
2015年に国際サミットで
採択された
『持続可能な開発のための
2030アジェンダ』
で、
SDGs
(Sustainable
Development
Goals):
持続可能な
開発目標があって、
2030年までに持続可能で
より良い世界を目指す、
となっています。
その中でも、
ココロの世界にも
影響があった考え方が
“多様性の尊重”
というものです。
多様性の尊重とは、
性別、
年齢、
国籍、
宗教、
性的指向
など、
人々が生まれ持った
様々な違いを認め、
尊重することです。
違いを認め合うことで、
社会全体が豊かになり、
新たな価値観や考え方が
生まれるという考え方です。
つまり、
『個』が尊重される
考え方ですよね。

それに対して、
私も経験しました昭和では、
一言でいえば
『同調圧力』の影響がすごくて、
終戦後、
1950年代~1970年代
初頭にかけて、
日本では高度経済成長期を
迎える訳ですが、
その際、重要で、
人々に求められたのは、
一様性であり、
隣の人と同じことで
あったと思います。
独創性や独自性、
つまり『個』よりも
『集団』の色に
染まった人
であることが
大切であったと思います。
上記のSDGsでは、
『個』が尊重されるので、
『個』であることに、
他人からとやかく言われることは
ないので、
ひとりでいることが
好きな人に
とってみれば、
これ以上の好機はないと
思いますが、
“孤独が怖い”という
お悩みがあります。

一方で、
昭和では『同調圧力』という
力が働いて、
家族という箱の中では、
親が大切にしている思いを
同じく大切にしないと、
メンバーとして
排除されてしまう
不安・恐怖を感じて、
学校という箱の中でも、
スクールカースト
上位メンバーが
大切にしている思いを
同じく大切にしないと、
メンバーとして
排除されてしまう
不安・恐怖を感じて、
会社という箱の中でも、
影響力のある従業員が
大切にしている思いを
同じく大切にしないと、
メンバーとして
排除されてしまう
不安・恐怖を感じて、
みんなと違う部分を
見せることを
躊躇していた人も
いると思います。
『同調圧力』に従って、
何も考えないことが、
自分自身の安心安全を
守るために
とても重要だったからです。
そんな中を
生き抜いてきた人からも、
“孤独が怖い”という
お悩みを伺います。
“孤独が怖い”と訴える人の
生活環境を伺うと、
配偶者がいて、
こどももいて、
たまにおじいちゃん、
おばあちゃんと
同居していたり、
会社勤めをしていて、
毎日、所属している
課員メンバーや
部員メンバーと
コミュニケーションを取りながら、
仕事をしている人が
ほとんどです。
したがって“孤独が怖い”と
訴えている人は、
物理的に孤独なのではなく、
どんな集団の中にいても、
孤独を感じる、
孤独“感”が強いと
いうことになります。

孤独感を感じることが
なぜ良くないことなのか、
説明すると、
孤独感を外部から
埋めようとしてしまうからです。
孤独感を埋めるために、
婚活をして、
結婚したところまではいいが、
パートナーの交流している
友人リスト、外出先、
時間管理、帰宅時間、
ご飯の好み、
など、まるで尋問のように、
詰問していないと
孤独感が
埋められなくなります。
このようなことを
常習的にされてしまえば、
パートナーは嫌気がさして、
夫婦生活が破綻します。
または、
孤独感を紛らわせるために、
過度な飲酒や上部だけの
広い交友関係を作っては
自慢したり、
SNSのいいね数を稼ぐために、
毎日、疲弊しながらも、
きらびやかな投稿が
止められません。
概して、
孤独感は
外部からでは埋めることは
絶対に出来ません。
このような孤独感を
持っている人は、
幼少期に両親ともに
多忙で、構ってもらえず、
ひとりぼっちで時間を
過ごしていた、
両親からの躾で、
“いい子”を演じ続けて、
本当は寂しくても、
口に出して言うと
両親に心配かけるから
我慢していた、
など、
過去の生育環境下で
獲得した思い込みが
原因ですので、
外部から埋めるのではなく、
自分自身に
向き合っていくことが大切です。
自分に質問してみて下さい
・孤独だ、と感じた時、
その気持ちは
誰にわかって欲しかった?
孤独感を感じている人は、
自分の中に溜まっている、
“寂しい、悲しい”という
気持ちに向き合って
みて下さい