
ココロの世界で
心理カウンセリングを受けて、
“自分軸”で生きることを
始めた人から
ご質問を頂くのは、
“私は自分勝手(わがまま)に
なっていませんか?”
というものです。
自分軸と自分勝手の
違いを心理学の視点から
解説し、周囲と調和しながらも
ブレない自分を
保つヒントをお伝えします。
まずは基本的なポイントを
列挙したいと思います。

自分軸:
・自分の価値観・
信念・感情を
大切にしながら
選択・行動する姿勢
・他人に左右されすぎず、
自分で考えて判断する力
・例:
誰かに反対されても、
自分の納得感を
優先して進む
自分勝手:
・他人の都合や感情を
無視して、
自分の都合だけで動くこと
・共感や配慮が欠けている
・例:
「自分はこれが正しい」と
言い張り、相手の事情を
全く無視する
自分は自分、
相手は相手で
問題・課題が
分けられているか、
自分の考えが
絶対正義だと思って、
周囲の他人に
押し付けていないか、
というところが
とても重要です。
実際の会話例を
みてみましょう。

自分軸
A:「日曜はひとりで
ゆっくり本を読みたいから、
今回は誘いに乗れないんだ。
ごめんね。
でもまた来週なら
行けそうだよ!」
B:「そっか、ちゃんと自分の時間を
大切にしてていいね!
来週楽しみにしてる」
⇒ 自分の気持ちを伝えつつ、
相手を思いやる
言い方ができている
自分勝手
A:「女25歳超えたら、
結婚しないとね。
30歳までに子供産んで
家にはいらないとね、
世間の常識よ」
B:「(私、結婚願望ないし、
役者の道をやり切りたいと
思っている)うんそうだね」
A:「あなたのために、
言っているのよ」
⇒ 自分の都合だけを
押しつけ、
相手への配慮がない
自分軸と自分勝手は
基本的なところを
理解して頂けたと思います。
そして、少し応用して、
自分軸と他人軸に
ついても説明します。

例えば、
A:『今度の日曜日、
食事会があるんだけど
行かない?』
B:『(本当は気が
乗らないんだけど、
嫌われたくない、
仲間外れにされたくないから)
いいよ!』
⇒本当はいきたくないという
自分の気持ちがあるにも
関わらず、
断った時に嫌みを
言われたり、
嫌がらせされたくないので、
相手の要望を
受け入れてしまったから
これは他人軸です
A:『この仕事、
頼まれてくれない?』
B:『(かなり立て
込んでいるけど、
チームワークだから
仕方なく)いいですよ』
⇒この返答は
自己犠牲のもとに
成り立っていますよね。
チームワーク
だからという理由で
自分の気持ちが置いて
行かれていますので、
他人軸の返答です。

自分軸を持つということは、
周囲の他人に配慮しつつも、
自分の思いも大切にして、
NOを言える
自分でいることであり、
周囲の他人と意見や
考え方が違うことは
至極当然の事です。
あなたが思いを捻じ曲げて、
合わせに行く
必要はありません。
この時、
周囲の他人から
周囲の意見に
合わせに行かない
あなたに対して、
“あなたって自分勝手!”って
言われるかもしれませんが、
その発言をしている相手が
“周囲の意見には
合わせるもんだ”
という思い込みを
持っているために発生するので、
相手の問題であって、
あなたの問題ではありません。
自分の気持ちや価値観に
従うけれど、
相手を無視しない、
相手の気持ちを
置いていかないことが
自分軸を
持ち続けるために
大切なことです。