
言葉として
“回避(かいひ)”という語は、
ココロの世界では
よく使われます。
“回避傾向がある”
とか、
“回避性パーソナリティ”
とかですが、
皆さんも全く無意識で回避
(ある物事や状況を避けて、
それと直接的に
関わらないようにすること)を
しているに
気付いていない
かもしれませんね?
自分自身が傷つくこと
(失敗、責任、批判、
恥、恐怖、他人を
傷つけることなど)
を避けることで、
自分を守ろうとする、
安全に留め置こうとする、
そして
過度な回避傾向があると、
幸福になること、
充実を感じること、
喜びの体験
さえも避けてしまう
ようになります。
(これは通常時に感じていた
平坦な感情ではなく、
高揚や下降がつきものなので)

回避傾向がある人は、
無意識にやっていることが
多いので、
次に特徴を説明します。
・傷つくぐらいならば、
最初からやらない
・未開の幸せの可能性より
も自分が傷つかないことが
最優先
・失うこと、舐められること、
否定されること、損することを
極度に怖れる
・口癖は
『私なんて、どうせ無理』
・穏便な事、現状維持、
守りの姿勢が何より大事
・納得いかない状況、
関係をダラダラ続けてしまう
・最悪の想定だけを
繰り返し考える
・リスク回避の事ばかりで
気持ちは後回し
・新しい行動に踏み出せない
・『自分には能力がない、
欠けている』と思っている
いかがでしょうか?
思い当たるチェック項目は
ありましたか?
“私は逃げている
つもりはない”と
言われる方の
お話をよく聞いてみると、
他人や社会に追従して、
言動、行動を起こしていて、
自分の本当の気持ちを
見ないふりをしているので
回避傾向がある訳です。

回避傾向が強い人は
失敗、リスク、
間違え、バカにされること、
落ち込むこと
は自分を傷つける
材料になると思うので、
回避します。
自分のイメージの中で、
不安が巨大になっていて、
自分で切り開かないと
前に進めない状況でさえも、
1ミリも自分は
傷つきたくない、
1ミリも関係性を
損ないたくない、
と考えている訳です。
人生の主役は
自分自身なので、
自らの責任で道を歩けば、
失敗や間違いに
うちのめされて、
辛く苦しい体験に
なることだってあります。
このように、
失敗や間違いの結果、
苦難・苦境の道を
行くしかなかった
自分が許せない、
辛く苦しい経験を
する選択をしてしまった
自分が許せない、
他人に迷惑をかける
自分が許せない、
などと許せない
自分が多くなればなるほど、
回避傾向が強くなります。
そして、
上述した回避傾向は
閉じこもる、
守る、動かないことで
自分が傷つくこと、
イヤな気持ちになることを
さけていますが、
真逆のパターンで動くことで
回避する人もいます。
その方々の特徴を挙げますと

・不安を感じているので、
仕事に没頭する
・スケジュール帳を埋めることに
注力している
・本意ではないけど、
陰口言われたくないので
参加している会がある
・自分の感情・感覚に
焦点を当てずに
見ないふりをする
総じて、
頑張っている自分はOKで、
認められる、
自分は劣っているんだから、
人一倍努力をしないと
認めてもらえない、
大切にされないと
思っています。
自分が過剰に頑張って
苦労することで、
やっと他人から認めて
もらえると思っています。

では、
どのように回避傾向を
改善していけばいいのか、
・まずは自分自身の
白黒思考に気付いて、向き合う
・自分の感情と感覚(心地よさ)に
気付き、大切にする
・自分へのネガティブな
偏見を見直す
・“絶対安全”“絶対損しない”
“絶対傷つかない”
“絶対成功する”を諦める
自分の内側に
“何が怖い?”
“何が起こると悲しい?”
と聞いてみて、
その返答を
優しく受け入れることが
大切です。