
近年、
各企業は
産業カウンセラーを
導入して、
従業員のメンタルヘルスを
保つ活動が
増えてきていますし、
人事考課も上司が部下に
伝える際、必ず、
フェイストゥーフェイスの
面談を行って、
感情的なしこりが
業務に影響を及ぼさない様に
配慮されてきました。
しかし、
うつ病はここ数十年で
4倍以上増加しており、
背景には、
社会構造の変化、
ストレスの増加、
ライフスタイルの変化など、
様々な要因が複合的に
影響していると考えられます。
特に、
若年層における増加や、
長期化するケースが
増えていることが
注目されています。
内閣府の
『障害者白書』によると、
精神障害で苦しむ人は
人口の約4%に
あたるおよそ419万人いる
としています。
今日はうつ病に
なりやすい
思考パターンについて、
お話したいと思います。

まず一つ目として、
①白黒思考
かなり極端で、
正しい/間違っている、
を価値判断してしまって、
中央のグレイゾーンの
判断がない事が
特徴的です。
勤勉で、
真面目で、
愚直な人
に多く見られる傾向です。
計画されていたプロジェクトで、
予定通りに進まない
場面があった時に、
“きっとこの計画は
巻き返しができない、
うまくいかない”
と考えてしまいます。
計画の
ほんの一部分だけ、
うまく進まなかった事実を
計画全体にあてはめて
考えてしまいます。
“私のプランが
通らなかったから、
あの人が正しくて、
私は間違っている”
という認識から
“私はダメだ”
という悲観的思考に
変化していき、
自己肯定感も低いので、
以降、これ以上に
不安や恐怖を
感じたくないので、
自分なりのプランを持つこと、
意見を持つことを
放棄してしまいます。
そして、
何かに向かって
努力し始めた時に、
少しでも
うまくいかないことがあると、
それ以降、
行動しようとは思わない、
などが挙げられます。

そして二つ目として、
②悲観的な思い込み
対人関係で、
“きっと、あの人からは
仕事が出来ない奴って
思われている”
とか、
“居てくれたら、
便利ってぐらいにしか
思われていない”
とか、
“あの人からは
きっと嫌われたに
ちがいない”
とか、
“絶対に嫌な目に
あうに決まっている”
とか、
“どうせ聞いてもらえない”
など悲観的な
思い込み/決めつけを
持って、
いつも暗い気持ちに
なってしまう。
メンタルダウンを
起こしてしまう。
今現在、
何も発生していないにも
関わらず、
近い未来を心配して、
悲観的になって
しまっていることが
特徴です。
最後に
③過剰な一般化
“いつもいつも私はダメだ!”
とか、
“何をやってみても、
上手くいかない”
とか、
“絶対に”
“みんなきっと”
“誰もが”
など、
①白黒思考の基に
なってしまいます。
ほんの一部で
うまくいかなかったことを
全体にあてはめて
考えてしまう
思考のクセです。
上述したように、
これらの思考のクセは、
勤勉で、
真面目、
愚直で、
一生懸命
な人
に起きやすいです。
そして、
これらの思考のクセが
思考全体を
支配している時、
とても苦しくで、
身体も動きません。

それでは、
これらの思考クゼを
持っている人はどのように
改善していけばよいか、
についてですが、
・自分の思考パターンが
極端になっていることに
気付く
・自分自身の不安や
恐怖心に寄り添う、
感じている感情を
ないものにしない
・自分自身声掛けする
“怖いよね”
“失敗したくないよね”
・姿勢を整えて、
目線を上げて、
深呼吸をする
・極端な思考に対して、
例外を見つける、
白と黒だけでなく、
グレーを見つけ出す
過去に起きた
ココロが傷ついた経験から
不安・恐怖の感情が
紐づけられて、
そして、もう二度と
そんな経験はしたくないので、
未来にその経験を
貼り付けて、
再度、不安・恐怖を
感じることで
自己防衛を
しようとしている訳です。
ただ、
自己防衛機能が
過剰に機能している
状態であることに
気付くことが
とても大切です。
少しずつでいいので、
不安・恐怖を感じますが、
思い込みに閉じ込められた
領域の外側に
出ても大丈夫だ、
ということを
体験してみて下さい。