痴を

黙って聞いてくれ、

 

 

慰めになる

子供を必要として、

依存してしまい、

 

 

子供はお母さんの愚痴を

黙って聞いている時は、

 

必ず、自分が愛されている、

必要とされていることを

 

確認できるので、

お母さんに依存していき、

 

共依存になってしまいます。

 

 

 

 

上記以外にも、

 

ダメンズと

そのパートナーの間でも、

 

共依存は起きます。

 

 

 

ダメンズは

 

仕事をする訳でもなく、

昼間から酒を煽り、

 

起きていれば、

ゲームをやっている

 

 

 

 

友達と飲みに

行くときの小遣いは、

全てパートナーが負担、

 

 

酔っ払って、

千鳥足が

やっと帰宅したとおもったら、

 

いきなり態度を叱責して、

罵詈雑言を

 

浴びせかけるような

絵に描いたようなダメンズ、

 

 

 

 

それに対して、

パートナーの反応は、

 

愛想が尽きて、

逃げ出すという

選択があるにも関わらず、

 

 

パートナー曰く

 

 

“あの人だって

いいところあんのよ、

優しい時だってあるのよ”

 

 

と言って、

ダメンズをひたすらかばう。

 

 

 

ダメンズは罵詈雑言を

浴びせかけた後、

 

 

ポーズとしても、

パートナーを抱き寄せて、

 

 

『さっきはひどい事

言ってごめんな、

俺にはお前が絶対に

必要なんだ』

 

 

 

と言われてしまえば、

 

パートナーは

 

 

“私は必要とされている、

やっぱりこの人には

私が絶対に必要、

私がこの人を

守ってあげないと”

 

 

 

と思って、

この歪な関係性から

 

逃げ出すことは

なくなります。

 

 

 

 

 

このダメンズとパートナーの

関係性においても、

 

 

ダメンズは昼から酒を飲んでも、

働かなくても、

 

ゲームやっていても、

飲みに行く時は

 

小遣いをくれるし、

酔った勢いも手伝って、

 

汚い言葉を浴びせかけても、

待っていてくれて

 

許してくれるので、

ダメンズはパートナーに

依存していき、

 

パートナーは凄く手間が

掛かるダメンズを

 

事細かにお世話することで、

役立っている感を感じることで、

 

自分の居場所を

見つけ出します。

 

 

 

 

 

パートナーにとってみれば、

特に手間が掛かる

ダメンズじゃなければ

ならない訳です。

 

 

 

 

自分自身の

役立っている感を

作り出すためには、

絶対に必要です。

 

 

この意味において、

パートナーも

またダメンズに依存しています。

 

 

 

 

そして、

 

私がサラリーマン時代に

経験した実例ですが、

 

 

上司と部下の

共依存関係がありました。

 

 

上司は

もう少しで会社役員に

 

抜擢される可能性が

出てきた時に、

 

この上司の手となり、

足となって、

 

売上業績に貢献する

部下がいました。

 

 

 

 

その部下は

売上げをあげていれば、

 

通常で考えれば、

左遷さえも考えらえる

 

就業規則違反でも

上司からはポーズとして

 

注意されるだけでした。

 

 

 

 

上司としては、

役員になるためには、

 

業績向上が

アピールポイントになるので、

 

部下の動きを

自由にしてその他の従業員に

 

迷惑が掛かっても、

大きな権限を与えました。

 

 

 

 

上司は部下に

依存している状態です。

 

そして、部下もまた社内で

政治的ライバルや役職の差で、

 

部下自身が指導しても

効果がないと思われた時に、

 

部下が上司に言って組織を

動かす命令を下していました。

 

 

これもまた部下が上司に

依存している状態といえます。

 

 

親子間、

ダメンズ‐パートナー間、

上司‐部下間

 

 

 

の共依存について、

事例をご紹介しました。

 

 

 

 

特に、

 

 

最初にご紹介した

親子間共依存は、

 

増加傾向にあるのと、

子供に将来及ぼす

 

悪影響は、

計り知れないです。

 

 

 

 

 

なぜなら、

 

子供は

ひたすら可哀そうなお母さんを

 

助けることで、

自己肯定することが出来て、

 

その瞬間だけ

愛してもらえると学習すると、

 

大人になっても、

お母さんを周囲の

 

他人に置き換えて、

周囲の他人達を

 

可哀そうな人と思い込んで、

余計なお節介することが

 

止められない人

なってしまいますし、

 

全てお母さんから

愛をもらうために

 

行動していましたから、

自分自身の好き、

 

欲求が

わからなくなってしまいます。