なぜ集団はやがて狂信的になるのか?

622日(日)に

東京都都議会選挙

 

が行われて、

当日、開票されて

 

当落が確定しました。

 

 

 

 

今回の

東京都都議会選挙は、

 

7月に行われる

参議院選挙の

 

前哨戦ということで、

各政党街頭演説でも

 

非常に力が入ってましたし、

SNS上でも

 

 

ネット広告戦略でも、

X(旧Twitter)をはじめ、

 

Instagram

Threads

 

 

ショート動画を載せて、

知名度が上がるように、

 

政策がより多く人々に

知られるように、

 

若い有権者に

リーチできる様に

 

工夫されていることが

印象的でした。

 

 

 

 

 

私は街頭演説を見るのが

好きなんです。

 

 

 

この時、

もちろん候補者の印象や

 

叶えたい政策は

注意深く聞きますが、

 

それ以外に周囲の

ボランティアスタッフの方々にも

目を配ります。

 

 

 

 

選挙の際、

どの政党も

 

ボランティアスタッフによって、

街頭演説の裏方が

 

なされていますよね。

 

 

 

まず、

SNS上で

 

 

告知広告を作成して、

その広告をSNSに投稿、

 

 

近隣住民に

お知らせするために

チラシをポスティングして、

 

 

最寄り駅でも

朝と夕方のラッシュ時に

 

 

行き交う人達に

必死になってチラシを

 

渡していました。

 

 

 

 

そして街頭演説会が

終われば、

 

その様子の動画を

視聴者が見やすい様に、

 

編集して投稿したり、

ショート動画に加工し

 

直して投稿する

ボランティアスタッフがいます。

 

 

 

 

とても熱心な応援を

されている

 

ボランティアスタッフだなぁ、

って印象をうけます。

 

 

 

 

時に、

 

意見が対立する候補者の

ボランティアスタッフ同士が

 

感情的に、

怒鳴り合ったりしている

 

様子もあります。

 

 

 

私には、

ボランティアスタッフの方々が

 

候補者に対して、

とても狂信的に見えるんです。

 

 

 

なぜこんなことが

起きるのでしょうか?

 

 

 

この

ボランティアスタッフの方々の

 

ココロがどのように

動いているのでしょうか?

 

 

という疑問が

浮かんできます。

 

 

 

 

心理学的に考えて見ると、

ボランティアとしてある

 

グループに属して、

そのグループのために働くと

 

“帰属意識”

が発生します。

 

 

 

そして、

ボランティアスタッフ達が

 

目指している

方向性が同じなので、

 

連帯感が生まれて、

同じ方向性を

 

目指している限り、

承認欲求が満たされる

 

感覚がある訳です。

 

 

 

 

自分なりの

意見をはっきり持つことで、

 

日常生活で

出会う人達に議論を

 

投げかけても、

相手にされなかったり、

 

毛嫌いされたりして

鬱鬱とした時間を

 

過ごしていた人達が、

同じ方向性を

 

持ったボランティア活動に

参加することで

 

水を得た魚のように、

活動し始められる訳です。

 

 

 

そして、

 

自己決定理論を

用いて説明すると、

 

 

 

①自律性

自分の行動を自分で選択し、

決定できていると感じる欲求

 

 

②有能感

自分の行動が効果的で、

目標を達成できると感じる欲求

 

 

③関係性

他者とつながり、

受け入れられていると感じる欲求

 

 

が満たせ、

内発的動機付け

 

(報酬がなくても

行動できる動機)

 

が高いです。

 

 

 

さらに、

 

『正しい事をしたい』という

倫理観に基づいた、

 

一種の正義中毒から

ボランティア活動に

 

参加する場合もあります。

 

 

 

 

正義中毒に関しては、

先日(2025.6.17)投稿させて

 

頂きましたが、

中野信子先生著

 

『正義中毒』から引用させて頂き、

脳科学的には、

 

自分自身は絶対正義であり、

絶対正義ルールから

 

外れたものは、

危険な存在と見なして、

 

完全に叩きつぶす行動に

参加することで、

 

脳内で快感物質である

ドーパミンが放出されるので、

 

この倫理観に隠れた

ボランティア活動を

 

続けようとする訳です

 

 

このように、

ボランティア活動を通じて、

 

 

帰属意識、

連帯感、

承認欲求

 

 

を感じられて、

 

 

自律性、

有能感、

関係性

 

 

を満たせて、

 

 

正しい事をしている

倫理観を

 

 

得られる訳ですから、

ボランティア活動に対して、

 

過度に依存的になる

人達がいることも

 

理解できると思います。