なんで自分を破壊してしまうの?

皆さんの周囲で

仕事が順調で、

 

業績も右肩上がり、

事業拡大のための

 

資金を借り入れて、

さあこれから

 

さらにビジネスが

大きくなるぞ、

 

といったタイミングで、

裏では巨額の借金を

 

踏み倒して

訴訟問題になっていたり、

 

従業員との間で

複数不倫問題が

 

持ち上がって本妻との

離婚訴訟になったり、

 

家庭では本妻に対して、

お酒を飲んだ時、

 

暴力を振るっていた、

など明らかになって、

 

失脚してしまった、

 

 

 

とか

 

 

 

 

なんで社会的には、

成功していて、

 

周囲から賞賛されたり、

評価されていた人が、

 

ある日を境に

没落していく様子を見たり、

 

聞いたりしたこと

ありませんか?

 

 

 

 

当事者本人は

全く無意識なのですが、

 

円滑に仕事が動き始めると、

投げ出してしまったり、

 

自分自身を傷つけたりする

人間の行動を

 

ココロの世界では

自己破壊衝動と呼ばれます。

 

 

では、

 

なぜ自分が頑張って

築き上げてきたものを

 

破壊しようとするのか、

事例を挙げて説明します。

 

 

 

 

 

Aさんは通販事業で成功して、

その経験を基にした

 

書籍を出版したり、

各地で経営者向けに

 

講演会を開けば、

必ず大入り満員で、

 

これから海外にも

販路拡大して

 

さらに業績UPだと

思っていた矢先に、

 

経理部門の

女子社員を騙して、

 

都合のいいように操って、

会社のお金を

 

横領していたことが

バレたり、社内で

 

6股交際をして、

そのうち2人には

 

妊娠中絶を迫ったりして、

大きな問題になりました。

 

 

 

 

その後、

 

 

Aさんは当時の

奥さんと離婚して、

 

手持ちの資金で

 

“俺の実力はこんなもんじゃない”

“絶対に、また成功してやる”

 

といったまま、

末路の詳細は

わからないという方で、

 

 

過去をよくよく調べてみると、

借金の問題から

 

関係がもつれて、

その後、

 

音信不通になったり、

短期間に女性を

 

とっかえひっかえして、

女性から脅迫を受けたり、

 

同じ女性と結婚と離婚を

繰り返してみたりしていたことが

 

わかりました。

 

 

 

もう一つの事例として、

 

Bさん(女性)は

ずっといわゆるダメンズを

 

見つけては、

お世話をすることで

 

自分の存在価値を

認識してきました。

 

 

 

いつも最終的には、

男から都合よく使われて、

 

使えなくなったと思われると

捨てられるパターンを

 

繰り返していました。

 

 

 

 

そして、

 

今度こそと思って

お付き合いをした男性は

 

精神的に穏やかで優しく、

今まで都合のいいように

 

使われていた男性とは

全く違いました。

 

 

 

そしてお付き合いを経て、

結婚して後、

 

男性の態度は結婚前と変わらず、

優しく、穏やかなのに対して、

 

Bさんはご主人に対して、

何かにつけて

 

きつい言動をとるようになって、

夫婦仲は冷え切っていきました。

 

 

 

Bさんはまるで

当て付けのように、

 

浮気をして、

ご主人への気持ちは

 

完全になくなった時に

離婚をしました。

 

 

 

このAさん、Bさんの事例を

見ていただいて、

 

自己破壊衝動

どのようなものなのか、

 

理解して頂けたと思います。

 

 

 

では、

 


なぜ、

自己破壊に至るのか、

 

いうことについてですが、

これは自分自身が

 

持っている

 

“セルフイメージ”

 

によるものです。

 

 

 

 

 

 

Aさんについては、

もともと低いセルフイメージを

無意識的に持っていて、

 

 

“このままの自分はダメだ”

 

“なにかができる

自分じゃないと

生きていけない”

 

“みんなの役に立たない

自分に存在価値はない”

 

 

 

などを持っているので、

その不安・恐怖に煽られて、

 

一貫性を持って、

一生懸命に努力することで、

 

社会的成功を

手に入れます。

 

 

 

しかし、

 

成功すれば成功するほど、

セルフイメージの

 

自分と現実を体験している

自分の格差が激しくなって、

 

辛さ、苦しさが増します。

 

 

 

 

そして、

 

最後には自分の中に

あるセルフイメージの状態に

 

戻ってしまい、

その過程で自己破壊を

 

行ってしまう訳です。

 

 

恐ろしいのは

自己破壊をしている

 

本人は全く無自覚で

あることです。

 

 

 

Bさんについても、

まったく同じで

 

セルフイメージの

影響による現象です。

 

 

 

では、

 

このような

自己破壊衝動

 

繰り返し行ってしまう方は

どのようにすればよいか、

 

 

 

 

・自分の中に、

低いセルフイメージが

あることに気づく

 

 

 

・低いセルフイメージの基に

なっている認めたくない

自分を認めてあげる

 

 

 

 

 

認めたくない自分とは、

 

 

弱気な自分、

 

不安や恐怖から

行動できない自分、

 

約束を守れない自分、

 

集団でひとりだけ

浮いてしまう自分、

 

怠惰な自分、

いい加減な自分、

 

傍若無人な自分、

 

自分さえ良かったら

いいと思う自分

 

 

 

 

 

など、

 

人間社会で周囲の他人に

認められるために、

 

一生懸命に努力して、

良い人、

 

出来る人を

演じ続けてきた人達なので、

 

自分が持っていたけど

人前で出すと嫌われる、

 

他人が離れていくと思っていた

側面があることを

 

認めてあげることです。

 

 

 

決して、

 

“ダメなままの

自分でいなさい”

 

ということではありません。

 

良い側面から悪い側面まで

すべて含んで自分自身です。