
皆さんは劣等感を
持った事ありますか?
これと対義語に
使われるのが優越感、
両方ともに感じたことが
あるんじゃないでしょうか?
過剰な劣等感を持つと
精神衛生上良くなく、
辛さ、苦しさを感じるので、
今日は劣等感について、
お話したいと思います。
まず劣等感は
どのようにして
感じられるのか、
についてお話しますね。

人間、自分と他者を
客観的に理解するために
使う能力が比較です。
この比較をする際、
様々な種類の
物差し(判断基準)が
使われています。
例えば、
大リーガー大谷翔平選手の
身長193cm
で
私の
身長は173cm
なので、
判断基準が背が高い方か
どうかであれば、
“私は大谷選手と比較して、
背が低い;劣等性にある”
ということですよね。
男子100m
世界記録保持者
ウサイン・ボルト選手
と
私で、判断基準がどちらの方が
速く走れるか、
であれば、
“私はボルト選手と比較して、
走ることが遅い;劣等性にある”
ということになりますよね。
ただ、これは事実を
表しているだけで、
人間として劣っていることを
表している訳では
ありません。
社会性の生き物である
人間の集団では
この判断基準が
様々に変化します。
場面や出会う人によって、
判断基準が変化して、
その判断結果が
自分自身の存在や人格に
劣等性を感じることを
劣等感と言われる訳です。

それでは、
劣等感を強く持っている
人の特徴について、
・他人と比べて、
自分が劣っている、
平均以下の存在だと
思ってしまう
・頑張ることに囚われる
・理想が高くなり、
妥協しない、
(一生懸命頑張らないと、
他人を喜ばせないと、
急がないと、強くいないと)
・完璧を求めて、
出来ない自分を責める
(努力しないと、痩せないと、
我慢しないと、いい人でいないと)
・相手からの言葉を攻撃された、
否定された、と受け取りやすい
・プライドが高くなり、
出来ない奴と思われることに
恐怖を感じる、
自分の弱さを
認めることが出来ない
劣等感はだれしもが
もっている感覚です。
上述したように、
ある判断基準を作れば、
その基準に従って、
優等性と劣等性が
生まれます。
これは、
背が高い/低い、
体重が重い/軽い、
男である/女である、
年齢が若い/年を取っている、
などの事実を表しているだけで、
優等性と劣等性という
言葉が使われます。
そして、
この劣等性を
自分の存在や人格に
結び付けて(同一化して)、
自分自身を
価値判断してしまい、
自分を責めたり、
落ち込んだりする
基になるのが
劣等感という感覚です。

このような
劣等感はどのようにして、
習得したのか?
といえば、過去に
・心無い言葉を
他人から言われた
・親・上司・先生・
兄弟姉妹から
比較否定された
・他人からの期待を
裏切ること“できません”
ということに不慣れ
・学歴、成績、見た目、
高収入、働き者かどうか、
を評価する周囲の他人がいた
いかがでしょうか?
上述のような体験を
されていないでしょうか?
まずは自分自身が
なぜ劣等感を持っているのか、
に気付いてみて下さい。
未熟さ、不完全さがあって、
当然です。
劣等性を劣等感に
結び付けると
苦しくなりますよ。

では、どのようにして
改善していけば良いのか、
・劣等性と劣等感が
違っていて、
劣等性は判断基準によって、
ころころ意味合いが
変化することを理解する
・人間がどこまで行っても
不完全で未熟であることを
理解する
・劣等感を感じている
部分をクリアしても、
また新たな劣等感を
感じるので、
“あって当然”として
受け入れる
・他人からの承認・賞賛を
素直に受け取る
・素直にわからないこと、
できないことを受け入れる
ここさえ優れていれば、
この部分を克服さえすれば、
幸せになれる、
ということは絶対にありません。
あなたの中で、
楽しい、好き、心地よい、
嬉しい、リラックス、清々しいの
感覚に身を置いて、
周囲の声に惑わされずに、
自分にとっての大切な感覚を
感じることに注力して下さい。
誰かと比較するものでは
ありません。