
皆さんは
情緒的ネグレクト
って言葉聞いた
ことありますか?
ココロの世界で、
勉強していても、
なかなか出会えない
言葉だと思います。
ネグレクトだけだと、
子どもや高齢者、
障害者など、
世話をする
必要のある人に
対して、
必要な世話や保護を
怠る行為を指します。
ココロの世界では、
特に、
子どものネグレクトは
育児放棄とも呼ばれ、
食事や衣服、
清潔な環境の提供、
病気の際の医療、
愛情や情緒的なサポート
などを怠る行為を
指します。
それで、
情緒的とは愛情、
関心や共感の意味に
なりますので、
情緒的ネグレクトとは、
親や養育者が
子どもの情緒的なニーズ、
つまり愛情や関心、
共感などを満たさない
状態を指します。
子どもが愛情を求めても、
無視したり
拒絶したりすることで、
子どもの情緒的な
発達に悪影響になります。

それでは、
子供の頃に
情緒的ネグレクト
を受けていた人の
子供の頃や
大人になってからの特徴とは
・子供の頃、
自分の意見や
感情を受け入れて
もらえなかった
・“泣くな”“怒るな”などの
感情を抑制されて育った
・不自由はなかったので、
親を悪者には出来ない
・虐待や育児放棄を
受けた覚えはないのに
「自分が愛される存在」だ
と思えない
・親の情緒的な関わり、
感情表現が不足していた
・他人に好かれよう、
喜ばせようと常に思う
・「全て自分で
処理しないといけない」と思う
・大人になっても
素直に感情や意見を
表現しづらい
・無理にポジティブ、
他人に頼ったり、
甘えることが苦手
・過剰な自責や
強い恥の意識
・防衛心から“いい人”を
やめられない
・ウソをついたり、
演技することが慢性化

いかがだったでしょうか?
子供の頃に、
好きな習い事に
通わせてもらっていたし、
学習塾だって
通わせてもらっていた、
身体的な虐待は一切なく、
本当に良く育ててもらったのに、
“私はなんで
こんなに生き辛いんだろう”
とか、
“なんでこんなに
空虚を感じるんだろう”
と思う方には、
この情緒的ネグレクトが
あてはまる方もいます。
あるいは、
自分よりも親の方が
大変だったので、
お父さん、お母さんに
元気で居て欲しい、
迷惑を掛けたくないという
思いから、
自ら感情表現に
制限を掛けてきた、
感情に蓋をしてきた
方がいます。
家族への
愛情があるがゆえに、
起こってしまったことです。
情緒的ネグレクトは
親も子も自覚することが
難しい問題です。
わかりやすい
虐待ではないので、
周囲の他人達に
“理解してもらえない”
苦しさが付きまといます。
周囲の他人から
家族に対して、
高評価をもらっていると、
自分が家族に対して、
不満や苦しさを
持つことを口に出して
言えなくなってしまいます。

口に出して
言ってしまうことが
良くないこと
と思えてしまうからです。
自分の本音や
生き苦しさを
隠してしまうことになるので、
生きづらさを
抱えた状態に
なってしまいます。
それでは、
情緒的ネグレクトを
持っている方は
どのように改善していけば、
・“本当はどうしたいの?”って
自分自身に話し掛けて、
自分の要求に応えていく
・自分だけで
完璧にやろうとすることを
止める(焦らなくていいです)
・自分を“何者か”に
するのではなく、
自分自身を生きられるように、
どんな自分も受け入れていく
・嬉しい・楽しい・
スキだけでなく、
悲しい、怖い、腹立つなどの
感情が湧いてきたら、
必ず、表現させてあげる
機会を作る

(自分自身の湧き上がる
感情は必要だから
発生しているので、
絶対にその感情を
ネグレクトしないで下さい)
子供の頃に、
金銭的な
不自由はなかったし、
世話を焼いてもらっていたし、
好きな習い事、学習塾にも
通わせてもらったけど、
親や養育者から
感情的な
寄り添いがなかった、
薄かったので、
気持ちの居場所が
なかった訳です。
大人になって
生きづらさ、
苦しさを感じる人は
少しづつ、少しづつ
自分の気持ち、
感情を感じて
みてください。